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結論

「じぃじー。今度クッキー作ってくるねー。」


『クッキー・・・あぁこの前のやつじゃなぁ。』


「そうそう。じぃじが気に入ってたやつー。」



じぃじとの世間話楽しいです。

基本じぃじぐらいとしか話せないからねー。

じぃじの背中にのってごろごろするの楽しいでーす。

じぃじの背中でごろごろしながらおじ様達の話し合いを眺めてるのですが・・・。

チラチラこちらを見てくるんですが、その都度笑顔で手を振ってみるんですが速攻で顔を逸らされるんですが。

だんだん何かの玩具なのか、何かのゲームなのかと思い楽しくなってきましたよ。

一体、どんな会話がされていることやらぁー。



「そういやじぃじ、うちの子たちは?」


『まだ帰ってきてはおらんのぅ。』


「そっかー・・・。」


『寂しいか?』


「んー、息子みたいなものだしねー。やっぱり心配だよ。」



うちの子達は、獣人の子達なんだけど、たまたまこの森に捨てられてるのを私が発見して育ててたんだけど。

いつまでも私が育ててるだけでは立派な獣人になれないからって、今旅に出てるんだよね。

旅といっても、じぃじのお友達のところに行ってるだけなんだけどね。

ここよりは難易度低い洞窟だと聞いているんだけど。

もうかれこれ半年は会えてないんだよね・・・。

じぃじがお友達さんからお話を聞いてきてくれるから様子は分かったるんだけど。

育てていたからか、お母さんの気持ちなんだよね。

お母さんは大変心配なんです。

まぁ、なかなか強いし、元気にやってるって聞いてるんですけどね。

でも心配は心配ですよー。



「立派になるためだししょうがないけど。」


『お前が心配していたことはまた伝えておこう。』


「うん、無理だけはしないようにって伝えといて。」


『あぁ。』



息子達に思いを馳せていると、どうやら話し合いが終わったようです。

なので、すっとじぃじの背中からおりますよっと。



「ほっと。」



よし、降りれた。

そのままおじ様達の側に行きます。

うーん、おじ様達、見れば見るほどいい体つきだよねー。

うんうん。

茶髪の顎髭おじ様に銀髪短髪おじ様に緑髪チョロ毛のおじ様。

うーん、イケメン顔じゃないけど渋めのおじ様って感じだよねー。

うんうん。

イケメン嫌いの私からしたら安心安全のお顔立ちです。

っと失礼なことを考えながら、近づいたのですが・・・。

うーむ、また固まってるよ。



「あのー?」


「あっすいません。」


「いっいいえ。っで、話し合いの結果はどうなりましたか?」


「あの、そのですね・・・。この森に住むというのは俺たちからしたら願ったりの状況なんですが、この森で住んでいけるほど強くないんです。」


「えぇ、そうだとは思ってましたよ。」



寧ろ確信していたぐらいですけど?

いやね、じぃじの手加減された攻撃で死にかけなんですから。

でも、何故それを今言うのかな?

そんな気まずそうな顔をしないでくださいよ。



「あの、えっと、だから、俺等が住んでいくのは実質無理で・・・。」


「え、なんでですか?」


「いや、だから力がなくてですね。」



んー・・・?だから一体何なんだ。

力がないことは知ってるって言ってるじゃないですかー・・・。

だから私と住みましょうって言ってるのにー。



「だから私と一緒に住みましょうって言ってるじゃないですか?」


「ん、え?」


「私の住んでる家周辺は結界が張られてて私が認めたもの以外は入れない安全地帯ですよ?だから例え、貴方たちが弱くても大丈夫ですよ。」


「ん?え?一緒に住むってそういう・・・?」



んんん??あれ?

そういうってどういう意味だと思ったですか?



「いや、そのこの森に住むって別の場所でってことじゃなくて?」


「え、そんなのしたら貴方たち死んじゃうじゃないですか!?」


「いや、でも!!」


「もー!私誰かが死ぬのって見たくないんです!だから、一緒に住むのが嫌じゃないのなら一緒に住みましょう!死にたいわけじゃないでしょ?」



もう話し合いが面倒くさくなってきた。

もう勢いで聞いていくぞ!

聞けば、三人とも頷いたし。

いや頷きすぎて頭とれそうだし。

ちょっと、もういいから止めて。



「じゃあ、一緒に住みましょう!よし、決定!!!」



もう、有無を言わせずって感じだけどいいよね!

だって、これずっと続きそうだったし。

私、結構めんどくさがりやなんですよねー。

まぁ、決定ならいいや。

さっさと家に帰ろうっと。

おじ様達が住む場所を整えなくちゃいけないし!

それに関してはお手伝いしてもらいますけど!

もちろんね!!



「はい、じゃあ、家まで行きますよー!!」



じぃじにばいばいして転移魔方陣を書く。

よし、皆まとめていくならこれが一番だよね!

おじ様達が皆、転移魔方陣に立ってたのを見て、発動させる。

うんうん、成功だね。

初めて大人数の転移してみたけど、やっぱりチートは凄いよねー。

目の前に現れた自宅に安心する。

いや、そんなに離れていたわけじゃないけど。

やっぱりお家が一番です。



「さってと、どうぞ。ようこそ!私の家に。」



振り返っておじ様達を見ると呆然としている。

あれぇ、なんでー?



「こんな人数を一瞬で転移なんて・・・。」



あ、そういうこと。

やっぱりこんな人数の転移なんてなかなかできないんですね、普通は。

まぁ、私はできちゃいましたけど。

チート様々ですけど。

まぁまぁ、それはよしとしてさっさと入りましょうよ。

これから忙しくなりますし!

なんたって急に3人も人が増えるんですからね!

頑張りますよー!!


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