初めての展開 2
じぃじと見つめ合うこと数秒。
とりあえず、おじ様達を助けようとなりまして・・・。
治療魔法を掛けてます。
死にかけでも女神様からもらったチート能力のお陰でね、どうともなるんですね。
えへへ。
っというわけで全力で治療魔法を掛けてます。
おじ様達はみるみるうちに回復してますよー。
良かった良かった。
別に人が死ぬのを見たいわけじゃないからね。
いっつも、イケメンどもをボロボロにしてるけど殺してませんからね?
転移魔法でぽーいって外に捨ててるだけですから。
殺してません!
いや、だって・・・一応私、平和な世界に居たから人を殺すのって・・・やっぱりできないし。
なんで、殺しはしません。
『流石はミチじゃな。』
わーい、じぃじに褒められたー。
治療魔法は滅茶苦茶得意だもん!
っで、完全におじ様達治ったんだけど・・・。
目が覚めないよー。
あれかな・・・体力的なものかな?
しばらくしたら目覚めるかな?
まぁ、もう死にはしないし、眺めておきますか。
「いやー・・・でも、この人達珍しいねー。」
『そうじゃな。』
「イケメンでない人が来るなんてねー。」
そう、いつも来るイケメンじゃないんですよねー。
どっちかというと平凡?
いや、違うな、強面っていうんだよね、この人達。
多分、日本に居たら目を合わせたくない人だよ。
怖い人たちだよ。
スーツ着てたら確実だよ。
そういう感じだよ。
しかも3人とも体格いいし・・・。
筋肉質だよねー。
今までの綺麗な冒険者とは違って、なんて言うか、こう私のイメージしていた冒険者って感じの体型だよね。
しかも傷だらけだし。
一応死にかけの傷しか治してないからね。
古傷みたいなのは治してません。
なんで、傷も相まってますます怖い感じだよー。
でもまぁ、私はチートなんで多分負けないんで、大丈夫だと思ってとりあえず監視しておきますよー。
なんたって、じぃじを守らないとだしねー。
「しかし、じぃじ。なんでこの人達死にかけなの?」
私、じぃじが戦っているのを気づいて速効こっちに向かったんだけど、もう誰も居なくて、何故かこの人達が死にかけで倒れてたんだよね。
うん、すんごくカオスでした。
っで、治療して今に至るんだけど・・・。
『いや、いつもの通り冒険者達が来たんじゃが・・・。』
「いつものってイケメン?」
『嗚呼、そうじゃ。っで、その冒険者達が攻撃してきたから対応していたんじゃが、いつもよりは弱くてな。』
「ほうほう。」
『っで、何故か、こやつらを楯にして他のやつ等は逃げてしまってのぅ。此奴らもあんまり強くなくて、思わず殺しそうになったところをなんとか止めたんじゃが・・・。』
「なるほど・・・この怪我はじぃじの攻撃だったんだね。でも・・・楯にって・・・。」
それって逃げるための囮にしたってこと?
多分・・・そういうことだよね?
うわぁー・・・。
ますますイケメンが嫌いになるわぁー・・・。
囮って・・・。
「このおじ様達・・・かわいそうな人たちなのかしら?」
『自分からなったと言うよりは命令されて渋々って感じじゃったぞ?』
「うぇー・・・。」
『なんというか、全てを諦めたような目をしてたが・・・。』
「うぇーーーーー・・・。」
どう考えても、切り捨てられたっ人達じゃーん。
何?部下とかなわけ?
上司には逆らうことができずに、そのまま人楯にされったて感じ?
うわうわうわー。
イケメンマジありえねええええええ!!
「かわいそうな人たちじゃん!」
『人は愚かなものじゃからな。』
「まぁ、そうだよね。」
なんというか、この人達に優しくしようと思えました。
まぁ無傷で帰してあげようじゃないの!
何か攻撃してきても、私が居るから何とでもなるし。
強制転移してあげればいいでしょう!!
まぁとりあえず目が覚めてからじゃないと・・・。
倒れたまんまだと魔物に襲われたりしたら危ないし、それこそ死んでしまうから、とりあえず目が覚めるまで待つしかないね。
「じぃじ、ちょっとここで待つね。」
『かまわん。ワシも此奴らには同情するところがあるからの。』
「だーよーねー。」
じぃじ優しいもんねー。
私の話を聞いてかなり同情してくれたし、優しくしてくれたもんね。
ドラゴンってこんなに優しいのって思えましたよ。
人間よりもドラゴンの方が優しいからね!!!
人よりもドラゴンの方が優しいってどうよ・・・。
私人間不信になりそうよ・・・。
ってまぁ、じぃじとお話をしながら叔父様達が目を覚ますのを待ちますか!