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修行

この世界の常識にどん引きしながら、おじ様達の優しさに感激していたが、それで話が終わっちゃ駄目だよね!

元に戻そう。

家事の話!



「料理は私の趣味なんで、私がしますね!」


「え?」


「姫、料理が趣味なのか?」


「えっえぇ。」



私の趣味の一つです。

えぇ、日本に居たときからの趣味です。

料理、そしてお菓子作り。

物を作るのって楽しいですよねー。

この3年間もいろいろな料理を作っては楽しんでました!

じぃじにお裾分けをしながら。

でも、なんでそんなに驚かれるんですかねー?



「料理なんて他の女はしないぞ。」


「するのってホントごくわずかだよな。」


「そうだな。料理は怪我をする可能性が高いからな。」


「あぁ。だから進んでする女はいないよな。」



えー。

うーそーだー。

じゃあ誰が料理するんですか!?



「いや、普通に男達がするぞ。家事とかも基本男だ。」


「え・・・嘘。」


「あぁ、女は本当に家事しない。女は自分磨き?をするのに忙しいからな。」


「えー・・・。」



本当にこの世界の女の人って・・・。

一体何をしてるんだろう・・・。

本当に謎。



「あー・・・まぁその、料理は私の趣味なんで、いいですか!させてください!」


「姫がそう言うなら。」


「後、家事も基本は私もしますから!」


「え。」



いや、私家事を手伝ってもらいたいって言っただけでしてくださいは言ってませんよ?

家事全部されると私のすることが何もなくなちゃうんですもん!

それは困る!

退屈すぎる!!

だから、手伝ってもらうだけでいいんですって!!



「いや、でも、それは。」


「それに!!皆さん達にはしてもらいたいことが他にあるんです!」


「え!姫が俺たちに?」


「えぇ!」



いやー、私がしてほしいのもあるんですけど、おじ様達の為にもなることですから!

そうそう!

絶対に為になる!!

なんたって!!!



「皆さんには、じぃじのところで修行してもらいます!!」


「「「え!?」」」


「皆さんはいつまでもこの森で怯えて暮らしてもらうのは心苦しいです。でも、常日頃私が守るって皆さん嫌でしょう?」



そう尋ねれば頷かれる。

でしょうね。

小娘に守られるのってプライド的に嫌だと思います。

なので!!



「この森の最強ドラゴンであるじぃじに修行してもらえば、この森のどんな魔物にも負けなくなりますよ!そうしたら自由に歩けるようになります!」



そう!

じぃじは最強なので。そんなじぃじの合格点までもらえれば結構強くなるんですよ!!



「いや、でも、ドラゴン様は・・・。」


「大丈夫です。じぃじにはもう許可取ってます。」



じぃじにはこの人達がこの森に住むって決まってからはそのように話を進めていたんで!

大丈夫!

うちの子達もじぃじに見てもらってたし。

じぃじは教えるのうまいから!

何かあっても私の治療魔法でそうそう死なないからね!

なんで、安心して修行してもらえればと思います。



「どうでしょうか?」



尋ねてみれば、おじ様達は悩んでいる。

うーん・・・やっぱり怖いかな?

でもなー、これが一番だと思うんだよなー。

しばらく様子を見ていると三人は決意したようで、私を見て頷いた。



「姫にいつまでも守られてるのは男としても嫌だ。」


「強くなれるというなら死ぬ気で修行する。」


「だからミチ姫、お願いしてもいいか?」


「はい!もちろん!!」



あー良かった!!

とりあえず、じぃじに後でがっつりお願いに行こう。

おじ様達もやる気みたいだし!

うんうん、やる気なのはいいことです。

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