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この世界の常識

ふー、なんとか部屋も決まりました!

良かった良かった!

そして約束が一つ増えました。

人の部屋には勝手に入らないっという約束です。

まぁプライベートは大切だからね!うんうん。

でもって、家事は薪割りとかはおじ様達が順番にしてくれるし、水くみも手伝ってくれるって。

やったね!

本当は魔法でできるんだけどね。

でも、あんまり魔法に頼りっぱなしってどうかなーって思うからあんまり使わないようにしてたんだよね。

いやー男手がるのって素晴らしいね!



「ふふふ、とても助かります。」


「いや、姫にこんなことさせられないよ。」


「え?」


「普通女は家事なんてしないからな。」


「えぇー???」


「女は宝だからな、基本は家に居るだけでいいっていうのが多くてな。」


「えー・・・。」



なんじゃそれ・・・。

怖いんですけど・・・。

この世界女の人が少ないって聞いてたけど・・・まさかそんな感じとは・・・。



「女は基本貢がれてが普通だからな。」


「そんな・・・。」


「あれ、姫はそうじゃなかったのか?」


「いや・・・私は小さい頃からこの森でじぃじと暮らしてましたから・・・。」



っということにしとこう!

じゃないとあまりにも知らないことが多いからね!

特に女性の普通なんて!!

私の知ってる女性とは全く違うようで!!!



「あー・・・そうなのか。」


「じゃあ、知らなくてもおかしくはないな。」


「そうなんです。」


「だから俺等に対しても笑顔で優しく対応してくれるんだな。」


「え?」


「いや、俺等こんな見た目だろう?だから基本女からは嫌がられるんだよ。」


「そうそう、ゴミの様に見られることしかないしな。」


「えー!!!」



なんじゃそりゃ!!

ゴミって・・・。



「魔力もないしな。見た目がこれってことですぐに魔力が少ないこともバレるからな。」


「え?」


「あー知らないのか。姫、あのな、基本魔力が強いやつは見た目がいいんだよ。」


「俺等の上司とかな。」


「えっと。」



つまりイケメン=魔力強いやつってこと?

魔力が強いほど容姿がイケメンってこと?

うわうわうわー・・・。



「基本、魔力がないやつは弱いってことだからな。どんなに体術が強くても魔力で相殺されちゃうからいみがねえんだよな。」


「だから、見た目が悪くて、魔力のないやつは女からしたら全く価値がないもの。ゴミと一緒なんだよな。」


「付き合う価値もないやつってこと。」



うわうわうわーーーー。

なんだそりゃ。

酷すぎない。

いや、強くなくてもいいじゃないさ。

見た目が良くなくてもいいじゃないさ。

そんな見た目のこと言われたら、私だってゴミですよ・・・。

自分で言って辛くなった。



「酷い・・・酷すぎます・・・。」


「わっ、姫!落ち込むなよ!!なんで、落ち込んでるんだよ!」


「だって、そんな扱い酷すぎます。」


「あっ、うっ。」



あまりにもの世界にどん引きしてると、おじ様達が顔を真っ赤にしてるんですが。

どした?



「あの、どうしました?」


「はっ初めてそんなこと言われた・・・。」


「うぇ???!」


「女に優しくされたの初めてだ。」


「姫・・・なんで、俺等なんかにそんなことを言ってくれるんだ?」


「そうそう、俺等なんて。」


「そんなこと言わないくださいよ!!」



もう、自分たちでそんなこと言わないで!

ってか、初めてとか心えぐられるんですけど!!!

痛いんですが!!

ちょっとホントどうなってるんですか、この世界の女の人!!!

なんなの本当に怖い!!!



「私はこの世界のことをあんまり知らないまま育ってきたので、この世界の女の人の基準は分かりません。だからこの世界の女の人とは価値観は全然違います!!」


「あ、嗚呼。」


「私は私に対して敵意がない人に対しては攻撃はしないし、寧ろ好意的に接してくれる人には優しくしたいと思います。」


「あっうん。」


「皆さんは最初から私に対して敵意はありませんでした。だから私は攻撃しませんでした。」


「そうだね。」


「で、今は私に対して好意的です。そんな人たちに酷い言葉を掛けたり、冷たい目線で見たりなんてしたくありません。」


「え、あっうん?」


「外見で判断するのって間違ってるって思うんです。ってか、それだと私だって恵まれた容姿ではないですし・・・。」



そうだ、私の容姿なんて中の下だぞ?

いや、中の下であってほしい・・・。

できれば下でないと思いたい・・・。



「えっ、姫は可愛いぞ!!」


「・・・お世辞ありがとうございます・・・。」


「いやっ!!本当に!!!!」


「そうだ!ミチ姫は可愛い!!!」



うわ、おじ様達優しい!!

泣きそう・・・。

なんでこんないい人達に冷たくできるかな・・・?

謎だぞ!!!



「ありがとうございます。」


必死に言われると悪い気もしませんよ。

心からの感謝をしよう。

うん、大丈夫、勘違いはしないよ。

私の容姿は平凡です。

じゃなきゃ、きっと私はあの城にいただろう・・・。

いや、居たかったわけじゃないけどね!!

でも、王子に一回も見られずになんてことはなかったでしょうね・・・。

あ、思い出して腹が立ってきた!!!

イケメンマジ滅!!


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