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エピローグ: 終わりなき呪い
翌朝、村の人々が海辺に集まると、浩司の姿は見当たらなかった。海の水はいつも通り静かに打ち寄せていたが、村の人々の間にただならぬ気配が漂っていた。あの儀式の神聖さを疑った者が、どんな運命を迎えるのか、それを知る者はもはやいなかった。
村人たちは再び水葬の儀式を行う準備を始め、今後もその儀式は続けられることとなった。水の中に眠る者たちの怨念は、決して終わることはなく、海霧村に新たな命が生まれたその日も、怨霊は静かにその周囲を見守っているのだった。
――そして、その呪いが解ける日は、永遠に来ないのかもしれない。