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Second life (仮)  作者: 壱弥
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第6話:冒険の始まりと終わり

主人公ステータス


名前:カエデ=アキノ


能力


・言語理解Lv.2

言葉が理解できる。文字の読み書きができる。


・物質創造【防具】Lv.1

防具が作り出せる。特殊能力を付与できない。


・物質創造【武器】Lv.2

武器が作り出せる。特殊能力を付与できる。


・物質創造【道具】Lv.2

道具が作り出せる。特殊能力を付与できる。


・物質創造【地形】Lv.1

地形を作り出せる。←new!

「うぜえええぇえ!!」


蹴散らす。


「ぷよっ!」


「ぷよぷよしてんじゃねえええぇ!!」


蹴飛ばす。

村から出て半日、現在ヴィラ平原を横断中。

ひたすら湧き出るスライムもどきを蹴飛ばし、踏み付け、吹き飛ばしながら。

なぜかエンカウント率が異常になってて、倒す→歩こうとする→遭遇→倒す……の繰り返し。


「なんかすげえイライラするな……」


本当にイライラする。地味に纏わり付いてくるのがうざったくてしょうがない。


「次は、えーとどっちだ」


スライムもどきの妨害を半分シカトしながらひたすら歩く。

西にはアルファビア王国、東にはバロウム王国。

アルファビアは賢王が統べる国で、団結力が強く治安も良い国。

バロウムはほとんど王は政治に関わらず、傭兵、盗賊くずれも多く、治安は最悪。

この2つの国は昔っから仲が悪く、現在も小競り合いが絶えないらしい。


「とは言え戦争なんて俺には関係ない」


セラの話を聞きながら、自分に有利な国はどちらかなんてすでに決めている。

自分に有利にならない国がどうなろうと知らん。

とりあえずは着いてからのお楽しみということで、


「寄るな半固形生物があぁ!!」


足元でちょろちょろしてるのを薙ぎ払うことにした。



「ぷよっ!」


こんにちは、プヨンLevel.1です。僕、昨日生まれました。

プヨン社会は厳しく、1日で独り立ちしなくちゃいけません。

まだ弱いので基本的に徒党を組むのが定石なんで、同期と組んでたんですが。


「うぜえええぇえ!!」


魔人に遭遇しました。

次々に踏み付けられ蹴られる仲間達。

プヨ美が潰れ、プヨ二郎が吹き飛ばされていきます。僕は少し離れていたのでターゲットにはならなかったみたいですが。


しかし、ここで味方を放置して、自分だけ助かればいいのでしょうか?


否。断じて否です。

僕は覚悟を決め、


「ぷよぉおおっぶぇ!」


「ぷよぷよしてんじゃねえええぇ!!」


蹴り飛ばされました。

薄れゆく景色の中、僕は自分の冒険が終わったのを悟りました。


願わくば、次の人生(プヨン生?)は、もっとまともなものを――――



ぐしゃ。



〜プヨンの冒険、完〜



「なんかすげえイライラするな……」


こうして、彼の冒険は終わり、一人の青年をイライラさせて終わった。

しかしそれが、後に青年の人生を変えることを、まだ誰も知ることはなかった。

〜プヨンの冒険、ホントに完〜

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