隠しダンジョンってすげー!
やはり、国境を超えるとなると時間がかかる。
暗くなった辺りで、近くの村に入って休息を取ることにした。
「しかし……お金がないんだよな」
俺だけなら野宿でも構わないが、ナナがいる。
アイラは精霊だからどうにかなるかもしれないが、王女様は不味い。
「お金がなくても大丈夫だよ!」
悩んでいると、アイラがドヤ顔で言ってきた。
お金がなくても大丈夫って、そんな宿がこの辺りにあるのだろうか。
いや、アイラは精霊だ。現実世界のことを知っているとは思えない。
「隠しダンジョンに帰ればいいのよ!」
なるほど、その手があったか。
なんせ彼女は確か出入り自由と言っていたのだ。
「でも、隠しダンジョンに帰ったらこの場所に戻ってこれないんじゃないのか?」
最初地上に戻った時はSランクダンジョンの入り口に出てきた。
もし一日を乗り越えたとしても、またそこからだと永遠に国境を超えることはできない。
「ふふふ。実は、アイラ様が通った場所は自動セーブされて、いつでもそこに戻ることができるのだ!」
「「自動セーブ?」」
ナナと同時に首を傾げる。
セーブってなんだ? 初めて聞く言葉だ。
「分かっていない様子だね。まあ、いつでもここに帰ってこられるってことだよ!」
よく分からないが、つまりは彼女の言っている通りなのだろう。
それなら最高だ。宿代がかからないし、レベル上げもできる。
「それじゃあ、隠しダンジョンに帰ろうか」
「よーし! それじゃあ転移!」
「え、ちょっと待ってください! 一体何をする――」
その瞬間、目の前が真っ白になった。
気がつく頃には見覚えのある空間。隠しダンジョンのコアまで戻ってきていた。
『ルイトさん、おかえりなさい』
「ああ、ただいま」
コアと会話するなんて、まだ慣れないなぁ。
というか、このコアって何者なんだ。いや何物なんだ。
「なんですかこの場所は!? というかなんか喋る物体があるのですが!?」
ナナはかなり動揺しているようだ。
まあ、それも仕方ない。
俺も最初は驚いたし、未だに慣れない。
「ここはSSSランク隠しダンジョン。簡単に言えば、有名なSランクダンジョンの最下層だよ」
「SSSランク!? なんだか目眩がしてきました……」
彼女はふらつきながら、腰を下ろす。
すると、突如として椅子が出現して彼女を支えた。
「ええ!? 急に椅子が出てきました!」
「えっへん。隠しダンジョンでは、ある程度のものは出せるのだよ!」
「それは知らなかった。ここすごいな」
アイラが指を弾くと、今度はベッドや棚など。
次第には宿の一室が完成していた。
「こんなこともできるのだ!」
「隠しダンジョンすげー!」
もうなんでもありじゃないか!
感嘆していると、アイラが背中を突いてきた。
「せっかく戻ってきたんだし、アレ。する?」
「お、そうだな。アレするか」
そんなことを言っていると、ナナが飛びついてきた。
「アレってなんですか! もう気になって仕方がないです!」
「興味があるんだね! よーしそれじゃあ、ルイトの特訓風景を見てもらおう!」
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