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第4話 歯車

少し、不思議な文章になりました。

 今の知良は、明るく接してくれる村上に感謝をしている。十年ぶりに帰った日本で、愛する人が待つアパートは火事で消えていた。

 彼女が待っててくれるとそう思って、慣れない海外でどんなに辛い現実にブチ当たろうとも諦めなかった。彼女からの手紙をボロボロになるまで何度も読み返した。一つの希望にしていたものが消えたのだ。


 村上に声をかけられなかったら、いつまでも何もない空き地を前に泣きぐずれていた。そして、気力があれば彼女を探しにいく。もしかしたら、すべてのことから逃げて行方をくらますかもしれなかった。

 現在の知良は、ほとんど海外に行くと同時に交友関係は無くなった。彼女を探すなら探偵か、でも個展をするからその関係で今持っている金は少ない。彼の頭の中で、グルグルと歯車が回っていた。


 彼女のことだから、実家に頼らないと思い込んだ。村上から火事で彼女は亡くなってないと聞いて、ほのかな希望が見えたが、彼女が今どこかで生きているかもわからないの変わらなかった。

 彼はどうしていただろう。生きてる限り動いてる歯車が、分岐点に来るとどう動くか考えても分からない。

 とりあえず、村上と出会わなければ詰んだと絶望に駆られるのは必須だ。

 村上とはこの日を境に、同居家族のように仲良くなるとかならないとか。

読んでいただき、ありがとうございます。

歯車は、生きている限り人は目に見えないけど持っていると思います。いつもどおりに動いていた歯車が、分岐点にくるとどう動くか分からなくなるものです。


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