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プロローグ
新作です!
初めに言っておくが、これは彼の後悔を救う物語だ。
若者と言える二十歳に、全ての過去を愛してくれる人を置いて日本を飛び出した。
夢を追いかけ、チャンスを掴むために自分の本当の想いに蓋をして生きてきたんだ。迷惑をかけないで、自分を甘やかすようなことをせずに生きていこうと必死に長い時間を歩んでいった。
周りからは、そんな彼の歩みをクズや美談のように語る人らもいるだろう。
でもそんなことは関係ないと、彼ならそう言うに決まっている。ただ、ガムシャラに本当の夢を叶えるたびに後ろを見ず孤独であり続けた。彼の想いを感じてやりたいと思った。
やっと、愛する人の元へ戻って来れると思って、そしておかえりと言って欲しかっただろう。
読んでいただき、ありがとうございます!