第6話 ファーマ君、授業を受ける その4
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基礎魔法学の授業が終わると次は実技演習場に移動して、基礎戦闘学の授業の時間だ。
基礎戦闘学の授業は入学前に用意した武具を身に着けて行う事になる。授業時間は2時間あるんだけど、着替えとシャワーの時間が含まれているので実質的に授業時間は1時間半程だ。
更衣室は実技演習場の通路に設置されている。更衣室内にはロッカーとシャワー室があり、貴重品はロッカーに入れ鍵をかけておくか、収納魔法道具を持っている人はそれに収納して自己管理しなければいけない。
まあ、貴族家の子供とはいえ、収納魔法道具はそれなりに高級品なので持っている子はクラスの2割程度なんだけどね。因みに異空間保管庫を持っているのは僕だけだ。
武具に着替えていると、何やら視線を感じる……
「みんな、着替えないの?」
「あ、ああ、着替える着替える」
「おお、おう、着替えるぞ。別にお前の事を見ていた訳ではないからな?」
「そ、そうだ。男の裸なんかに興味ないからな」
かなり動揺した様に全員が目を逸らし、どもりながら言い訳がましいセリフを吐いている。なんか怪しいな……まあ、気にしたら負けな気がするから気にしないでおこう。
さっさと着替えを済ませてみんなでグラウンドに移動していると
「あー、戦闘学は面倒だなぁ」
クラスメイトが愚痴を零す。
「アシュトン君は剣術とか戦闘は嫌いなの?」
「まあ、好きではないな。才能無いし……そっちの才能があるなら騎士科に入ってるんだけどな」
「そうそう、俺も戦闘とか体を動かすのは苦手だから生産科。兄貴は体力の化け物なんだけどな」
「なんで? 物を作るのが好きだから生産科に入ったんじゃないの?」
「ん? ああ、そういう奴も何人かはいるけど、半分以上は体力や武術に自信が無いから必死に勉強して生産科に入った奴だぞ? 王立学園の生産科卒なら待遇の良い職場に就職出来るからな」
……知らなかった。生産科の子はみんな何かを作るのが好きな子だと思っていたよ。
余談だけど、待遇の良い職場というのは、王宮のお抱え職人、学問ギルドの研究所、商業ギルドの研究開発部門、等だ。とは言っても卒業すれば確実に就職出来る訳ではなく、厳しい基準をクリアしなくてはいけない。就職試験の資格が王立学園中等部卒で得られるというだけだ。
閑話休題。
アシュトン君達の話によると、騎士科は入学出来れば自主退学しない限り、ほぼ確実に中等部に進学できて正騎士ギルドに就職出来るそうだ。
しかも、王立学園中等部卒の子で小隊長候補、高等部卒で中隊長候補と最初から幹部候補扱いになるそうで、一般の正騎士に比べ最初から給金も多く、昇進もしやすいらしい。因みに大隊長やギルマスになるには高等部卒が最低条件らしい。
騎士科に入学するには先ず魔法適性スケア以上というのが最低条件で、筆記試験は比較的簡単らしいけど、体力試験の基準が厳しいそうだ。
「体力試験さえ突破出来たら筆記は楽なんだけどな。あんな基準を突破できる奴は脳ミソまで筋肉の奴だけだぜ? まあ、入ってからの方が大変らしいけどな」
折角入学出来ても授業が厳しすぎて毎年数人の自主退学者が出て、無事中等部を卒業できるのは7割ほどという話だから、いくら卒業できれば正騎士ギルドの幹部候補になれるとはいっても、体力に自信がないなら生産科を選んだのは間違いではないだろう。
「じゃあ、アシュトン君は体力さえあれば騎士科に入って正騎士になりたかったって事?」
「いや、体力があったら騎士科の方が楽そうだなと思っただけで、正騎士になりたいと思った事はないぞ? 戦闘とか痛い事は可能な限りやりたくないし」
じゃあ、なんであんな事を言ったんだろう? まあ、子供だから多少支離滅裂な事を言う事もあるか。
みんなと話しながらグラウンドに入ると、うちのクラスとは別のクラスの子達がいた。見たところ授業終わりではないようだ。
「ひょっとして基礎戦闘学は他のクラスと合同なの?」
「ああ、戦闘系以外のクラスは2クラス纏めて授業を受ける事になってんだよ。知らなかったのか?」
「うん、今初めて知った。更衣室にもいなかったから僕達だけだと思ってたよ」
授業内容についてはマルコさんから教えてもらっていたけど、入学条件とか合同授業とかは教えてもらっていない。まあ、知らなくても差し支えの無い事だから態々説明しなかったんだろう。僕も聞かなかったし。
因みに更衣室は幾つもあるので、他のクラスは別の更衣室で着替えているそうだ。
今日、一緒に基礎戦闘学の授業を受けるのは政務科の子達。あとは統治科、薬師科、商業科とも戦闘学だけは合同授業になるそうだ。
騎士科と魔法士かはともかくとして家政科も戦闘系に含まれるんだな。
政務科の子達は見るからに運動が得意ではなさそうなタイプ。学力に関しては薬師科に次いで2番目に高いクラスらしいので、勉強ばかりしてきた子達なんだろう。
余談だけど、学力順にクラスを並べると薬師科>政務科=統治科>生産科=魔法士科>家政科=商業科>>騎士科という感じになるそうだ。
薬師科から魔法士科の学力にそれほど大きな差はないらしいけど、商業科と騎士科の間には大きな学力差があるそうだ。
かといって、騎士科の子が全員脳筋という訳ではない。入試の筆記試験の合格基準が他の学科より低いというだけであって、ちゃんと頭の良い子も沢山いるそうだ。
閑話休題。
両クラスの全員が演習場に集まり、5分ほどしたところでルクシーネ先生と政務科のヴォウルド先生が演習場に入ってきた。
「はい、皆さん集まって下さい。授業を始めます」
「政務科の者は俺の前に整列しろ、生産科の者はルクシーネ先生の前だ」
先生の指示に従いクラスごとに整列して集まる。
「これから基礎戦闘学の授業を始める訳だが、最初に言っておかなければいけない事がある。お前達は将来、戦闘系の職業に就くわけではないが、戦闘の基礎的な技術は身に着けておかなければいけない。理由は分かるな? 能力があり力のない者は狙われやすいからだ。護衛を雇って守ってもらえば自分で戦う必要はないと思っている者も中にはいるだろう。だが、護衛とて始終守ってくれるわけではない。必ず1人になる事はある。そういった状況で抵抗が出来ると出来ないでは助かる確率はかなり違う。将来、万が一が起こった時に助かるか助からないかは自分次第だと心に刻んでおけ」
ヴォウルド先生の有難いを聞いても、生徒達の心にはあまり響いていないようで、どの子もやりたくなさそうな顔をしている。
まあ、それでも追々戦闘技能の重要性には気付くだろう。気付いた時は手遅れだったなんて事にならない事を祈るよ。
「さて、戦闘技術を学ぶにも筋力や体力が無いでは話になりません。これから行う体力作りは今年度の単位基準になっていますので、年内に達成できない場合は来年から学園にいられなくなりますよ? 手を抜く事の無いように」
ルクシーネ先生にそう言われ、全員が真剣な顔つきになる。まあ、苦手だからといっても退学にはなりたくないよね。
自分の身の安全より単位の方が重要ってどうなんだ?
「先ずはグラウンド10周の走り込みだ。今日は俺達も一緒にやるから先頭を走るルクシーネ先生に付いていけ。俺はお前らの後ろから発破をかけてやる。しっかり走れよ?」
グラウンド10周と聞いて、ほぼ全員が絶望的な表情になった。まあ、10周だと4㎞くらいだから、鎧を着たまま走れと言われたらそんな顔になるのも頷けるよね。
特に金属製の鎧なんて着ている子は重くて仕方がないだろう。軽鎧とはいっても僕の革鎧でさえ全部合わせて5㎏以上ある。金属製にもなると10㎏以上になる。
防御力は高いだろうけど子供が着て動くには重すぎる。あの子達はなんで金属製の鎧なんか用意したんだろうか?
5列に並びルクシーネ先生に付いてランニングを始める。1周だいたい3分ぐらいのペースなので普通に走れば軽いランニングだけど、鎧という重りを付けているので子供には厳しいだろう。
案の定、半分も走らない内に倒れる子が続出。そして10周走り終わった時には僕とターニャ以外全員が脱落していた。
「また、貴方達なのね……」
ルクシーネ先生が驚いたような奇妙な生物でも見るようなそんな微妙な表情で呟く。まあ、基礎魔法学に続いて基礎戦闘学でも目立てば、こんな顔もされるだろう。
「まさか、初日に付いて来られる子がいるとは思わなかったわ」
僕は兎も角として、ターニャが走り切ったのには驚きだ。チートもないのに凄いな。
「私は普段から鍛えていますから、これくらいは平気です」
「僕も一応鍛えていますので」
まあ、僕の場合は鍛えているかどうかの問題ではないけどね。人界に戻って来てから今日までに僕は肉体的な疲労を感じた事が無いのだ。精神的な疲労は結構あったけど……
「じゃあ、次の訓練に移りますね。最後まで私のペースに付いて来られたら1年生の単位基準は達成ですよ」
「「はい」」
続けて行ったのは腕立て伏せ50回×2、腹筋50回×2、背筋50回×2、ジャンピングスクワット50回×2、最後に50mダッシュ5本。
因みに、本来この時期には鎧を身に着けずに授業を行うらしい。今日は初日なので、鎧を身に着けた状態で体を動かす事がどれだけ大変なのかを体験させる為に、鎧を身に付けさせたんだそうだ。
「はぁっ……ふぅっ……なんでファーマはそんなに余裕なの?」
流石のターニャも結構ギリギリだったようで、激しく息を切らせている。とはいえ、まだ話せる余裕がある事が凄いけど。
「えっと、鍛えているから?」
「なんで疑問形なの?」
まあ、正直に話せない事があるから……
「もしかしたらとは思っていたけど、本当に最後まで付いてきましたね。貴方達、本当にうちのクラスの生徒ですか? 現時点の基礎体力だけなら騎士科の生徒より高いですよ? きっと……」
「いや、もちろん生産科の生徒ですよ?」
「うちは父が戦闘教育に熱心なので……これくらいは家でもやっていましたから……ふぅ」
「ああ、そういえばタータニヤさんのお父様は、あの〝滅魔の英雄〟でしたね」
なにそれ? カッコいい。〝氷炎の英雄〟に続いて〝滅魔の英雄〟か。他にも色々あるのかな?
「ぬふっ……」
息を整えながら話をしていたターニャが、何があったのか少し動揺したように小さく奇妙な声を漏らしている。
「どうしました? タータニヤさん」
「い、いえ、何でもありません」
「そうですか。でも、ステイール家の御子息なら、これくらいの体力作りが出来ていても不思議ではありませんね。貴方のお兄様も1年生の頃から飛び抜けて体力や戦闘に長けていたから頷けます」
グレイシス君は統治科だけど、騎士科の生徒より体力も戦闘技術も上なんだそうだ。グレイシス君は毎年、秋に行われる学年別闘技大会に出場して2連覇中らしい。
この闘技大会。騎士科は強制参加らしいけど他の科は参加自由らしいので、滅多に騎士科以外の生徒が出場する事はないらしい。
グレイシス君は勉強の方も優秀らしく統治科3年生の首席なんだそうだ。全然そうは見えないよね?
「さて、貴方達はこれで1年生の基礎戦闘学の単位を取得しましたから、2年生になるまで基礎戦闘学の授業には出なくても問題はないですよ」
『出なくても問題はない』って事は出ても良いのか。それなら出来るだけ出ようかな?
「今の時点でこれだけの体力作りが出来ている貴方達には無い事でしょうけど、訓練を怠けて基準を下回った場合は進級後に退学になってしまう事があるから怠ける事の無いように鍛錬は続けてくださいね?」
「「はい」」
「では、今日はどうしますか? もし、このまま授業を受けるのであれば王国流剣術を教える事になるのですが、タータニヤさんはステイール流の剣術を学んでいるのですよね?」
「はい」
「それなら私から教えられる事はないです。なのでステイール流の自主鍛錬をしていてください」
「わかりました」
「ファーマ君は何か武術を習ったりしているのですか?」
「はい、僕は真幻流刀術という武術を学んでいます」
「初めて聞く流派ですね。どの地域で教えている武術なのですか?」
「真幻流はデザリアではなく他国の武術なので、この国では知られていないと思います」
「それも私には指導出来ないから、貴方も自分の流派の鍛錬をしてください。もし、王国流剣術を習いたいというのであれば教えますけど」
「教えてもらえるんですか? それなら教わりたいです」
色々な武術を習っていた方が応用も効きそうだし、習っておいた方がいいよね?
「教わりたいのなら歓迎しますが、これまで習った流派は捨てる事になりますよ?」
「えぇっ? どうしてですか?」
真幻流は捨てたくないんだけど?
「武術には流派によって様々な特色があります。現在の流派を極めた後に、他流派の良い部分を自分なりに自流派に応用するというのであれば捨てる必要はありませんが、その流派の指導者から教わる場合は基礎を教え込む段階で他流派や自己流で身に着けた癖は取り除く事になるので、必然的に今の流派を捨てる事になってしまいます」
なるほど、それなら教わらなくてもいいや。新右衛門さんが忙しい時間を空けてまで教えてくれた真幻流を捨てる気は毛頭ない。
「そういう事なら、王国流は諦めます。真幻流を捨てる気はないので」
「わかりました。それなら、この後は自由にしていて問題ありません。私は他の子達の指導に戻りますね。あっ、自由にしていても良いとは言いましたが、危険な事をやってはダメですよ? 体力作りや型の鍛錬をやるのは構わないですが、2人だけで模擬戦とかは絶対にやらないように」
「「はい」」
ルクシーネ先生がみんなのところに行った後、僕達は少し休憩を入れて木剣で素振りをする事にした。
「初日で単位取れちゃったわね。次の授業からファーマはどうするの?」
「授業には出るよ。2時間ぐらい空いてもやれる事は限られるからね」
「そうなの? ファーマの事だから書館に入り浸るのかと思ったわ」
書館か……確かに読書には丁度良い時間かも、それも悪くないな。暫く本から離れた生活をしているし、久しぶりに読みふけりたい。
「そうする日もあるかも……」
「ふふっ、本好きは変わっていないわね。もし、書館に行くなら私も誘ってね?」
「うん、絶対に誘うよ。そういえば少し気になったんだけど、どうしてターニャはお父さんの話になった時、動揺してたの?」
これといって先生におかしな言動は無かったと思うんだけど?
「……いえ、ね? 自分の父親が〝滅魔の英雄〟って呼ばれたら動揺しない?」
どうして?
「よく分からないけど、そういうものなの? 僕はカッコいいと思うけど?」
「そう? なんだか中二病みたいじゃない?」
「えっと、チュウニビョウってなんだっけ?」
「あれ? 知らないの? 前世で貸してあげたラノベにも『右目の魔眼が』とか『左腕に封印されし闇の力が』とか言っていたキャラがいたでしょう? あんな感じで、いい年になっても普段から自分を異界の住人という設定にして暮らしている人が現実にもいるのよ。そういう人達の事を中二病っていうの」
ええっと、大人になってもごっこ遊びをしている人達って事で良いのかな?
「ファーマに分かりやすく言えば、前世の両親が自分の事を『俺は世界を救う定めを与えられた勇者だ』とかカッコつけたポーズで言っていたら恥ずかしいでしょ? って事」
それは恥ずかしいというより腹が立つよね。あの悪役そのものみたいな両親が〝世界を救う勇者〟とかありえない。
「なるほど、でも、ターニャのお父さんはごっこ遊びで〝滅魔の英雄〟って名乗ってるわけじゃないよね? チュウニビョウとは違うんじゃない?」
「いや、その通りなのだけど……前世の感覚が残っているから受け入れ難いのよ」
ふむ、そういうものなんだな。僕にはよく分からないけど……
「もう1つ気になってたんだけど、ターニャのお父さんって確か昔は王宮に支える騎士だったんだよね? なんで嫡子が王国騎士をやってたの?」
普通、領地の跡取りは学園を卒業したら領地で働く筈。
「あら、結構有名な話だから知っていると思っていたわ。お父様は元々嫡子ではなかったのよ」
「そうなの?」
「ええ、お父様は次男だったから長男のオルトラド伯父様が継ぐ事になっていたのだけど、うちの領地って魔性の森の方から強力な魔物が現れる事が多いでしょ? 伯父様はグラダ近郊に現れた強力な魔物の討伐中に亡くなったらしくて、急遽お父様が跡取りとして呼び戻されたって訳」
なるほど、確かにあの大蛙みたいなのが相手だと死んじゃう事もあるよね。次期領主が自ら討伐に向かわなきゃいけないんだから大変な領地だ。そういえば現領主も討伐に向かってるんだったな。前にリリが『人とは思えないくらい強かった』って言ってたのを思い出したよ。
因みにターニャのお父さんが英雄の称号を貰ったのが25才の時。
学園(高等部)卒業後、王国騎士団(正騎士ギルドではなく王家に支える騎士)に入団し、順調に出世してそれなりの地位に得た侯爵様が25才の時に、プラチネル領で大規模な魔物災害が起こったそうだ。
侯爵様は中隊(1000人)を率いて援軍として駆け付け、万の魔物を殲滅し〝滅魔の英雄〟という称号を貰った。
という事になっているが、ターニャが侯爵様から聞いた話では、実際に相手にした魔物の数は4000弱ぐらいで殲滅ではなくて撃退。半分くらい逃げられたそうだ。それでも充分に凄いと思うけど。
その後、28才で王国騎士団の団長に任命された翌年、29才の時にお兄さんが亡くなって領主になる為にグラダに戻ったそうだ。
その頃は、まだ未婚だったらしく、戻って直ぐにお見合いをしてクレスティアさん(当時16才)と結婚。翌年にはグレイシス君が生まれ、その年に領地を継いだという事なので、ターニャのお父さんは領主になって12年弱という事になる。
人に歴史ありとはいうけど、凄い話だな。チュウニビョウと一緒にしたら可哀そうだ。ターニャは反省すべき。
「そんなに若くして亡くなったら残された家族も大変だよね。そういった場合はどうなるの?」
「当然、嫁ぎ先で死ぬまで面倒見てもらえるわ。中には別の家に嫁ぐ人もいるけど、上位貴族家では少ないケースね」
なるほど、ステイール家が死ぬまで面倒見てくれるのなら安心できるだろうな。
「因みに伯母様はお爺様の第3夫人になったわ」
「えっ? そんな事出来るの? 息子の奥さんだった人だよ?」
「この国では偶に聞く話よ。まあ、そういった場合、普通は夫の兄弟の誰かに嫁ぎ直すのだけど、伯父様が亡くなって落ち込んでいた伯母様をお爺様が慰めていたら自然と恋仲になったそうよ」
なんか複雑な人間関係だな。
「って事は従姉弟が叔父に格上げ?」
「いいえ、伯父様と伯母様の間には子供がいなかったからそれは無かったわ。でも、年下の叔父は出来たけどね」
あー、なるほど、お爺さん元気だな。
次回更新は3/19になります。




