勇者教会の保護
旅がはじまります
とりあえず道なき道を進み途中橋がない場所で川を渡った
川を渡った先でお昼休憩という事になった服を乾かす為である
木と木の間に洗濯紐を渡しそこに濡れた服を干していく
四人は下着で魚獲りを始めた。下着とタオルの替えはあるので
下着が濡れてもタオルでふき下着を替え渇いた服を着れば
又出発できるのである。
悪戦苦闘しながら四人分を捕まえ焚火を焚き体を温めながら
魚を焼いている。
エン君とマリーネはというと川を渡る時もマリーネはエン君の肩に
乗っており濡れてないしエン君はエン君で乾燥魔法で即乾かして
しまい、二人は木陰で四人の行動をのんびり眺めていた
エン君は収納よりバスケットを取り出し
マリーネにサンドイッチを渡す。天牛の赤ワインしぐれ煮をレタスで
包みパンで挿んでいるらしく、マリーネ一口食べてパッーと顔が
明るくなった。
昼食後四人は連なって山を登りはじめる5m程度離れてエン君たちも
ついて行く
しかし山の天気は変わりやすい霧が出て来て視界が1m程度になり
霧雨が降り始める。
霧雨というのは雨粒が小さいのにも関わらずすぐびしょびしょに濡れる
あっという間に四人はずぶ濡れになり木の下で雨宿りにならない
雨宿りを始める。針葉樹の木は基本雨がほとんどよける事なく降り
注いでくるのである。その内夜となり木によりかかり一睡もできないまま
朝になり雨と霧がさっていた。
エン君もそれより10m下で濡れない様に皮で出来たレインコートを着て
コートの中でマリーネをお姫様抱っこをして抱えながら
木の根元に座り一晩を明かした。
朝になり雨も降ってなさそうなのでコートを脱ぎ収納にしまった。
マリーネにはいつもの様に天牛の赤ワイン煮をだしていると
上機嫌なので朝食に出し食べてる間に四人が出発したようなので後
おった。
4人はこの2人の事を別段気にしている様子がない
パーティメンでもないので気にならないのか
自分達だけで盛り上がっていて楽しいのかは分からないが
とりあえず四人だけの世界を楽しんでいる
山を越えて村に着くが「宿らしき宿はこんな田舎にはない。隣街まで行けば
ある」と村の人に教えられたので村を通過してとなり街まで
歩いている。途中旅の茶屋がありそこで六人は休憩をとる
サトシはとなりの旅人に話かけられる
「お兄さんお兄さんスコーンの食べ比べをしないかい?」
かなり小食そうな旅芸人風の男に話かけられている
「彼女の手前負ければ恥ずかしいもんないいよ勝負しなくても」
店員「そうそう彼女の手前恥ずかしいからねやめといた方がいいよ」
「あたしならこんな胡散臭い男に食べ比べなんて負ける気もしませんけどね」
「じゃあたしが替わりに」
旅芸人「えーあんたなら簡単に負けちゃうよ」
と言ったあたりで
店員を見ても小食そうなか細い女性なのである
とうとうサトシは「じゃ勝負を受けてやろう」となる
旅芸人「負けた方が全額払うんですぜ」と言って食べ比べをはじめる
200個を過ぎたあたりでサトシが気を失いそうになり負けを認める
全部で460個のスコーン代を金貨15枚を支払ってサトシの財布は後銀貨
数枚を残すだけであった。
じゃ「ありがとな」と言って旅芸人は去っていく、
店員も「毎度ありがとうございます。又のおこしを」と上機嫌である。
お腹が破裂しそうなサトシのペースに合わせ4人は旅を再開した。
道ゆく子供の手には紙袋とスコーンが4個程度入っている
この辺はきっとスコーンが好きな地方なのだろう。
川で遊んでる子供、山で遊んでる子供、仕事の合間に休んでる農家
さえスコーンを食べている。
そんなこんなでやっと街に着いた
宿屋から「そんな泥だらけじゃ内に入れる事はできないね」と言われる
4人は昨夜の雨で全身汚れていた
「数十メートル行くと自然の露天風呂を街で無料で運営しているから」
そこでお風呂に入りついでに服を乾かしててから宿に来るといい
と言われ四人はその露天風呂に入りに行くのである。
露天風呂は男女別の入り口に別れているが
無料という事で店員がいる訳でもなく女性の方に男性が入っていって
も誰もとめる者がいないのが実情だった
エン君やマリーネはうまく雨宿りできた事もあり既に宿をとり
部屋についているシャワーを浴びてくつろいでいる
四人は風呂に入るとさっきの旅芸人が女風呂の入り口から入り
さっと出てくると裸のサトミが財布ドロボーと言って裸で追いかけて
いるサトミは転生してからかなり足が速いのだが
旅芸人はあっさり巻いて消えてしまったのである。
四人は宿に戻る四人は無一文だがサトミが奉公人に何かの紙を渡す
奉公人は走って勇者教会へ駆け込むと僧侶が宿に来て
サトミ達にお金の袋を渡している。
困った時は勇者教会の保護で助けられるらしい。
投稿します