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えーてつサックリ短編集

リスポーンできた異世界転移

作者: alpha-com

作者の執筆スキルの上昇のために書きました。初投稿です。


 高校二年の一学期初日。だが、俺は運の悪いことにHRではなく、異世界転移されたのだ。クラス転移である。

 当然のごとく俺はノースキルというゴミステータスとなってしまう。


 剣を振らしてもだめ、魔法は使えない、この王城の人の目はすぐに冷たいものとなった。

 そして、一週間が過ぎたころ。


「勇者様方にはダンジョンにて戦闘訓練を行っていただきたいと思います。」


 何故か俺も連れてこられたダンジョン。クラスの皆がこの世界の主人公とばかりに活躍しているのを傍目に、俺はただ突っ立っていた。そして、十階層目。


「ここにはダンジョンボスがいます。今までの敵とは一線を画す強さです。気を引き締めてください。」


 そんなことを言う騎士団長。何かあるな、と思いつつボス部屋に入る。そして、


「なんだあれは!?」

「確認されたボスじゃないぞ!?」


 と騎士団の声。


「勇者様方、ここは撤退しましょう。」


 と、騎士団長は言うが、


「大丈夫だって。俺たちゃ勇者なんだぜ?」

「絶対勝てるって。」


 と引き下がらない勇者達(マヌケ)。当然のように蹂躙され、バラバラに撤退が始まる。俺も逃げようとするが、


「すまんが、囮になってくれ。」


 と、目の前で閉まるボス部屋の扉。当然、俺はボスに殺される。だが、


「?…あれ?」


 生きている。何故だ。確かに体が木っ端みじんにされる感覚があったのだが。


「まあいいや」


 とりあえず殴っとこう。





 この後、何度も死んだ。けど、殴っていくうちに相手にも疲労とダメージが見て取れた。そして、


「ふう…」


 何とか討伐に成功した。何故、生き返ったのか。死に戻り、ではない。

 ただ、一つ言えるのは。

 この目の前のインベントリ表示画面がこの生き返り(リスポーン)に関っているのではないか、ということだけだ。

 インベントリの中には鉄インゴットが二つ、木の棒が一つ、そして、作業台というアイテムが入っていた。

 作業台というアイテムを出す。3x3の紋様が描かれた箱にしか見えないが、使おう、と意識すると別のインベントリが開いた。

 それを見て、ある考えに行き着いた。

 この生き返り(リスポーン)も説明されているのではないか、と言うことだけだった。

 その答えは、簡単に帰ってきた。


ーーーーーーーーーー

モード:サバイバル


世界を自由に探検する。無限の命と探求心をもって。

ーーーーーーーーーー


 なるほど、これが僕に与えられた能力か、と思ったが、違うようにも感じる。

 とりあえず、何かするにしても作業台を使ってもない事には何にもならないだろう。そう考えて、作業台のインベントリを開きなおす。

 3x3のスロット。その横には一つスロットがある。そのさらに横にある紫色の本のアイコン。少し悩んで、アイコンを押してみる。


ーーーーーーーーーー

鉄の剣

ーーーーーーーーーー


 とだけ書かれた選択肢。試しに押してみると、3x3のスロットに勝手に鉄インゴットと木の棒がセットされ、その横のスロットに鉄の剣が表示される。押してみると、


「うわっ!?」


 鉄の剣が虚空から現れた。これを使ってダンジョンを捜索しろ、ということなのだろうか。


「考えていてもしょうがないか…」


 そう独り言ちて、僕は次の階層への階段を下りて行った。


「あ、作業台忘れた。」


 …取りに帰ってからまた、降りて行った。

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