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第零話 プロローグ

何が起きるかわかったもんじゃないなぁ…

ちなみに女ですよ?

女ですからね?

私の中身は女ですからね?

それでは拙い作品をどうぞ。

第零話 プロローグ


私はある日、母が風邪になったから、母がやっていたすべての家事を代わりにやっていた。


そして昼過ぎ、夕食を作る分の食材がなかったから、買い出しに出た。


買い物を終えて、外にでて、歩いて、交差点が赤で止まった。


その時、まだ4、5歳くらいの女の子が、道に飛び出した。


私は咄嗟に、その子を庇った。


そう、私は庇ってしまった。


普段ならこんなことしなかった。


でもこの時は…なぜか心の中で「しなきゃいけない」って思った。


だから、私は迷わずその女の子の手を後から引っ張った。


でもそんなことしたら、当然力の反動がかかって、今度は私が車の前に放り出される。


それからの事は、覚えてない。


多分、轢かれたんだと思う。


でも何故か私は雲の上に居て、身体もある。


私はついさっき轢かれたことを思い返しながら、自分の身体を見る。


休みの日だったけど、外に出てたから普通の格好をしていた。


白い文字入りのシャツに、ジーンズ生地の短パンに、3センチぐらい厚底がある靴に、15歳の誕生日の時に母がくれた緑色の石が嵌ってるプレートのネックレス、それに時計。


それ以外、何も持ってなかった。


轢かれた時に時計は壊れたはずなのに、事故に遭う前のように普通にカチカチと動いていた。


ふと目を前に移すと、男性が私と同じように雲の上に浮かんでいた。


俗に言うイケメンっぽい感じがなんとも言えないけどまあいいや。


それで、私が彼をじっと見ていると彼は言った。


『生き返りたくないか?』ってね。


私は今の生活に満足していた。


でも流石にこのまま死にたくはない。


だから、「生き返りたい」って言ったよ。


そしたら、彼はこう言った。


微笑むように笑って、こう言った。


『じゃあ、生き返らせてあげるよ。』


私は、とっさに聞いた。


「夢じゃないよね?」って。


帰ってきた言葉は、『もちろん。』


でもそれから間髪入れないで言われた言葉に少しショックを受けた。


『…でもね、生き返らせるのは、この地球ではなく、別の世界なんだ。それでも、生き返る?』


すこし考えたら、別の世界っていうのが気になった。


だから、「その世界って、どういう所なの?」って聞いたよ。


そしたら、『簡単に言えば、ファンタジーだね。そんな世界に、言わば転生をするんだ。』って言ってきた。


私はファンタジーが大好きだった。


中学生の時に、男子顔負けの中二病をおこし、私の黒歴史は誰もが知っていたくらいだ。


そんな私にファンタジーなんて言葉を聞かせたらどうなるか?


もちろんって答えてしまうでしょ?


「…行きたい!転生、させて下さい!」


そのあまりの勢いに、目の前の男の人は苦笑いをしながら、


『一つプレゼントをあげるよ。向こうの世界に着いたら、カバンがあるから開けてみるといいよ。じゃあ、もうこれ以上ここに、長居は必要ないね。じゃあ、僕の名前だけ教えてあげる。僕はね…』


その衝撃の言葉を耳に残して、私は自然と、目を閉じた。


そして、目を開けたら、遠くに街が見える場所にたっていた。

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