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登場人物紹介~一部ネタバレ注意~

ネタバレが含まれています。

本編を最後まで読んでから目を通す事をお勧めします。

<主人公とその仲間>

・ビート=フェイス

 本作の主人公。前世でゲーム会社のCGデザイナーであった記憶を持つ。解放奴隷。

 3DCGツールを再現した様な固有魔法『平面魔法』を操る。また、この世界では初となる魔力による『身体強化』や『気配察知』の開発者でもある。本人はその事を知らない。

 『自由に生きる』が第二の人生の目標。その為の地位を手に入れるべく冒険者活動をしている。

 本人は気付いていないが、七歳後半時点でぶっちぎりの世界最強となっている(人外含む)。魔法を駆使すれば、大国相手に完封勝利も可能なレベル。ひとりインフレ。

 性格は基本的にドライだが、非道な行為には義憤を覚える情の深さも持つ。特に身内と思っている人物には甘い。

 前世でひとり暮らしであった割に生活能力は高くないが、雑学的知識は多い。ただし微妙に抜けている。

 ニブチンではないので、仲間から寄せられる好意には気が付いている。しかし子供の身体に引きずられているためか性への興味が薄く、また前世の良識もあるので、積極的に応えようとはしていない。子供は保護されるべきとも考えている。

 国内でいろいろやらかしたのを国王に見咎められ、準男爵位、男爵位と、順調に押し付けられている。


・クリステラ

 かつては侯爵令嬢だったが、第二王子ブランドンとの婚約解消によって父親の勘気に触れ、奴隷へと落とされてしまう。交易都市ボーダーセッツにてビートに購入され、以後冒険の仲間となる。

 質量や長さ等を測る固有魔法『天秤魔法』を操る。ビートに魔法の手ほどきを受けて以来、信仰に近い無上の尊敬と好意を抱いている。

 性格は、少々落ち着きが足りないところもあるが、思慮深い一面も併せ持っている。元侯爵令嬢だけあって少々高飛車な事もあるが、基本的には心優しい。

 生活能力はかなり低め。ビートの奴隷頭的立場になっている。

 構想段階では登場の予定は無かったが、ストーリーを考えているうちに自然と生まれて来た。作中での立ち位置は狂言回しに近い。


・ルカ

 王都より北東、リュート海沿岸の街オーツで旅館を営む一家の長女だったが、ノランの襲撃によって街を焼け出された。王都への避難行の途中で妹のサマンサ以外の家族が病死。寄る辺を失くしたため、奴隷へと身を落とす決断をする。時節的に王都では奴隷需要がなかったため、サマンサと共にドルトンへ送られる。そこでビートに購入され今に至る。影の奴隷頭。料理が得意。特に魚料理。

 魔法適性は火(化合、化学反応)。

 いつもニコニコしているが、心の中で何を考えているかは謎。

 数年前に宿泊客に襲われそうになった事が有り(未遂)、それ以来成人男性を苦手にしている。しかし客商売だったので、それを押し殺して家業を手伝っていた。そのトラウマから児童性愛者になっており、ビートは好みのストライクど真ん中。実は一番の危険人物(ビートの貞操的に)。

 構想段階では行商人ビンセントの娘、三姉妹の長女という設定だった。性格や容姿に大きな変更はない。


・サマンサ

 ルカの妹。奴隷となりビートに購入された経緯はルカと同じ。

 蓮っ葉な言動とは裏腹に、ビートの奴隷の中では最も常識的。家事全般、特に裁縫が得意で趣味という女性らしい一面もある。

 性癖も極普通だが、ビート以上の優良物件はそうそう無いと見ており、ゆっくり育てて将来は玉の輿に乗ろうと考えている。結構打算的。

 魔法適性は雷(電子・素粒子操作)魔法。適正自体はそこそこの割合で持っている者がいるが、過去にこの魔法を使いこなせた者はいない。世界初の雷魔法の使い手。素粒子魔法を極めると核にまで行きつくが、ビートがその原理を教えないので雷魔法どまり。

 ビートの取り巻きの中では最も影が薄いが、性格や容姿は最もビートの好み。

 構想段階では三姉妹の次女で、破天荒なトラブルメーカーだった。今と真逆。


・アーニャ

 隣国エンデ連邦王国出身のネコ系獣人。連邦統合時の紛争で没落した王族の次期女王。領地を失い辺境で細々と暮らす一族の口減らしとして、自ら家を出て冒険者になった。しかし素人がいきなり冒険者として活躍できるはずもなく、やがて住み込み家政婦の様な仕事ばかりする様になる。あまり頭が良くなかった為に税金の分まで給金を使い込んでしまい、奴隷落ちする事になってしまった。

 性格は自由気ままなネコそのものだが、仕事は真面目にこなす。食事と睡眠が大好き。特に魚料理。

 魔法適性は風(ベクトル・アクセル制御)魔法。ただし自分にしか適用できないため、運動補助以上の使い方が出来ない。

 ビートの事は若くて強くて頼りがいのあるボスと思っている。特に異性として意識はしていないが、いずれボスの子を産むのだろうなぁと漠然と考えている。


・キッカ

 海上交易を生業とする海エルフの一族の娘。生まれ育った村が盗賊に襲われ、両親を失い天涯孤独となる。自身も盗賊に襲われていたところをビートに救われる。以後、半ば強引に奴隷兼弟子としてビートの仲間になる。何故か関西弁を話す。

 開けっ広げで物怖じしない性格で、お金と商売にはうるさい。ビート達の渉外担当になっている。

 耳年増で性的な発言も多い。頼れる男ビートと結ばれて幸せな家庭を築きたいと思っているという、意外に保守的な面もある。

 魔法適性は水(ベクトル・アクセル制御)魔法。主に水を操るが、ビートの手ほどきで風も操れるようになった。世界で二人目の複数属性魔法使い。

 ビートには恩と憧れと好意を抱いており、それを本人も自覚して公言している。強くなるために共にいると(うそぶ)いているが、一生を共にするつもりでいる。

 構想当初は端役でちょっとしたエピソードに出て来るだけの存在だったが、方言成分が足りないという作者のワガママでレギュラー入りした。


・デイジー

 ビートと同じく、生まれついての奴隷。商家に生まれ下働きをしていたが、税金がかかる十歳になった時に売られ、その後ビートに買われる。

 口数が少ないのは、元の主人が子供嫌いであったため。うるさくすると殴られるので、次第に喋らなくなっていった。ややずれた発言をする事があるのは本人の資質。家事は掃除・洗濯が得意。料理はやや苦手。

 魔法適性は固有魔法の『先読み』。数瞬先の未来を見る事が出来る。

 ビートの事は当初警戒していたが、今は運命の王子様の様に思っており、妻は無理でも妾として添い遂げられたらと考えている。

 構想当初は三姉妹の末っ子で、毒舌キャラだった。キッカの登場によってその立場を奪われた形。ちなみにキッカ>菊花、デイジー>ひな菊で、名前も一部奪われている。

 サマンサ同様に影が薄い。


・ウーちゃん

  草原狼。群れをゴブリンの大群に襲われ、唯一生き残って逃げ込んだ森を彷徨っていたところをビートに拾われた。餌を食べさせてくれて遊んでくれるビートを、種族は違うが新しい群れのボスだと思っている。耳周りやお腹の毛をモフモフされるのが好き。ただしビートに限る。

 新しい群れでの序列はビート、クリステラに次ぐ三番目で、ルカと同列だと思っている。したがって、それ以外の言う事は聞かない。

 魔法適性は土(造形・変形)魔法。見様見真似で何となく身体強化を使える様になっている。

 本作のマスコットであり、影のヒロインでもある。ビートの愛情を一身に受け、すくすくと育っている。人化の予定は無い。


・ジョン

 大森林でビートが発見したダンジョン。まだ誕生して数年の赤ちゃんダンジョンだが、ビートにテイムされてから急成長する。すでに平均的なダンジョンを越えるレベルにまで成長している。

 内部は紫水晶で構成されており、地上からの光を乱反射して非常に幽玄な雰囲気となっている。後に一般冒険者に解放された際に、その怪しげな様子から『魔王の寝所』と呼ばれる様になる。

 内部は大きく分けて二部構成になっており、岩山に偽装した地上部とその周辺はビート達の宿泊施設や奴隷たちの町、地下の迷宮部分はジョンの餌場となっている。互いに行き来はできない。ダンジョンコアは地上部にあるため、冒険者にコアを狩られる心配はない。

 土魔法を操り、各種素材を地中から抽出、変形させることが出来る。地上部の一角には高純度の鉄やアルミ、銅のインゴットが現在進行形で着々と積み上げられている


・バジル

 ノランでビートたちが保護したエンデ出身のイヌ族の男の子。故郷の村はノランの略奪軍によって壊滅し、生き残りは非正規奴隷としてノラン国内で売りさばかれている。妹と一緒にノラン南方総督に買い取られ、他ふたりの子供と共に監禁、虐待されていた。その時のトラウマで喋るのが苦痛になっており、短い単語で切れ切れに話す。

 妹想いで信義に厚く、責任感が強い。ノラン南方総督から助けてくれたビートに、深い感謝と恩義を感じている。

 垂れ耳で少しウェーブのかかった亜麻色の髪に茶色の瞳。イメージ的にはゴールデンリトリーバー。


・リリー

 バジルの妹の垂れ耳犬系獣人。バジルと共にエンデで捕らえられ、監禁、虐待されていた。『泣き声がうるさい』との理由で暴行を受けたため、声を出すことに酷い恐怖を感じるようになっており、救出されてからも身振り手振りでしか感情を表現しない。兄であるバジルと、親身に世話をしてくれたキッカ、アーニャにだけは小さな声で話す。

 兄に依存していると言っても過言ではない程、頼り切っている。

 白くて軽くウェーブのかかった髪に金色の目。小柄。イメージ的にはマルチーズかシーズー。


・サラサ

 黒髪黒目の普通人種の女の子。前髪パッツンのオカッパで、少し俯き気味の上目遣いで人を見る癖がある。

 バジルやリリーとは別のエンデの村からノランへ攫われてきた。目つきが気に入らないという理由で、ノラン南方総督からは一番酷い扱いを受けていた。

 言葉数が少ないのは昔からで、基本的に単語しか話さない。偶に意図がわからない発言をすることがある。

 アーニャに懐いている。

 どうやら日本人関係者らしい。


・キララ

 オレンジの天然ソバージュをツインテールにしているヒト種の女の子。目の色は透明感のあるビリジアンで、そばかすが多いのが悩み。独特の『ですます調』で喋る。やはりエンデの村から攫われてきた。

 ファッションに興味がある等、普通の女の子らしい感性を持っている。同じように服飾を趣味にしているサマンサとは気が合い、よく懐いている。


・ピーちゃん

 ビートが謎の島で拾ってきた卵から孵ったセイレーン。蒼い髪と青い眼、白い羽毛。

 誕生時から言語を解するなど、知能は相当高い。性格は人懐っこくて好奇心旺盛。機嫌が良いと歌を口ずさむ。

 セイレーンは船乗りを襲う魔物と思われていたが、ピーちゃんによって言語を解することが確認され、既知であるメスしかいない種族ということと併せて、魔族であることが確認された。これにより、後の魔物学の一節にピーちゃんの名が残る事になる。


・タロ&ジロ

 ボーダーセッツの牧場を荒らしていた草原狼の兄弟。将来のウーちゃんの(つがい)候補として連れてこられた。しかし実力差があり過ぎて、ウーちゃんは下っ端としてしか見ていない。

 二匹ともビートのモフりテクニックに陥落しており、その待遇と安心感から順調にイエイヌ化している。野生は消滅寸前。


<ダンテス村>

・ダンテス=ワイズマン

 ダンテス村の村長で、元冒険者。旋風の二つ名を持つ、数々の偉業を成し遂げた生きた伝説。貧乏子爵の三男坊でそれなりの教養を持つが、見た目は筋骨隆々のバーバリアン。

 既に一線から退いて久しいが、ビートの手ほどきで身体強化を手に入れた今は、戦闘力的には絶頂期を凌駕している。人類では五指に入る強さ。

 性格は穏やかにして理知的で、情に厚い。常識的だが柔軟さも持ち合わせている。冒険者としての活動で鍛えられた結果であると思われる。

 ビートのみならず、村の子供は皆自分の子供も同然だと思っている。かなり破天荒なビートの事を特に気にかけているが、心配はしていない。するだけ無駄と思っている。信頼はしている。

 筆者のもっともお気に入りのキャラ。

 対ジャーキン神聖帝国戦の功績で、男爵から子爵に陞爵した。


・ジンジャー=ワイズマン

 ダンテスの妻。元宿屋の娘。子持ちとは思えないダイナマイトボディの持ち主。

 物腰は柔らかいが、芯は強い。ダンテスが不在の間の村の切り盛りをしている。

 実は娘を産んだ後に一度流産しており、もう子供が産めない身体になっている。その分の愛情は全て娘とビートに注がれている。


・ジャスミン=ワイズマン

 ダンテスの娘。ビートの婚約者。

 性格は真っすぐで無鉄砲。ちょっと無思慮。子供のころからビートを引っ張りまわしていた。父親を尊敬している。

 父親譲りの赤い髪と巨躯(百七十五センチ超)、母親譲りのダイナマイトボディを持つ、見た目だけはスーパーモデルな美少女。子供の頃は普通の背丈の痩せた子供だったが、王都の学園に入ってから急速に成長した(身体だけ)。


・グレン=フェイス

 ビートの父。ダンテスの元奴隷でワイルド系イケメン。ダンテスが冒険者だった頃からの付き合いで、元開拓村でも古株のひとり。奴隷から解放された後は、ダンテスの従士長として治安を担っている。

 リアルチートの持ち主で、誰よりも早く身体強化を覚えた。元々盾役としての技量も高かった為、現在の戦闘力はダンテスに次ぐ強さを持つ。

 超愛妻家。


・サフラン=フェイス

 ビートの母。ダンテスの元奴隷。見た目はごく普通の農家の嫁。特別美人ではないが、愛嬌のある顔をしている。本人は気付いていないが、僅かな情報から現代日本の味を再現できる程、料理の腕が立つ。グレンも胃袋を掴まれている。

 地味にチート持ちで、身体強化をグレンと同程度の期間で習得した。

 性格は極普通だが、妙に察しが良い事が有る。なんらかの魔法発現の兆しかもしれない。


・キャロット=フェイス

 ビートの弟。まだ生まれたばかりの赤ちゃん。


・ピース、セージ、デント

 ダンテスの元奴隷で、現在は従士。高い戦闘技能を持っている。

 ピース、セージは弓を使い、デントは短剣を使う斥候役。三人とも影が薄い。


<ドルトン>

・イメルダ

 ドルトンの冒険者ギルドの副支配人。現在前線に出ている領主兼冒険者ギルド支配人に変わり、実質的にドルトンを運営している。かつては上級冒険者で、豪蛮の二つ名を持っていた。爵位は無い。

 性格はさっぱりとした男らしい性格で口調も男っぽいが、これは男勝りに見せかける演出ではなくオナベだから。美少女が好き。


・タマラ

 ドルトン冒険者ギルドの受付嬢。ネコ系獣人。眠そうな喋り方をするが、動作は機敏で仕事は有能。いつの間にかビート達の専属になっている。


・アンナ、ウルスラ、リサ、ミサ

 ドルトンを拠点に活動する中級冒険者。実力も中級だが、女性だけのパーティと言うのは珍しいため、そこそこ名が知られている。リサとミサは姉妹。四人ともドルトン出身で幼馴染。

 ビートの事は弟の様に思っており、何かと世話を焼いてくれる面倒見のいいお姉さん達。恋愛感情は無い。

 過去にアンナは冒険者成り立ての実弟を亡くしており、その面影をビートに重ねている。

 当初の構想では、盗賊に捕まって慰み者になった挙句、ゴブリンの苗床にされて自我崩壊する予定だったが、あまりに救いが無いので取りやめた。


・ビンセント

 ドルトンを拠点に行商を行う商人で、ダンテスの実質的御用商人。ダンテス焼き(バーベキュー)やケチャップの製法を仕入れてひと財産築いたが、乗り合わせた船が海賊に襲われ虜囚となっていた。ビートに助けられて財産も取り戻し、これから更に商売に励んでいくつもりらしい。

 当初の構想では中盤あたりで盗賊に襲われて死亡、家族は路頭に迷い、娘たちは奴隷となってビートに買われる予定だった。クリステラ登場によって運命が変わり、予想外に生き残っている。


・バーナード=ドルトン

 ドルトンを含む一帯を治めていた伯爵。リュート海南東部一帯に転封された。

 見た目は少し骨ばったアゲアゲオネェで、実際にオネェ言葉で喋るガチオネェ。しかし妻子持ち。女装とオネェ言葉は周囲を欺く策略。

 周囲には自身を『バニィちゃん』と呼ばせようとしているが、呼ぶのはビートだけ。


<ボーダーセッツ>

・マイケル=ブルヘッド

 ボーダーセッツの街を治める若き伯爵。メガネのインテリ系イケメンで風の魔法使い。ダンテスとは数度面識があり、近隣の領主になる予定なので懇意にしている。インテリにありがちな、少々シニカルな物の見方をするが、基本的には良識ある大人。


・オリヴァー

 ブルヘッド伯爵に仕える執事。見た目も完璧に初老の執事。創作でありがちな『実は武術の達人』とか『完璧超人』等ということはなく、普通に有能な執事。


・ミーシャ

 ボーダーセッツ冒険者ギルドの受付嬢。胸の大きな美人。ギルドでは一番人気の受付嬢で、狙っている冒険者は多い。

 ビートの冒険者登録を受け持った縁で、半ば担当の様になっていた。

 ビートの事は手のかかる可愛い弟の様に思っている。恋愛感情は無い。


・ハッサン

 ボーダーセッツ商業ギルドの支配人。小太りバーコード頭の一見冴えない壮年男性だが、交易都市で商業ギルドの支配人を任される程度には有能。ビートの提案した商業ギルド券の功績で、商業ギルドのヘッドクォーターに入る事が決定している。更に数年後には商業ギルドの総支配人になり、後の歴史書では『経済のあり方を変えた偉人』として記される事になる。


・チャーリー

 見た目の怪しいちょび髭やせぎす奴隷商人。根はかなりの善人で、奴隷の体調管理にも気を配っている。買われた奴隷達の人生にいつも悩んでいるため、胃が荒れて痩せている。


・ダリオ

 ボーダーセッツ冒険者ギルドの支配人。初老で中肉中背。王都出身。冒険者経験は無く、事務畑ひとすじ。性格は謹厳実直で、座右の銘は『石橋を造って渡る』。何事も慎重に下準備をしてから行動するタイプ。女も博打もやらない堅物だが、ワイン好きという隠れた趣味を持っている。部下からの信頼は厚い。奥さんと嫁いだ長女、家事手伝いの次女がいる。


・三バカトリオ

 ボーダーセッツを拠点にしていた不良冒険者三人組。特徴と職種、名前はそれぞれ、髭モジャ剣士のパターソン、ハゲ巨漢槍使いのトム、小柄小太り弓士のアンジェロ。

 ビートの冒険者登録時に絡んできたが、あっさり返り討ちに遭う。数か月後に今度はクリステラ達にちょっかいを出し、やはり叩き伏せられる。

 裏社会を牛耳る盗賊ギルドと関係があり、様々な悪事に加担していた。盗賊ギルド摘発によってトムとアンジェロは捕縛されたが、パターソンだけは逃亡、現在も行方は掴めていない。


・ロイド

 従魔と泊まれる宿『南の引綱亭』の番頭をしていたが、オーナーが盗賊ギルドと共に捕縛されたため路頭に迷う。その後、ビートが宿を買い取った際に再度従業員として雇われる。

 性格は温厚で辛抱強く真面目。実質的に元の宿でも経営者的役割だった事も有り、新装開店した『湊の仔狗亭』でも雇われ社長に任命された。三十二歳独身。


・オーガスタ

 ビートが宿の従業員として購入した奴隷のひとりで、元商人の娘。行商人だった父親が盗賊に殺され、困窮したために母親と共に奴隷へと身を落とした。母親は既に買い手が付いて行方知れず。

 計算と読み書きができるため、宿の奴隷のまとめ役になった。性格は純朴で素直だが、芯は強い。

 緊張してよく噛む。


<王都セントラル>

・トネリコ

 王都に拠点を置くトネリコ商会の商会長。見た目は某国民的RPGに登場した商人そのもの。主にドルトンと王都を結ぶ海運で稼いでいたが、ビートに譲ってもらった船のおかげで新たな商機を得、その勢力を拡大していく。商業ギルドでは中堅的立場だったが、事業拡大によってその発言力を増す事になる。


・ブランドン=ド=ミッドランド

 ウエストミッドランド王国第二王子で元第二騎士団の団長。クリステラの元婚約者。見た目は美丈夫だが、頭の中は空っぽの厨二病。剣の腕はそこそこ立つ。

 ジャーキンの策略に嵌ってクーデターを起こすが、ビートに暗殺され死亡。その死は秘匿され、誰にも悼まれる事無く王国の歴史から消えた。


・アンジェリカ=ミノス

 王国北東部に領地を持つミノス子爵家令嬢。見た目は純朴そうだが、中身は小狡い小悪党。ジャーキンの尖兵で、ブランドンを唆してクリステラとの婚約破棄やクーデターへと誘導した。ブランドンの死後、親ともども秘密裏に処刑された。


・ベネディクト=ラ=ミッドランド

 ウェストミッドランド王国新国王。元公爵。作中では名前は出ていない。

 前国王の弟で剣術の達人。ブランドンに似た美丈夫だが、髪は短く刈り込まれている。ブランドンに剣を教えた師匠でもある。

 政治家としても有能だったが、早くから王位に興味が無い事を公言していたため、相続争いは起きなかった。

 今回のクーデターではほとんどの王族がブランドンの手にかかったが、師匠であるベネディクトだけは粛清を免れた。その為、クーデター失敗後は唯一の王位継承権保有者となり、否応なく国王に就任する事となった。


・ルース=エドモンド

 元第二騎士団副団長で現近衛騎士団団長。第二騎士団長時代、ブランドンに団長職を奪われたが、クーデター失敗後に復帰。その後騎士団合併に伴い近衛騎士団団長に就任した。

 切れ者だが、ブランドン(実際にはジャーキンの協力者)の内部工作によって団長職を奪われ、副団長になっていた。望まぬクーデターに加担させられた事を苦々しく思っていたが、公爵の王位継承を後押しする事で復権を果たした。


・バーナード=ド=ミッドランド

 現王太子。母親似の黒髪で中肉中背。特に目立った才覚は無いが、万事をそつなくこなす常識人。

 クーデター騒ぎで急に王太子になったため、そのための勉強に追われる日々を送っている。苦労人。


・シャルロット=ミッドランド

 わんぱく姫の異名を持つ幼女。現国王の次女。性格はほぼジャスミンと同じで、父親が好きなところも同じ。


<ジャーキン神聖帝国>

・ロレンス=クレイ

 ジャーキンのリュート海方面侵攻軍司令官、子爵。口髭と撫でつけた黒髪が似合うラテン系の伊達者。剣の腕前は帝国でも一・二を争う程で、さらに火魔法の使い手でもある。炎陣の二つ名を持つ一級の武人。しかし、小動物などの可愛い物好きという意外な一面も持っている。

 ビートに軽くあしらわれて拉致される。捕虜になったのち、身代金によって解放される。現在は縮小された自領で謹慎中。


・クロイス=サン=テイルロード

 ジャーキン神聖帝国の元皇太子。転生者。

 アニメオタクの中学生がいじめを苦に自殺し、この世界に転生してきた。今度の人生では虐げられる側ではなく、虐げる側であろうと考えている。厨二病を拗こじらせている。

 魔法適性は全属性。ただし本質に思い至る程思慮深くない為、せいぜい複数の属性魔法を組み合わせるくらいしか出来ない。

 現代教育を受けていたので知識はあるが、想像力は足りない。転生後、なまじ知識チートや政敵排除が上手く行ってしまった為に、今では世界は自分の為にあるとまで考えている。基本的にブランドンの同類だが、下手に力を持っている分だけ(たち)が悪い。

 王国侵攻に失敗した上逆侵攻され、領土や多額の賠償金を奪われた責任をとり、皇太子の座を奪われた。現在は離宮に軟禁中とも暗殺されたとも言われている。


・左将軍

 本名不明。経歴不明。

 帝国の暗部を統括する謎の人物。クロイスを皇太子に、そして皇帝にするために暗躍していた。その目的は不明(書籍版では一部明かされている)。

 ビートが帝城を急襲した際に逃走し、現在は行方不明。

 書籍版では左大臣(王国における内務尚書と同格)にまで昇進している。


・ベオウルフ=マクレラン

 ジャーキン神聖帝国の元大将軍。

 スキンヘッドにカイゼル髭で、ダンテスの上位互換のような巨躯と筋肉の持ち主。魔法は使えないが、単純な戦闘力では人類でもかなり上位に入る。

 子爵家の長男だったが、その武力で各地の内乱や魔物を討伐し、伯爵位と大将軍の地位を実力でもぎ取った生粋の武人。頭は悪くないが、策略は苦手。ただ、戦況の見極めは神懸っている。

 現在は職を解任され、縮小された自領に引きこもっている。


・右将軍

 本名エリック=サマルカンド。本編では明かされていない。

 老齢の武人で、少々感情的になりやすい。しかし実務では謹厳実直で、特に守備的な戦いには定評がある。

 対王国戦では最前線のエルツ河西岸砦を守っているが、後方の街が軒並み壊滅した(ビートが暴れた)ため、補給を受けられず窮地に陥り、その後の王国の侵攻作戦によって捕虜となっている。

 現在は身代金によって釈放され、一時役職も解任されていたが、相次ぐ上層部の更迭によって機能しなくなった軍を立て直すため右将軍に復権している。


<ロングアイランド>

・ロングアイランド

 全長約千五百七十メートルの超巨大クジラ型魔獣。長い年月の経過と共にダンジョンと化しており、その中枢も脳から魔石へと移行されている。海の魔物であったにもかかわらず、土属性の適性があった為にダンジョン化を果たしたらしい。

 既に生物としての活動はしておらず、内部の構造も石灰岩やリン酸カルシウム(生物の骨)に置き換わっている。体内は大部分が空洞で、そこを人魚達が生活空間として利用している。居住空間提供の見返りとして、人魚達の狩った魔物の魔石を得るという共生関係にある。

 移動はほぼ海流任せだが、自身の体内に取り込んだ海水を魔法で圧縮・放出する事で自力推進する事も可能。人魚達が水魔法で加速する事も有る。

 一か所に長く留まると生態系を崩してしまうので、大陸の周囲を一年かけて回遊している。

 推定年齢二千歳。


・人魚族

 ロングアイランドと共に暮らす半人半魚の種族。獣人(人種)とは認められていない。

 かつては大陸沿岸全土に棲んでいたが、人種の版図拡大によって住処を追われ、最後の居場所としてロングアイランドへ棲みついた。

 主に漁業で生活しているが、海藻の繊維を使用した紡績や海洋生物の骨を加工した生活雑貨等を作るなど、それなりの文化を持っている。

 全員が水魔法の使い手。

 巫女を頂点とした宗教組織的な統治体制をとっている。


・トーマ

 海エルフの壮年男性で、キッカの伯父。見た目はロン毛を後ろでまとめた色黒ちょい悪オヤジだが、やはり関西弁。

 仲間と共に世界の海を回って商売をしていたが、ジャーキンのとある港で帝国軍の襲撃を受け、仲間は全員捕縛された。息子のケントと共に辛くも逃げ延び、親交のあった人魚族の元へと身を寄せる。捕まった仲間を商人の伝手で何とかしようとボーダーセッツで活動していたが、現在は解放された仲間を率いて新たな商売を興そうと奮闘中。


・ケント

 トーマの息子。キッカの従兄で二歳年上。関西弁のイントネーションで標準語をしゃべる。見た目はトーマをそのまま若くした感じで、かなりの美少年。

 キッカに好意を持っているが、それを素直に伝えられない少年らしい少年。ビートに対抗心を持っているが、何ひとつ敵わなくて悔しい思いをしている。


<ギザン>

・シーザー=ヴェネディクト

 王国第三騎士団所属の騎士。王国東部にあるヴェネディクト伯爵家の三男。騎士であるにも関わらず、丸々と太っている。黒に近い茶髪をオカッパにしているので、ビートはデブカッパと呼んでいる。

 ノランの海賊と繋がっており、しばしば私兵を使って海賊行為を働いていた。得た収入は、騎士団で成り上がるための裏工作に使っていた。

 ビートにその悪事を暴かれ、王都に連行されたのち処刑された。


・ジョージ=スミス

 ヴェネディクト伯爵家の分家筋にあたるスミス男爵家の次男。シーザーの腰ぎんちゃく。王国第三騎士団所属。シーザーの私兵を束ねていた。

 小柄で猫背、鼻が大きくて赤い。黒髪を短く刈り込んでいる。見た目が某アニメシリーズの三悪人の開発担当に似ていることから、ビートからはポチットナと呼ばれていた。

 ビートたちを襲おうとしたところ、船ごと渦に巻き込まれて死にかける。なんとか生き延びたところを捕らえられ、シーザー共々処刑される。


・ガッツ

 王国第三騎士団所属。黒髪を短く刈り込んでいる筋骨隆々の騎士。瞳の色は濃い青。

 王国第三騎士団の大隊長で、唯一の平民出身幹部。他の貴族出身幹部からの風当たりは強いが、豪放磊落な性格と実直な人柄で、部下と団長からの信頼は厚い。次期団長との声もあった。

 ビートの事が気に入っており、騎士団への勧誘を行っている。

 現在は新設された国防騎士団の大隊長になっている。


<サンパレス>

・クリストファー=ド=ヒューゴー

 ヒューゴー侯爵家現当主。クリステラとアリスト、デイモンの父親。

 茶色に近い金髪を丁寧に撫でつけ、手入れされた口髭を生やしている。目の色は濃い緑で、鼻は高い。身長は百七十センチくらいで痩せている。

 冷静沈着で、常に侯爵家当主として考え行動している。魔法は使えないが、知力は高い。

 『侯爵家』を一番に考えて行動するため、他者からは冷酷に思われている。その印象すらも侯爵家のために利用するほど冷徹。


・アリスト=ド=ヒューゴー

 ヒューゴー侯爵家次期当主。クリステラの実兄。金髪ロン毛で蒼い目の美男子。土系の魔法使い。性格は明るく、人当たりもいい。しかし、貴族としての英才教育を施されているだけあって、腹黒い面も持っている。

 ノランとの海戦で一時行方不明になり死んだと思われていたが、リュート海の小島で僅かな部下と共に生き延びていた。ビートに発見され、無事帰還する。

 恩義を感じているだけでなく、次期侯爵家当主としての打算もあって、ビートに対し好意的に振舞っている。


・デイモン=ド=ヒューゴー

 ヒューゴー侯爵家の次男。クリステラの異母弟。赤みがかった茶色のストレートをオカッパ頭にしており、やや肌の色が濃い。瞳の色は蒼。

 この物語では珍しく、裏表のない極普通の子供。クリステラに懐いており、当初はクリステラを侍らせているビートに敵対心を持っていたが、強制的に遊びに巻き込まれた結果、ビートにも懐いてしまった。


・ベンジャミン

 ヒューゴー侯爵家に仕える老執事。クリステラが王立学園に入学するまで世話係をしていた。

 真面目な性格で、常に御家大事を一義に行動する。


<ノラン民主共和国>

・ジョーダン=ゴルゴダス

 南方総督領総督。ノランを実質支配している三宗家のひとつ、ゴルディオス家の分家当主。海賊に見せかけた軍で王国の街を荒らしていた。

 背はノラン人としては低く、百七十センチほどで小太り。くすんだ黄土色の髪をオールバックに撫でつけている。口髭あり。

 選民思想が激しく、他国民どころか、自国民でさえも貴族以外は家畜同然と考えている。エンデから攫われてきた子供を買い取り、館の地下で監禁、虐待していた。

 火の魔法使いでそれなりの腕前を持っていたが、ビートの作った偽スケルトンに首を斬られてアッサリ死んだ。


・アンダーソン=キーン=ゴルディオス

 ノランを実質的に支配している三宗家筆頭、ゴルディオス家の当主。五十代。ミドルネームの『キーン』はノラン民主共和国建国の父『ウィルソン=キーン』にあやかったもので、三宗家当主のみ名乗る事が出来る。

 少し角ばった顔に太い眉で、鼻も角ばって大きい。髪は金髪を短く刈り込んで角刈りのようにしている。

 慎重な性格で、議会と行事のとき以外は、暗殺を警戒してほとんど屋敷から出てこない。

 魔法を習得しており、属性は火。

 ビートに樹海へ放逐されてからの行方は知れない。


・ドーソン=ゴルディオス

 ゴルディオス家次期当主。外見は父親と非常に似ており、息子の方が僅かに背が高いくらい。慎重な性格も似ており、父親と同じく、必要時以外は屋敷から出る事が無い。

 魔法は使えないが、剣術はそれなりに修めている。

 ビートに樹海へ放逐されてからの行方は知れない。


・ベラ=キーン=オーロ

 三宗家次席のオーロ家現当主。六十代の老婆で水魔法の使い手。鷲鼻で目つきが鋭く、額には深い皺が刻まれている。普段は長い金髪を後頭部で団子にまとめている。

 元々旦那が当主だったが、あとを継ぐはずだった息子夫婦が病死し、その後旦那も病死したために急遽当主を継いだ。肉親が孫のジェイフンしか残っていないため、甘やかして育てている。

 ビートに樹海へ放逐されてからの行方は知れない。


・ジェイフン=オーロ

 オーロ家次期当主。金髪ロン毛で貧相な口髭を生やしている。

 幼くして両親と死別したため、祖母であるベラに甘やかされて育った。そのため、無能でわがまま、肥満で傲慢というどうしようもないダメ人間に育っている。口癖は『婆ちゃんに言いつけてやる!』。

 街に出ては取り巻きと一緒に店を荒らしたり、街娘を無理やり犯したりと好き放題やっているため、首都の平民からは蛇蝎の如く嫌われている。

 ビートに樹海へ放逐されてからの行方は知れない。


・クランド=キーン=ゾロト

 三宗家末席のゾロト家当主。元々は三男だったが、当主の急死によって生じた後継者争いの結果、叔父のブレナンの後見によって当主の座に就いた。

 外見は某少女アニメの主人公であるパタリ〇に酷似しているが、能力的には只の子供。少々わがままなところもあるが、基本的には叔父の言いなり。傀儡当主。

 政変で当主の座を追われ、現在は兄たちが監禁されていた牢獄に逆監禁され、泣きながら生活している。


・ブレナン=ゾロト

 ゾロト家前当主の弟。金髪をオールバックに撫でつけたやせぎすの四十代。

 その野心と統治能力は高く、兄の死ぬ前からゾロト家の管理のほとんどを行っていた。当主である兄の死亡を契機に、傀儡として操りやすいクランドを立ててゾロト家の完全掌握を画策する。当然嫡子である長男と次男との間に争いが起きたが、大量の流血の末これを退けてゾロト家掌握に成功する。

 自身は土魔法の使い手であり、その腕前はノランでも五指に入る程。

 ビートに樹海へ放逐されるも、なんとか生還を果たす。しかし首都の政変によって戻る場所が失われていることを知り、一時潜伏することを選択する。現在は行方不明。


<エンデ連邦王国>

・マードック=ギャバン

 エンデの右大臣補で外務のナンバーツー。イヌ族。白髪単髪で紀州犬のイメージ。

 ビートが平和維持活動を行っている間、監視と案内を兼ねて同行していた。後の報告で『イヌ族やネコ族に対する理解は深く好意的。本人、奴隷共に非常に強力な魔法使いで、敵対は至極危険。単身で国軍に匹敵する可能性あり』と記している。いくつかの具体事例を証拠付きで添付してあったため、エンデ首脳部はこれを事実として受け入れ、友好国で良かったと一様に胸を撫で下ろしたという。


・グランツ=デラ=エンディミオン

 エンデ国王。イヌ族。オールドイングリッシュシープドッグのように、白い髪と髭を長く伸ばしている。認知症になっているため、実務は息子に引き継がれている。


・ドーソン=メサ=エンディミオン

 グランツの息子で、エンデの実質的な統治者。イヌ族。イメージはメッシュの入った茶系ゴールデンリトリーバー。

 気苦労が多くて頭に十円ハゲが出来ている。


・ジュニア

 元シーマ王国(現エンデ連邦王国シーマ地方)の貴族の嫡男。黄虎のネコ族。

 謎の組織に煽られてアーニャ奪取を企てるがビートに返り討ちにされ、犯罪奴隷として大森林の拠点へと送られる。

 本名はキャスパー=デ=ウボーだが、ビートの『黄虎の生意気なネコの名前はジュニア』という独断と偏見によって改名された。

 拠点では魚の養殖を任されており、適性とやりがいがあったために職人となりつつある。


・アリサ

 サラサの姉。黒髪黒目で長髪を背中でまとめている。白地に紺井桁の小袖、鼠の袴に麦藁草履を履いている。

 マツーラ流組打術の使い手。武者修行と婿探しの旅の途中、路銀が心許なくなったため武術大会へ参加する。

 語尾に『助』や『丞』を付ける。理由はカッコいいから。第四部の主人公ではない。

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― 新着の感想 ―
[一言] 4巻で終わりだと思っていましたが 先があるっぽい? ゆっくり読んでいきます
[一言] 『登場人物紹介~一部ネタバレ注意~』の情報の更新をするといいかもしれません。
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