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パワー その未知なる力

頼れる同級生

作者: カケフ優馬

 小学生の時、クラス全体で男子と女子は仲良かったですか?この話しは、実は3年前に考えたエピソードなんですが、今回初めて文章化しました。女子VS男子です。もちろんフィクションで、実在の方とは一切関係ありません。

 「いぎゃー!」

 「うぉー!」

 「見えた!」うちの悲鳴に続いて、男子達の嬉しがった歓声。

 「早く教室に帰ろ。」一緒にトイレに行ってたパラソルが強引に手を引っ張ってくれて、追いかけて来る男子を振り切って、何とか無事6年3組の教室に帰って来た。

 「門倉かどくら、とろ過ぎ。あっこまで行ったら、一気に下げれるだろ。」廊下で、錠野じょうのの声がした。

 「ミヘラ、助けて!」 

 「何された、パラソル。」

 「私は上手いことよけたけど、お雛が危うくパンツ下ろされそうになった。」

 「どうしよ。隣のクラスの男子とかにも、ちょっとお尻見られたかもしれないよお。」うちは、恥ずかしさで、泣いて訴えた。

 「あいつらあ!もう、我慢出来ねえ!」ミヘラは、廊下に飛び出して行った。


 うちは黛雛子まゆずみひなこ。さいたま市大宮区の小6。そんでもって、パラソルは1番仲よくって、学校ではいつも一緒に行動する。それは下校の時も同じ。家が近いから、うちが家に入った後、パラソルは速攻で家に帰る。途中で男子に襲われたら、得意の傘で防御する。だから、パラソル。2人以上で行動するのは、うちのクラスの女子では当たり前になってる。服装だって、いつの間にかみんなスカートを履かなくなってる。何故か云うと、クラスの男子のほとんどが、錠野というエロボスの指令で、女子に悪戯しまくるからだ。元は、修学旅行の時、2組の男子が数人、女子風呂を覗こうとした。やる前に先生に見つかって、超怒られたらしい。それを見聞きして、うちのクラスの錠野がやりだした。錠野は卑怯だから、ほとんど自分ではしないで、子分にやらせて後ろから見てる。何回かちくっても、怒られるのはそのやった子分だけ。子分も錠野が怖いから、先生にそのまま怒られてる方がましらしい。先生にちくったら、逆に余計酷いことされるから、それ怖がって、だんだんちくりもしなくなった。結局自分は黒幕で平気だから、いつも人にやらせる。そんで、うちら女子が被害受ける。そういう構図だ。けど、女子だってやられっ放しばかりじゃない。徒党組んで対抗する。で、向こうは、少人数になったところを狙って来る。当然襲われることがある。そんな時こそ、ミヘラの出番だ。ミヘラは男兄弟に挟まれていて、言葉使いもやることも男子以上に乱暴で、2つ年上の兄貴とよく掴み合いの喧嘩していたらしく、力が超強くて、付いたあだ名がミスヘラクレス。略して、ミスへラ。それが、最近ではも1つ縮んで、ミヘラという訳だ。もちろん、うちらクラスの女子の頼れるリーダーだ。ただ、ミヘラと呼ぶのはいつも女子だけで、男子はミヘラの本名の“月岡つきおか”とか、“暴力女”と呼ぶ。悪いことしてるのは自分たちのくせに、そう呼ぶことでミヘラの方が悪者だという印象をつけようとしている。卑怯な、錠野らしいやり方だ。それでも、我らがミヘラは、えろ男子を撃退してくれる。

 「おい錠野!」

 「月岡出てくんなよ。」

 「おまえら、やっていいことと、じゃねえことあんだろ!」

 「うっせよ。おい門倉、さっきのリベンジさせてやっから、やれ。」

 「ええ、こいつはちょっと。」

 「3人でかかれよ。」それ聞いて、パラソルと教室飛び出して見たけど、ミヘラの強さはまじでやばかった。素早く動いたり、力でねじ伏せたり、相打ち喰らわせたりで、3人の男子のうち2人がやられて泣き出した。そんで後の1人も怖がって下がった。錠野は、教室の中に向かって応援の男子呼んだけど、ミヘラを怖がって誰も出て来なかった。

 「暴力女あ、☓ね!」

 「覚悟出来てんだろうな!」

 「何だよ、覚悟って。」

 「おめえみたい、卑怯な奴、ぶっ飛ばしてやる。」

 「おまえ俺に勝てると思ってんのか、馬鹿か。」

 「勝てるさ。どうせ見かけ倒しだろ。」

 「おもしれえ。じゃあ賭けタイマンしようぜ。」

 「受けてやるよ。俺が勝ったら、2度と女子に悪戯すんなよ。」

 「おまえが負けたら、クラス男子全員の前で全裸になれよ。そんならその条件飲んでやるよ。」

 「じゃ、今さっそくやるか。」

 「ちょっと待てよ。もうすぐ授業だろ。昼休みにしようぜ。みんな見てる前で正々堂々とやろうぜ。」

 「おまえが正々堂々云うな!」

 「でもその方がはっきりするだろ、どっちが強いか。先に泣いた方が負けでいいだろ?泣かせて、真っ裸にさせて、晒してやっからな。」

 「分った。俺もちゃんと約束守って、先泣いて負けたら脱いでやるけど、俺が勝ったらもう俺に逆らうなよ。」

 「へへ、負ける訳ないだろ。まあ、負けたらちゃんと約束守ってやるよ。」


 「ミヘラ、大丈夫?」パラソルが心配してた。

 「もち、勝つから安心して見てな。」

 「いくらミヘラが強いってったって、錠野はミヘラよりかなりでかいんだよ。」

 「勝つってったら、か・つ・の。」何て頼れる同級生だろう。うちは黙って信じてたよ。


 そして、運命の昼休み、給食が終わって先生が職員室戻ると、みんなで机と椅子を後ろに下げて、空いた空間をクラス全員で囲んで、タイマン勝負の舞台を作った。午前中の廊下のやりとりから、その世紀の一戦はあっという間にクラス中に広まっていて、みんな心待ちにしていたんだ。男子は全員、ミヘラの裸目当てで、もちろん女子は全員、我らがミヘラの勝利を信じていた。

 ありがとうございました。このタイマンの結果は、連載の作品=パワーの中で出て来ます。よかったら、パワーをよろしくお願いします。<m(__)m>

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