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悪夢

「こんばんわ!!みなさん今日は別の部屋へ移動しましょう!!きっと愉快なことになる。」

そう、男は笑いながら僕らを連れていった。扉は男が手を添えると開いた。そして恐ろしく感じてしまうほど辺り一面真っ白な廊下を進んでいく。ついた場所はまた同じように真っ白な部屋だ。先程までいた部屋となにも変わらない。いや、違いと言えばこのバカみたいにテンションの高い怪しげな男が決して部屋に入ってこないことだろうか?扉が閉まる。僕らの目の前で。男が見えなくなる。そうして空からなにか降ってきた。真っ黒な、水だ。

「はっ!?ーーー…」

いつも通りだ。私の部屋で目が覚める。そしていつも通り、悪夢を見て目が覚める。あれがなんなのか忘れられるはずもない。だからだろうか、いつも同じような夢を見ている。不愉快だ。けれど、最近は慣れてきたな。

ああ、今日は水曜日か。ゴミ捨てなきゃな。私は重たい目蓋を開いて家を出た。それから大学に行って、バイトだ。なにもすることなどない。過去に想いを馳せることはあっても未来を夢見ることはない。ただただ、この世界を、この一日を、満喫している。私は幸せ者だ。

寝るか…

家族なんていないしいらない。失うくらいなら元からいなければいい。友人だってそうだ。この縁はすぐにきれてしまう。ならそんなもの、いらないだろう?まわりはみんな私のことを変だと言う。けれど決してへんなんかじゃない。私が浮いているんじゃなくてみんなが沈んでるだけだからね。勘違いしないでもらいたいよ。

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