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決意
私の人生は幸福だったと言いたい。
言わせて欲しい。
でなければ、私が必死に生きてきたこの人生は無意味になってしまう。
私以外に幸福な人なんていないのだと。
私の人生はきっと誰よりもバカなことが起きていた。
誰からも、自分自身でさえ、信じられないだろう。
それでもただのフィクションとしてでも聞いて欲しい。
いくら書こうともそれが潰えることはない。
私の人生が続くことはないがこの物語は続いていくからだ。
この百年だけの命でなにが出来る?
百年の命は時を超越した。
その物語を知って欲しい。
これが私の人生だった。
これが私の最初で最後の魂の記憶だ。