赤裸々38
孤独感ではなく孤独
虚無感ではなく虚無
もはや自分のものではないのかと思うほどに絶対的な存在である
無機物は側に居てくれる
自分の外にある苦しみは分かち合う事が出来る
しかし、自分の内にある苦しみは自分一人で背負うしかない
影を恐れて光を求める時
外に求めてはかえって影が濃くなってしまう
自分の中に光を求めなければならない
何もかもおふざけに見えてしまう
真理の穴の縁にハンプティダンプティのように腰掛けている
心は時間が癒してくれると言う
ある意味ではそうだ
しかし、地面に置かれた穴の空いたバケツを
熱帯雨林でもない国で雨だけによって満たす事など出来るだろうか
溜まった水全て使ってでも穴の下を掘れ
自身の足下に泉を見つけよ
大きく見せようというのは愚かな事だと思うので
自分はそうしないように意識しているが
それ自体が大きいものだったら
宇宙大の着ぐるみは着ているのを忘れてしまう
内輪ネタ
口から放った時点で自分はその輪の外にいる
この世に絶望する心臓だけしか無くなったようだ
気晴らしは時間稼ぎだ。
時間稼ぎにはタイムリミットがつきものだろう。
平常心で泣く
敵組織に捕まったスパイ
一日中拷問を受けて
やっと終わったと思っても
それほど時間が経たないうちに
また明日の朝早くから拷問を受ける事になる
現実を生きるのは水中に居るようなものだ
そんな中で小説を書くのは
水中に漂う泡で呼吸するようなものだ
全く何も感じないものには
行動を起こす動機が湧いてこない
それが生きる殆どの行為に対して当てはまる
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
弾薬をたくさん持っている人間にしか
許されない贅沢な遊戯だ
朝が来るのが怖くて睡眠薬を飲めない
最後の一撃ですら誰の心にも届かないのか
何を信じるかではなく
心が何を信じているか
白黒で無味無臭で無音の世界
皆勤賞です
優しさに耐えられないのは
優しさが時に人を傷つけるということとは違います。
心の中に発生する波に耐えられないのです。
落差が堪えるのです。
休日になって二十時間寝て
ようやく動けるようになる
休日は実質一日なんです
毎回見知らぬ人に道を尋ねるようなもの
遥か先の全員が幸福になる未来を見たから
何度も何度も死ねるのか
過去の全てが現在のすべての原因であるように、現在のすべても、未来のすべての原因となる




