赤裸々26
全てのものが敵に感じる
過去から伸びる手が足を引っ張り続ける
この手が背中を押す日は来るのか
止まない雨はない?
雨は止まない
降り続けて降り続けて
水位は上がり
溺れて溺れて
息ができなくなる
それでも死ぬわけではない
溺れ続ける
するとある日体にエラができる
そして息ができるようになる
それでも雨は降り続ける
水位が上がったおかげで私は天に辿り着いた
この世界は腐っていることに違いはない
コンプレックスを感じると
心が焼け爛れそうになる
火傷後だらけの心だ
晴れている空を見て
晴れていると捉えるか
雨が止んでいる状態と捉えるか
居酒屋では皆仕事場で着けていた仮面を外す
だが鬱の人間は居酒屋でこそ笑顔の仮面を着けなければならない
居酒屋では鬱の話なんか誰も必要としていない
地獄まで沈んだ者しか天国へは届かない
焼け爛れた皮膚に鞭打って
ボールの上に乗るピエロのように見える
地獄なら周りに幸せな人がいない分
ここより幾らかはマシだろう
心のコンパスが狂ってしまっている
針がくるくる回っているから
扇風機として使っている
心の大半がどこか別の所にあって
自分は体を操縦するだけの存在
その心が苦しんでいる
一人カサンドラ症候群
苦しい時さえ幸せな夢を見せるのは残酷だ
「理解者」よりも理解しようとし続けてくれる人を大切に




