IQ70の俺がクソスキル「流行語製造」で世界のモラルが崩壊した話
本日初めてユーザー登録をしました。初心者丸出しの稚拙な文章かとは思いますがご容赦くださいませ。
12/11追記:ノベルゲーム化しました ゲーム化の都合上、一部原作改変しております
https://novelgame.jp/games/show/7452
この手紙を書き終えるまでは俺は死ねない。
俺は文豪と崇められ、70年間この世界の文化人トップとして君臨し続けた。終いには一国の王にさえなった。それもこれも全て俺の特殊スキル「流行語製造」のおかげだ。しかし、IQ70の俺が生み出す流行語はあまりにも下品で過激過ぎた。故にこの世界のモラルはどうだ?みるに耐えない。おしまいだ。最後に償いとしてこの手紙を後世の人へ残す。IQ70の俺の文章が拙くともどうか最後まで読んでほしい。
流行語1「私のおっぱい揉んでぇ~」
記念すべき最初の流行語。自分のスキルが「流行語製造」と知った当時の俺は16歳。おっぱいが揉みたい年頃だったんだ。(今でもだが・・・) この時はまだスキルの威力もつゆ知らず、周りの友達が剣や魔法のスキルを習得する中、なぜ俺だけこんな聞いたこともないクソスキルなんだと凹んでいた。しかし初めてスキルを発動し流行語を作り出した後、俺の考えは一変した。次の日には街中の人々が口を揃えて
「私のおっぱい揉んでぇ~」
屈強なおじさんも
「私のおっぱい揉んでー」
60過ぎた婆さんも
「私のおっぱい揉んでぇぇ~」
ナ・・・ナントイウコトダっ!?
道を歩けば右からも左からも「私のおっぱい揉んでぇ~」
綺麗なお姉さんも笑顔で「私のおっぱい揉んでぇ~」
い・・・いいのか?本当に触っちゃうよ?俺は膨らんだ股間がバレないようにズボンのポッケに両手を突っ込みながら、前に出しなんとかその場を凌いだ。
ク・・クソ、どいつもこいつもおはよーみたいなノリで揉んでアピールしてきやがる。なんてこった。父さんにまで言われたときはゾッとしたね。
流行語2「私のお金ぜんぶあげるよぉ」
初めての流行語を作って性欲は少し満たせた。次はお金。俺はどちらかといえば貧乏な家庭で育った。だから街中の人からお金を貰って贅沢な暮らしをするぞー。
スキルを発動した翌日。外にでるとジャリ、ジャリと硬貨どうしがかすれる音を鳴らしながら重そうに布袋を持った近所の婆さんが近づいてきた。
キタキタ!お金の匂い!!
「私のおっぱい揉んでぇ~」
そっちかぁーいっ!!
盛大なツッコミをばばあにかます。いや、そっちの流行語じゃなくて・・・
もう1個あるでしょ、ほら
「私のお金ぜんぶあげるよぉ」
っしゃあっ!キタァアアアーーー
俺は近所の婆さんからお金を頂いた。やばっ、このスキル最高w
ーこうして俺は流行語製造2つ目にして人生勝ち組になった事を確信した。それからも俺は様々な流行語を生み出していき、1ヶ月後には地位・名誉・富・女。全てを手に入れた。これで充分と満足していたが、1年も経てばこれらの生活に飽きてきたので暇つぶしに流行語が詰まったエロ小説を執筆し始めた。俺はスキル「流行語製造」のおかげもあって世界一の小説家となった。文章力・語彙力は低く誤字脱字のオンパレードだったが、それらをもひっくるめて全て流行語になった。世には誤った文法がはびこるようになり、むしろそれがスタンダードにさえなった。そんな執筆活動を続けてはや70年。数十年ぶりに王宮から出て街へ繰り出したところ、老若男女いたるところで野外プレイにいそしんでるではないか。仮にも現在王である俺の目の前でするか普通? まるで俺が書いたエロ小説みたいな世界だなぁと思いつつとんでもない間違いをしてきたかもしれないと今更ながら後悔している。
俺のスキル「流行語製造」により、このような救いようのない世界へと変わってしまった。悪いのは全て俺だ。恨むなら君たちの先祖ではなく俺を恨んでくれ。
スマホでポチポチッと即興で作りました。初めての経験でしたので正直結構きつかったですが、作者自身どうなるんだろうこれ?と笑いながら書いてました。