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はっ!!
やっとか。やっと思い出せたか俺は。
今は18歳か。まだ間に合うか?
ズキィン
「うっ...。」
ひどい頭痛だ。まだ完全には思い出せていないな。
ただ。今わかるのは...
世界は終焉へと向かっている。
18歳...まだステータスシステムは無いと思うが...
俺がだいたい二十歳の時にステータスシステムが発見された。
ステータスシステムには二つの機能がある。
一つは自分の力を具現化させる事だ。
もう一つはスキルの会得だ。
これのお陰で、人間はとてつもない進歩を遂げた。
それまでには人間の数を減らしておかないと駄目だ。
俺はそのためにまずステータスを開いた。
「ステータス」
ーステータスを活性化しますー
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小野光太
銅級1等級
身体力 5
設備力 2
魔法力 0
気法力 0
神聖力 0
スキル
忘れないF 勇者F
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ステータスはあまり高くないな。まぁそれはこれから上げていけばいい。
俺は一旦辺りを見渡した。
...あれ?俺、何してたっけ?
俺はよくわからない森の中にいた。
記憶がかなり上書きされていて思い出せない。
ースキル 記憶力を獲得ー
うん。新しいスキルだ。これは前世の時は持ってなかったな。
あぁー。何となく思い出してきたぞ。
俺は...何かから逃げている?
今の日本は平和なはずだ。まだ迷宮も出てきていない筈だし...まさか野生生物か?
犬程度なら今の俺の戦闘力でも勝てるだろう。何せ、前世の俺は冒険者だったからな。鍛練は欠かさず行っていた。
うーん。まぁまずはスキルでも手にいれるべきだな。
雀の涙程度の戦闘力しか上がらないかもしれないが、やるのとやらないのじゃ何かが変わるかもしれない。
まずは...腕立て伏せだ!!
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ースキル 筋力を獲得ー
ースキル 俊敏を獲得ー
ースキル 体力を獲得ー
ースキル 持久力を獲得ー
よし。終わった!!これで少しは変わったか?
ステータスを見ると、身体力か10になっていた。
以外と強くなれたな。
それに思っていたよりも早く終わった。これなら熊程度なら勝てるだろう。さぁ。どこからでもかかってきやがれ!!
そんなことを考えていると、何処かで声がした。
「こーうーたーくぅーん。どこ行ったんだー?」
「へへっ。あいつ、びびって逃げていきやがったぜ。ダッセー。」
そうか。思い出したぞ。
俺はあいつらから逃げてきたのか。大学に入ってからあいつらにパシリにされてたんだったな。
くっ、そう考えたら何か無性に怒りが湧いてきたぞ。
どうせあいつらも精製するんだ。遅いか早いかの違いだな。
どれどれ、あいつらの魂の色は何色だ?
...うっわ!やばいな。かなり黒い。これじゃあもうすぐ魔物化しそうだ。
「あっ!!いたぞ!!」
げっ!!気づかれた。もうこれは戦うしかないな。
「まずは一発殴らせ...ろっ!!」
強そうな方が殴りかかってくる。
遅いな。俺は軽々回避する。
「へっ。そんなへなへななパンチ何て当たるかよ!!」
ちょっと煽ってみた。すると、みるみるうちに顔が赤くなっていく。
「まぐれで避けていきってんじゃねーぞ!!」
「そうだぞ!!」
それから何回も殴ってきたが、すべて避ける。
「攻撃ってのはな!!こうやってやるんだ...よっ!!」
「ぐっ!」
俺は奴のみぞおちに強烈なパンチを加えた。
「...おまえ...俺を怒らせたな?ちょっと痛め付ける程度で許してやろうと思ったが...やめた。
ぶっ殺してやる!!!!!!!!」
うわっ。ガチおこですやん。
奴はそこら辺にあった石を持って、殴りかかってきた。
怒りでうまく体を動かせておらず、さっきよりも避けやすかった。俺もそこら辺に落ちていた石を奴の頭に投げつけた。何度も何度もぶつけた。
ースキル 投擲を獲得ー
んっ?いーねー。新しいスキルだ。
俺をパシリにしてた奴らの強そうな方は、もう死んだようだ。弱そうな方は怯えている。
「こっ殺さないでくれぇ!!おっ俺はただこいつに命令されて嫌々したがっていただけなんだぁ!!」
ふーん。まぁ、ホントにそうだとしても、こいつの魂は黒い。カルマが高いってことだ。
ん?待てよ?カルマ?黒い?よくわからない言葉が出てくるな。
あぁ。思い出したぞ。説明しよう。
人間は生まれ変わる。
元の人間は一人だったが、引き延ばされて、七十億ほどになった。
その過程で、不純物が入ってしまった。
それがカルマだ。
カルマは世界に元々ある聖の力を吸収してしまう。
カルマは人間の欲望を強め、魂を黒く染め上げる。
やがてカルマが魂の容量を超えた場合、その人間は欲望の塊。
魔物になる。
その時世界の聖の力を持っているカルマと同じだけ吸収し、力に変える。魂すらも力に変えられる。
人間という強大な魂が全てカルマで埋まってしまったらそこにあるのは破滅のみだ。
地球はカルマで埋め尽くされ、地球だけではなく、宇宙にまで破滅を広げる。
それを止めるために俺がいる。
勇者はカルマをそのまま戦闘力に換えることができる。
生まれ変わりの枠組みから外れているからだ。
勇者は人間が引き延ばされて出来たものではなく勇者は勇者という生き物なのだ。
さて。この目の前の奴の魂は真っ黒だ。物凄く怯えているがな。まぁ遅かれ早かれだからな。
俺は全人類を殺す
俺はその事を精製と呼んでいる。地球の不純物を無くすんかだからぴったりだよな。
そして俺は奴の頭を叩き割った。即死だ。
さぁ人類精製の第一歩だ。
俺は世界を救う!!
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小野光太
銅級2等級
身体力 12
設備力 3
魔法力 0
気法力 0
神聖力 0
スキル
忘れないF 勇者F 記憶力F 身体力F 投擲F
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ー忘れないー
F.あなたは記憶を忘れません。
E.???
ー勇者ー
F.あなたは使命を遂げるまでなくなりません。
E.???
ー記憶力ー
F.あなたの記憶力を5%上げます。
E.???
ー身体力ー
F.あなたの身体力を5%上げます。
E.???
ー投擲ー
F.あなたの投擲による攻撃力を5%上げます。
E.???
お読み頂きありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
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とても励みになります_| ̄|●土下座ぁ
何とぞ、何とぞぉ
(///ω///)♪←これ可愛いと思う人いますか?僕はめちゃ可愛だと思います!!(どーでもいー)