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「おい!!君!!」


あぁ、失敗した。

どうしたものか......。

......逃げるか。」


「ちょっ、ちょっと待ってくれ!!話だけでいいから聞かせてくれ!!」

「......なんですか?」


まぁ、話だけなら良いだろう。


「よかった。はぁ、はぁ、ちょっと待ってください。」


俺はこの隙にその人を観察した。

中年の男性で筋肉は無い。魔力などもあるようには見えない。カルマの色はグレーで、そこまで悪い人じゃ無さそうだ。

本当なら殺すところなんだが、今空にはヘリコプターがたくさん飛んでいる。

この人が仲間なら、殺したのがばれてしまうかもしれない。厄介なことは後回しにしたいからな。

取り敢えず話だけは聞いてみよう。


「すみません。私はこういうものです。」


その人は俺に名刺を渡してきた。

ほぅ。どうやらこの人はテレビの記者らしい。


「あの謎の山が消えて、その真ん中に君が立っていたんですよ。何か知っていることとかは無いですか?」


あー、たぶんそれ俺が原因ですわ。

けど、それを言える筈もないので、演技しておこう。


「いや、何も知らないですよ。」

「......嘘ですね?」


くそっ、バレたか。

演技は完璧だった筈なのに!!


「私は長年この仕事をしていて嘘とかそういうものは効かなくなったんですよ。まぁ、そんなことは言いとして。」


記者は少し間を開けて再度言った。


「何か知っていることはないですか?」

「はぁ、仕方がないですね。」

「じゃあ話してくれ......。」


スパァン


俺はナイフで首を跳ねた。

はぁ、これで機動隊の人たちとかが来るかもしれないな。もっと準備してから戦いたかったんだが......。

取り敢えず、ここから少しでも俺に有利な所に行くか。

俺は走り出した。



ーーーーー


ーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーー


ーーーーー



「見つけた。」


俺は最適な場所を見つけた。

その場所とは、廃棄された炭鉱だ。

ここではトンネルのような場所だが、奥は行き止まりだ。これで全方位から打たれるということはなくなるだろう。それに重装備の機動隊の人たちならこの狭い場所では盾を捨てておってくるしかなくなるだろう。

一対大勢に適している場所なのだ。


さて、一応ステータスを確認しておくか。迷宮内ではステータスを確認出来なかったからな。

俺はステータスを開いた。


_______________________________


小野光太(おのこうた)


(シルバー)級5等級


身体力 183 +32

設備力 140

魔法力 30

気法力 0

神聖力 0


スキル


忘れないD 勇者D 記憶力D 身体力A 危機察知C 格闘術C

殺気F 威圧F 耐魔D 剣術B 杖術F 弓術F 盾術E 打撃耐性D 刺激耐性E 痛覚軽減C 再生C 投擲E 逃走F 良心F


プラレールスキル


記憶共有

____________________


うん。これはもっと早くに見ておけばよかったな。

まず、魔法力が追加された。

魔法は迷宮で獲得できる。

宝箱などから稀に出てくるのだ。

だが、前回は早く停止させることだけを考えていて、宝箱などをすべて無視してきた。

これが仇となり、俺は今使える魔法が一つもない。

ただ、魔法を使わなくとも魔法力を使う方法はある。

拳や武器などに魔力を流すことにより攻撃力の強化、防具や体に流すことによって防御力の強化を図れる。

30ならまぁまぁ上がるだろう。

本来は魔法を使えばもっと戦力の強化に繋がる。

だが、今からまた迷宮を探して魔法を見つけるということをするほど時間があるわけじゃない。

今回は魔力を使うだけにしておこう。

まず俺は拳に魔力を込めた。


ボゥン


拳がほんのりと闇色に光り出す。

この光はその人の魔力の色を表す。

俺は闇属性ってことか。

そりゃ客観的に見て俺はかなりおかしな行動をしているもんな。

ま、止めるつもりはないがな。

そんな無駄なことを考えていると魔力が散ってしまった。


「むぅ。」


やはり魔力の制御は難しい。

俺はもう一度魔力を込めた。

そして、少しずつ体全体に回るように魔力を込めていく。


ースキル 魔力制御を獲得ー


よし、このスキルをてに入れられればかなり魔力の制御が楽になる。


さて、機動隊の人たちに見つかりに行くか!!

俺は歩き出した。

お読みいただきありがとうございました

できたらブクマや評価、感想をお願いします。

何卒、何卒ぉ!!

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