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「うぅーん。」


あぁ。休んだ休んだ。

俺は昨日たっぷり休んだ。輝夜に甘えたり、ベットでゴロゴロしたりした。

休みすぎて逆にちょっと体調が悪いくらいだ。

さぁ。今日は精製の日だ。

持ち物は前回持っていった物と、追加で弓と盾、それとお金を持っていく予定だ。

理由は、まず弓と盾が使えれば遠距離から攻撃できるし、盾が使えたら銃を防げたりするからだ。

弓を使えば気づかれないように殺せるかもしれない。そうすればすぐに通報されたりせず、機動隊に見つかる前に位階をあげられるだろう。

まぁ、外にいる人にしか使えないからほとんどは短剣になるだろうがな。

そして、盾はなんといっても銃を防ぐことが出来るかもしれない。あまり大きい盾ではないが、良い素材を使っているのか、とても硬い。これに俺の身体能力が合わされば、銃をも防げるだろう。

そして、お金だ。今回は鍛練にはお腹を空かせるのは良くないと輝夜が言っていたので「エネルギー消費減少」は取っていない。夜になれば現地調達できるが、朝はそれができないためお金で買わなければいけないのだ。やはり「エネルギー消費減少」は取っておいたほうが良かったな。

まぁ、過ぎたことをグチグチ言ってもしょうがない。


「あ、お兄ちゃんもう行くの!?ちょっ、ちょっと待って!!」


ん?何だろう。俺はリビングで少し待った。

やや経って輝夜が何かを持って戻ってきた。


「はい!!お兄ちゃん!!」

「おぉ。これは......お守りか?」

「うん。手作りだよ!!」

「そうか、ありがとう......大切にするよ...。」

「ちょ、何泣いてるの!!この程度で泣いてたらこれからすることしたら死んじゃうんじゃないかな?」

「ん?なんのこ......。」


チュッ!!


「な、なな!!」

「頑張ってね!!お兄ちゃん。」


輝夜は頬を赤く染めてそう言った。その時の俺の頬は輝夜の何倍も赤かっただろう。

俺の中で謎の衝動が暴走しだす。

何なんだ。この感覚は......。輝夜がいつも異常に可愛くみえる。

今すぐに抱き付きたくなるが、もう出掛けなければいけないので、ぐっと我慢する。


ースキル 禁欲を獲得ー


「んなっ!!」

「ん?どうしたの?」


突然のスキル獲得にビックリした。

禁欲......いやいや。、家族だぞ?そんな感情を抱くのはいけないことだ。それに家族でなくても、知らない人にそう言う感情を抱いてはいけないんだ!!

......忘れよう。


「本当にどうしたの?」

「いっ、いや。何でもない。」


俺は恥ずかしくなって目を逸らした。

輝夜も恥ずかしくなったのか目を逸らしていた。


ガラガラガラッ!!


「あっ、貴方たち、何朝から盛ってるの!!」

「「ちっ、違うぞ(よぉ)!!」


ヤバい!!ディファーだ。別にやましい事をしてる訳じゃ無いけど誤解されてるみたいだ。

くっ、こうなりゃ自棄だ!!俺は逃げる!!


ダッ!!


「あっ!!こらっ!!説明しなさい!!」

「やだね!!ディファー!!輝夜の事を頼んだ!!輝夜!!お守りありがとう!!危ないことはするなよ!!元気でな!!」

「あぁっ!!もう!!分かったわよ!!」

「お兄ちゃんいってらっしゃーい!!


俺はそのまま逃げるようにその場を去るのだった。



ーーーーー


ーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーー


ーーーーー




「はぁ、はぁ、はぁ。」


くっ、何なんだ。あの婆さんは本当に......。あの時よりも速くなってないか?また「逃走」を獲得しないと逃げられなかった。

やはり世の中には上には上がいるということを思い知らされた。

さて、じゃあ昼御飯にするか。

俺は近くの定食屋に入った。

すると、五十代くらいのおじさんが出迎えてくれた。


「いらっしゃい!!わぉ!!えらい汗かいてんなぁ。ランニングでもしてたのかい?」

「ええ。最近体を鍛えてて。」

「どっから来たんだい?」

「東京から来ました。」

「東京!?そんなに走ったんか。すごいなぁ。よっしゃぁ!!何が食いたい?ちょっとおまけするぜ?」

「本当ですか!?ありがとうございます。じゃあこのさばの味噌煮定食ってのをください。」


この人はいい人だな。俺が疲れてると知ってちょっとおまけしてくれるなんて......。


殺したくない。


そんな感情が俺に芽生えた。


数分たった。


「へいおまち!!さばおっきいやつ選んどいたよ。」

「ありがとうございます!?」


俺はそれを食べた。美味しい。

輝夜の作り少し甘いさばの味噌煮とは違い、少ししょっぱい味だった。

はしが進む。

気がついたらもう全て食べ終わっていた。


「美味しかったです!!ありがとうございました!!」

「おう!!良い食べっぷりだったぜ!!」


そして、俺が席を立ってお金を払おうとしたとき、おもむろにそのおじさんが話しかけてきた。


「なぁ。一つ相談をして良いか?こんなこと初対面の奴に話す事じゃないんだが......何故かお前に相談したくてな。」

「......相談に乗りましょう。」


何だろう。俺はおじさんの気迫に押されて相談に乗ることにした。

すこし区切りが悪いですが、今回はここで終わりです。



お読み頂きありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ

面白かったら是非評価、感想、レビューをお願いします。

とても励みになります_| ̄|●土下座ぁ

何とぞ、何とぞぉ



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[一言] どうもサクラです
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