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心情ノエル  作者: 文月玲
第一章:心無玲子との出会い
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第五話:亜理子

 痛い夢だった。

 俺だけが生き残る。

 この世界が滅んでも。

 この世界があと何日で滅ぶかなんて、神でもわからない。

 そんなことは、分かってる。

 でも、俺は、滅ぶまで何日かかるのか、それを知っている。

 神と金の亡者が争っていても、世界は、終わらないだろう。

 でも、最強と最凶がぶつかればどうなる?

 そんなことは、わかりもしない非現実的な話かもしれないけれども、俺は、思う。

 近い将来、そんなことが絶対に起こるという予想しかない。

 でも、俺が、本当の名前を取り戻せば、そんなことが起こるのかもしれない。

 しかし、同時に、悲しき出来事が起こるのかもしれない。

 結局、そんなことは、誰にも、わからないのだろうけれども。


***

 俺は、目が覚めた。

 そして、見上げた天井を見て、

「ここは、どこだ?」

 俺は、最初にその一言を発した。

 見たこともない景色。

 見たことのない文字。

 見たことのない機械。

 見たことのない、見たことのない、見たことのないものがどこらかしこにおいてある。

 そして、俺は、起き上がると、

「おはよう。死神しにがみ君」

 そう言って、出迎えてくれたのは、とある男性だった。

 化け物のような顔をした男性。

 その男性は、俺を見て笑った。

 俺は、その男性に恐怖を感じた。

 なんとなく、怖いという感情だった。  

 冷たい。

 寒い。

 背筋をなぞる。

 死の予感。

 それだけが俺を恐怖に陥れた。

 そして、俺は、すべてを知った。

 神と死神。

 そして、レイについて。

 俺は、とっさに、その男性を蹴り倒した。

 その男性は、早すぎるその動きについていけずに

「ッー……」

 頭に足蹴リが当たり、その男性は、死亡した。

 そして、俺は、ここで名乗った。


「俺は、死神亜理子(ありす)だ」


 と。

 そして、世界が震撼する。

 危ない気配に。

 心理の奥へ。

 ミステリアスな世界へ。

 俺は、足を踏み入れた。

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