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心情ノエル  作者: 文月玲
第一章:心無玲子との出会い
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第二話:人間とは、何か?

 獅子の伝説を知ってるのだろうか?

 四肢をもぎ取っても死ななかった話。

 けれど、そんな獅子も寿命という呪いで死んだ。

 だから、君も、いつかは、死ぬんだ。


***

 俺は、目を覚ました。

 彼女、玲子れいこと会って、なにか変わったのだろうか?

 たぶん、変わったとしても、俺は、気づかない。

 だって、憂鬱病ノエルだから。

 俺は、病院では、心情憂鬱病(ノエル)と診断された。

 ノエルというのは、完全な憂鬱者(ゆううつしゃ)の事。

 俺は、それに当てはまるのだと言われた。

 人間がどうこうとか、俺は、どうでもいい。

 ただ、俺は、生きていることが苦痛なだけ。

 誰も、相手にしてくれない。

 誰も、人だと、思ってくれない。

 人間が、同じ人間を人間だと見ていない。

 そんなことがあっていいのか?

 そんなことを考えても、分からないものは、わからない。

 そんなこと、わかってたのに……

 誰にも言うことなく、俺は、黙った。

 俺には、"名前"が存在しない。

 俺は、名前を覚えていない。

 医者は、心情憂鬱病(ノエル)のせいだと言っていた。 

 人間という存在が怖いのだと。

 そんなことは、思っていないはずだと思っていた。

 だって、今まで、逃げることもしなかったのだから。

 でも、怖がっているのがわかった。

 この前のいじめの日。

 俺は、逃げられなかった。

 だって、逃げたら、どうなるか知っているから。

 だから、逃げられなかった。

 人間とは、そうゆうものだ。

 俺は、そう思っている。

 さて、人間とは、何なのか?

 俺は、その疑問だけを残していた。

 俺の生涯の課題か?

 俺は、そう思っている。

 それだけ思って、俺は、玲子を見た。

 そして、俺は、寝た。

 どうも、珊瑚海です。よろしくお願いします。twitterの方でも、ツイートをしておりますので、そちらもどうぞ。

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