お客様
あるスーパーで、男がレジ店員に詰め寄っていました。
男「オイ、このポテチ昨日オレが買った時より安くなってんじゃねーか!差額分の金返せや!!」
店員「申し訳ございません。そちらは本日からセールを行っている商品でございまして…。」
男「知るかそんなもん!!お客様は神様だろうが!」
結局男はそのスーパーの店長まで呼び出し、差額を返金させました。
次の日、男がコンビニのアルバイトでレジを打っていると、お客様に詰め寄られました。
破壊神デスザーク「おい、店員よ。買ったものとレシートの表示が一致しておらんぞ。」
男「あっ、さーせん。打ち直すんでちょっと待ってもらっていーすか。」
破壊神デスザーク「いいや、待てん。さっさとするのだ。お客様は神様なるぞ。」
男は慌ててしまい、レジの操作がおぼつきません。
すると、会計を待っていた他のお客様からも不満が漏れ始めました。
女神ハントラネウス「ちょっと何してんの?急いでるんだけど!」
太古の精霊神ジャナミス「何のさわぎだい?」
深淵に魅入られし邪神エルスゴア「アイスが溶けちまうぜ!!」
創世の光の導師太陽神テラ「トイレ借りてもいいですかー?」
同人界隈の神絵師「エナジードリンク高いわ」
死神スゥ・プウァト・エンインを産みし堕神レピテウーレ「オーディンください。あっ、おでんか。てへぺろ」
遥か遠き楽園の守護者――彼の者は超越世界へと誘われるであろう。――ヴァ・アルモーティブを討ち滅ぼせし大逆の翼を受け継いだ今はまだ幼き勇者神エクスタ・アルティマイトリングス「ねぇママ、チョコ買って」
極神・ゼロ「あっくん、今日はプリン買ったでしょ。我慢しなさい。」
結局男は泣き出しそうになるのを我慢しながらレジ対応を頑張りました。
すると、あるお客様が優しく声をかけてきました。
なんと昨日のスーパーの店員でした。
スーパー店員「どうも、大変そうですね。本業のついでに買い物をと思ったんですが、大層な方々と揉めているようでしたから…。」
男「昨日の…!すまなかった。少なくともオレは神様なんて言える器じゃなかった!」
スーパー店員「いえいえ、いいんですよ。人間だれしも、気持ちが大きくなってしまうこともありましょう。」
男は頭を下げて謝り、スーパーの店員はそれを許しました。
男「しかし、オレの魂を狙う死神なんてのが来なくてよかったよ。」
スーパー店員「あ、それ私です。」
男「え」