索敵
第5章
なんだよ…。
〔悪〕って…。
確かにネガティヴだけど、悪って…。
まぁ、それは隠しておけばいいだろう、けど、他人のスキルを見れる奴がいたら俺はおしまいだ。
そうしたら逃げるしかない。
「みなさん確認できたようですね。
では、モンスターのインストールと世界の拡大をはじめます。」
え?世界の拡大?
グラグラグラグラ!!
うわ!揺れた。
「世界(地球)拡大しました。
新しくできた場所ではモンスターが発生します。
それと、魔力を吸収した物や、生物が魔物化する場合があります。」
マジかよ…。
なんでもありだな。
「それと、スキルについてですが他人のスキルを見れるものがあります。
主に【索敵】や、【剥奪】、【見聞】です。」
「それら3つにはレベルが存在しません。」
「悪の方はお気をつけください。」
マジか…。
「それと、人それぞれに合ったスキルや魔法を授けています。」
わっほい。
本格的じゃねーか。
てかよく見たら、俺【索敵】持ってんじゃん!
みんなのやってみよ。
まずはみんなのアイドルの田中さんから見さしてもらおー。
変なことはかんがえてないよ!
ガチで!
索敵…っと。
これも念じればできるね。
おおお?
【田中 優子】人族 レベル1 HP11 MP21 SP100
《スキル》
隠密レベル1 影魔法レベル1 確率補正レベル1
〔無〕
あれ?
無って、なんだろう。
どっちでもないってことかな?
状況しだいでは、善や悪になるってことかな?
ってか、ステータス低くね?
俺が悪だからかな?
「それと、勇者と魔王というシステムを作成しています。
システムの裏補正上で魔王はどれだけ強くとも、最終的には、勇者によってやられてしまいます。」
「勇者を別の方が倒しても、違う方が勇者となります。」
「勇者と見分けるためには称号があります。
それは魔王も同様です。」
おお、そうなんか。
まぁ、そんなことより索敵索敵♪
【山崎 拓人】人族 レベル1 HP30 MP40 SP100
《スキル》
閃光魔法レベル1 光魔法レベル1 攻撃力増加レベル1 回避力増加レベル2
『称号』
盟友
え?
盟友って何?
「勇者ともう1つの者について、説明いたします。」
それって盟友だろ。
俺もう知ってるもんね!
あ、役割は知らんわ。
「その者は、勇者と行動を共にし、魔王と共にいる竜神王をたおす役割があります。」
わぉ、ファンタスティーック
拓人くん凄いね。
俺もかっこいいやつが良かった。
なにさ、純血の魔族って。
悪意こもりすぎやろ