変化
第4章
うーーー…。
あー頭いてぇ。
体が変な感じがする…。
あ、みんな同時に起きたのかな?
むっちゃ動揺してる。
仕方ないね。あんなんあったし。
なんか、急すぎて訳が分かんねぇ。
ん?なんかサラサラしたものが。
あ、髪の毛が肩に当たる…。
邪魔くせぇ。
うん?
髪の毛が肩に当たる!?
待て待て待て。俺の髪の毛は短かったはずだ。
俺は教室を出る、髪の毛を確かめるためだ。いまならみんか動揺してるから抜け出してもバレないだろう。
鏡を見て言葉を失う。
髪の毛は肩ぐらいまでストンと落ちていて、真っ赤になっている。
目は綺麗な青色で、ふたえにまつげが長いのでまるっきり女に見える。
落ち着け自分。
これはおかしい。
見た目は女なのに体はおとこ。
あんれぇ?なんでぇ?
がっくりしながら、教室に戻り席に座る。
そうしたらみんながこっちを見て驚く。
そうしたらみんなから質問責めになる。
「どうしたの!? 神居君でしょ!?」
おうふ、元気やね。
「あ…、うん。」
こう言うので限界だ、コミュ障なおしてぇ。
「うわぁ…。」
うわぁ、ってなんだよ! ひどくね!?
好きでこの見た目になったわけじゃねぇわ!
あー、もういいや
他の人からも質問が来るけど、もう頷くだけ。
そうしたら、またあの声が聞こえた。
「システムのインストールを確認しました。
まず、最初に説明してなかった事を説明します。」
またこの声だ。
相変わらず、恐怖を感じる。
みんなもむっちゃ動揺してる。
「まず、魂の考え方、思考に合わせて、善と悪を区別しました。」
はい?
このクレイって管理者ゲーマーだろ。
善と悪って…。
「善と悪はシステムの裏補正として、必ず戦うことになります。
自分の事を確かめて見てください。
念じると自分のステータスや善か悪か見分けれます。」
おぉ、マジか。
確かめてるか。
まず、念じるね、オッケー。
むぅぅぅぅ。
むずくね? もう一度。
むぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。
ピコン。
おお、出た!
【笹原 神居 】魔族 レベル 1 HP 100 MP 100 SP 100
《スキル》
索敵
炎魔法レベル1 氷魔法レベル1 闇魔法 レベル1 地獄魔法 レベル1 禁忌魔法 レベル1
素早さ補正レベル1 魔法構築効率増加レベル1 MP消費暖和 レベル1
《称号》
【純血の魔族】
〔悪〕
…は?