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神様はいつも僕の側にいる  作者: 御綴 ケム
2/6

さよなら彼女・こんにちはおっさん②

僕の意識が覚醒する。

見知らぬ天井、横を見ると障子と襖があった。

どうやら僕は気絶したらしい。

はて、いったい何処の物好きが僕をここまで運んできたのだろう?

ここはどこだろうか?と疑問符を浮かべてみる。

すると、障子が開きおっさんが入ってきた。

まさか、このおっさんが僕を運んできたのか?

「…目を覚ましたか さて、何から話そうかな。」

おっさんは言った。

この声に覚えがあるぞ。そうだ、僕が鳩尾を押さえて苦しんでるところに声をかけてきたおっさんだ。

「ここはどこなんだ?」

まず、一番に疑問に思うことといえばこの場所だった。

「…神社の本殿内」

神社の本殿か

そう考えていると再び障子が開いて巫女姿の若い女性がお茶を持ってきた。

こんなことをいうのもなんだが僕は巫女を生で見たのはこれが始めてだ。

巫女さんはおっさんに言った。

「この方にあの事について謝罪しなくてよろしいのですか?」

謝罪?おっさんに謝られる覚えなんてないぞ。

「…そうだな 言っとくか。

少年、今回は俺が悪かった。お前さんの未来を変えることができなかった。 ほんとうに申し訳ない。」

「未来を変えるっていったい何のことだ?」

「俺はね神様なんだ だから君の悲惨な未来を変えてやろうって思ったんだけどさ。

まぁ、どうやっても活路が視えなかった訳よ」

神様と名乗るこの胡散臭いおっさんはいったい何なんだと思う。

すると、巫女さんが僕にこう言った。

「陽千様は貴方が恋人と別れぬようにいろいろと方法を考えていたのですよ。」

ほう、このおっさん名前を陽千というのか。

それよりも、謝罪した後からは声音が明るくなったな。

「なぁ、陽千さん あんた本当に神様なら何でもできるんじゃないのか?」

「確かに何でもできる。けどそれは俺が神様としてまともだったらということを前提としているんだ。俺はね、規則を破りすぎたんだよ。まぁ、それ故に神様としての力を制限されているんだけどね。」

神様にも色々あるんだな。

「ところで少年、あの娘とはどこまでイったの? そこのところ俺は興味あるなぁ。」

は?

「私もその事については興味がありますのでお聞かせください。」

陽千だけじゃなく巫女さんまで敵に回ってしまった。

さぁ、どうする正直に言うか?

「少年、俺の経験上こういう事は早く言った方がいいぞ。」

「私もそう思います。」

しょうがない。すべて言うとしよ。

「な、なにもしてません。何もできなかったです。手も繋げなかったです。」

「チキン」

「ヘタレ」

神様と巫女さんに同時に罵られた。

「ということはまだDTか?」

「DTです。」

なんてこった、特に何も知らない神様と巫女さんに知られたくないことを喋ってしまった。

ゲラゲラ大笑いの神様とクスクス笑う巫女さん。

ひどい、あんまりだ。

笑わなくったっていいじゃないか。

「おい、陽千お前はどうなんだよ。」

「神様を呼び捨てか? まぁ、よいが俺はそこにいる椿と毎晩だからお前と一緒にするなよ」

な、何だって‼ こんなおとなしそうな巫女さんが毎晩だと⁉

「そんなことはないですよ。 陽千様は週一の風俗通いくらいのものですよ。」

この神様はいろいろと問題があるのでは?

いや、巫女さんの方もだけど。

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