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暇なんですが

誤字等を修正いたしました。27.3.26

再!修正!27.3.27

 そろそろ一ヶ月になります。たぶん。未だにジェルエさんとダリスさん以外に逢っていません。前回の男性は希少価値の高いプレミアな人だったみたいです。


 あんだけ美形なら出会う確率なんて1%も満たないんじゃない?あれ、奇跡だったのかもしれない。マジか。


 でもさ、もう何日も前の事…………そう、初めて出会ったあの日。ぶっちゃけ暫くしたら寝かされて去っていかれたんだよね。出会い短すぎるよ!貴重なプレミアタイムを延長してよ!


 そして逢えない寂しさ………泣かないけどさっ。体力使うし。そうしたらすぐ寝ちゃうんだもん。


 さて、変わった事とか特にないのだけど。微々たる変化はあったみたいです。主にジェルエさんが。


 なぜか部屋から出なくなりました。付きっきりです。隣にはいないけど同じ部屋にいるようになりました。はい。お世話してくれてます。


 因みにあの美形と出逢った次の日からです。関連はまったくないだろうと思われますが、逢ったことを忘れたくないがためにちょいちょい挟んでみました。


 私、今ものすごく悲しい女だよ。赤ちゃんだけど。


 まあ、本当の理由は私の起きている時間が長くなったからじゃないのでしょうか?最近はけっこう起きてる気がする。時計なんてないからわからないけど。でもジェルエさんがいるようになっただけで余り変わらないんだよね。


 そうそう。視界も前よりクリアになってきたんだよ!やったね!もうあんなに近づかなくても見えるんだよ!ひゃっふー!




 ……一人って寂しいね。




 まだ声がでなくて必死に手をバタつかせています。そうしたらジェルエさんが来てくれる。別に用とか無いんだけどね。


 でもジェルエさんはキリっとしたお顔でとてつもなく素晴らしい事をしてくれるのです!


 それはなんと!魔法!


「℃&₩¢§☆$‰♯β℃&₩¢§☆$」


 やっぱりまだ何を言っているのかわからないけど。ジェルエさんも笑っているから私はそれに表情で答えてあげるんだ!にへら。


 ジェルエさんが使ってくれた魔法はなんか布がヒラヒラしてる感じの物が出てきてキラキラと消えていくものです!どんな魔法なのかは一切、知りません。


 しかし、魔法がある事の現状はとても素晴らしい事で………………つい笑ってしまう私がいる。


 これが見たくて起きた時は必ず一回は見るようにしている。しないと泣いてやるんだ。一番のお気に入りです!ジェルエさんは分かってくれて必ずやってくれるからもう大好きだよ!ジェルエさんしかいないから仕方ないんだけど。


 キラキラと白く光るから綺麗だし楽しいんだもん!


 にへら、と笑った後は余韻に浸って、今度は天井に向かって手を伸ばす。足もついでに出来る限り伸ばしたり縮めたり。ようは運動です。早く動きたいからね。


 そして暫くしたらぐずりだす私。もちろん、演技です。いや、制御が出来ないだけなんだけどね。結局は暇なんだよー!!


 と言うわけでジェルエさんを呼んで抱っこしてもらう。にへらと笑って手なんか動かせばゆっくりと揺すってくれるジェルエさん。もう貴方は完璧ですよ。


 ジェルエさんの手にかかればすぐに眠たくなる私はちょっと揺すっただけで夢の中へ足を突っ込んじゃうんだよね。加減が丁度よすぎで気持ちいいのでーす。


 そんでもってまた同じことの繰り返し。ご飯もちゃんともらって元気に暮らしている。つまんないんだけどね。


 でも最近、視界がクリアになったおかげでダリスさんがたまーに、本当、たまーに遊んでくれるようになった。


 と言っても指でちょっと突っついてくるだけなんだけど。いや、脇あたりをくすぐるのうまいのなんの。ついにへらと笑って暴れちゃうよ。


 因みにダリスさんのお気に入りの突っつきポイントは私のほっぺたらしい。ここは絶対に突っついてくる。だから私は毎回この指を握ってやるのだよ!


 そんな感じで過ごしているけど…………うーん。やっぱり、家族には逢えない。もう少し成長しないと逢えないの?どんな両親だよ。











 いつの間にか二ヶ月が経ちました。たぶん。気持ち的に。寝る時間が長いから日付が早い早い。感覚はあっているのだろうか……?


 そして私の成長もちょっとだけ進化したんだよ!這いずり出来るようになったんだよ!擦ってお腹と膝にかけて太ももが痛いけどね。さすが腹ばいだ。


 にぎにぎしていたおかげかな?後、暴れていたおかげなのか腕力が付いたみたい。今じゃ海老ぞりでにへらと笑いながら這いずり回ってます。馴れたもんだよ!


 擦れて少し痛いけどそんなに進んでいないからなんとも言えない。てか、ようやく床に下ろしてくれたし。ふかふかすぎる絨毯にヨダレが付いたのは愛嬌だよ!ジェルエさんも無言の笑みでふき取っているけど、きっとわかってくれるはず…………怒ってないよね?


 それでもやっぱりと言いますか。なんと言いますかジェルエさんとダリスさん以外に出会えない。あの美形どこいったよ。逢いたいよ美形!


 と、言うわけで這いずり回るのが慣れてきた私はダリスさんが来るのを見計らって脱走計画を企てていたり。


 扉が空いた瞬間!今こそ我が総力を持っていざっ!


 ひょい。


 ですよねー。わかっていたけど軽々と抱っこされて部屋の真ん中に逆戻りです。わかっていたけど辛いっ。


 そしてダリスさんは私のほっぺたを突っついて満足したらジェルエさんに一言二言話して去っていく………なんで、出ちゃダメなの?


 わかってくれているのか知らないけど、やっぱりドアを見つめていた私の頭を優しく撫でてくれるジェルエさん。ほだされないよ!これは眠くなるからふて寝なんです!


 貴族じゃないのかな?もしかして、私ってけっこうな存在?凄いのか?んー………すごかったら羨むよね。多分。


 え、じぁあ危ない存在で隔離されていたりとか?それはさすがに生まれたてには酷すぎるよ。


 まあ、いいさ。ジェルエさんが魔法を見せてくれるから楽しいし。今度は絵本でも持ってきてくれないかな。二ヶ月はまだ早いか?でも前世持ちだし。いや、ジェルエさんがそんな事を知るわけないじゃん。


 あれ!前世の記憶の活用はいつですか?魔法の訓練?でもわからないままやるのは………まずいかな。まだ1歳じゃないし。


 私だけが知っている秘密じゃあ意味ないもんね。うーん。今はどうすればいいんだ。とりあえず鍛えとく?起きたらまた這いずり回ろう。てかそろそろ玩具とか用意してくれないの?


 ジェルエさんが私を転がす、抱っこ、魔法、なでなで、ぐらいしかやんないよ?ほとんど見守り隊だよ?一人しかいない隊だけどさ。


 これは絶対に教育に悪いと思うんだけどなー?せめてヌイグルミでも置いておこうよ。女の子なんだよ?………………女の子、だよね!?


 ま、いいや。それよりすくすくと育ってんだから家族に逢わせてよー………


 せめてお友だち連れてきてー!






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