100話までの人物紹介※多少のネタバレ含みます。読まなくても問題ありません。
読まなくても平気です!
あくまで作者の物忘れ防止に書いたに過ぎません。そこをご了承ください。
改訂いたしました。27.6.6
プロローグから100話まで。
年齢は主人公と出会った年齢か、出会ってから7年間までの表示。
順番はアーガスト家から出てきた順………になってると思います。汗。
ちょっと細かく書いた人とそうでない人もいますが、私の愛情別だと思ってスルーしてくださると助かります。
※読まなくても何も困りません!!
※多少のネタバレを含みます!
クロムフィーア・フォン・アーガスト(本編主人公)
・薄い翡翠色髪のセミロングに藍色の瞳。0~7歳。愛称はクフィー。
・前世、渡利真綿22歳。夜中にコンビニへ行き、支払いの最中に突っ込んできた車に押し潰され死亡。それがきっかけで転生した。
前世の記憶を引き継いだ転生先は小柄で可愛い(お父様談)3兄姉の末っ子。【火】【水】【風】の属性を引き継いでいて魔力が父の2倍だがまだ把握も使いこなせてもいない。
生まれて少しして色盲が発覚。白黒の世界だが、変わりに魔力が光って見え本人は色を考える事で楽しんだりしてあり気にしてない。でもたまに虚しく感じる。他に目の付近に魔病、魔塊と他にも魔虚像混合を患っていて危なげな状態だが奇跡的に助かっている。猫かぶりをしたり時にはうっかり大人顔負けの口ぶりで周辺を賑わせている。
グレストフ・フォン・アーガスト魔法師(伯爵)
・半オールバックの新緑の髪に藍色の瞳。35~42歳。
・クロムフィーアの父で年をとってもまだ外見が若く見える、【火】と【水】の2属性持ちの魔法師。
クロムフィーアが生まれるまではサファリナ国では一番魔力が高く、十進魔法師の一の席に着いて王宮筆頭魔法師。『異色の覇者』の二つ名を持ち、実力もかなり高いが家族愛を爆発すればその影はない。
妻と、息子と、娘二人が大好き。目にいれても痛くないと自信に満ちた表情で言い切れるゆえに、家族を引き合いにうまく交渉すればチョロい。
クレラリア・フォン・アーガスト伯爵夫人
・さらさらな金髪碧眼。32~39歳。
・クロムフィーアの母。こちらも若く見えてしまう【風】の属性を持っていて、元々は公爵令嬢。
現在の親戚は7つ上の姉であるユリユア以外は絶縁状態で“ 公爵家 ”と言う束縛がなくなった事に喜びを噛み締めている。実はグラムディアの姫候補だが家と絶縁したためあまり知られていない。
グレストフを愛し、息子と娘も平等に愛し、そしてやはり甘い。が息子が認定式を終えてから距離を置かれた反動で娘には酷く甘い。ただ、優しく甘いだけではなく、怒るときは静かに微笑みながら無言の圧力をかけてくるので家族の中では怒らせてはいけない要注意人物となっていたりする。本人には知らない。
花と夫と娘息子たちを愛でるのが好きで、それに害なすものは誰であろうと容赦はない。
トフトグル・フォン・アーガスト見習い騎士
・短めの新緑の髪に藍色の瞳。8~15歳。愛称はトール。
・クロムフィーアの兄で真面目でちょっと妹たちに弱い。父の【火】の属性を受け継いでいるが、魔力は平均ぐらい。
以前までは魔法師として頑張っていたが、騎士を初めて見た時に憧れを抱き、剣の道へ。あるきっかけで父を嫌ってはいるが呆れるくらいで、家族との仲はトフトグルにとって普通。父から「愛が足りない」と言われているが本人に気にする様子はない。
最近、クロムフィーアが騎士棟に顔を出してから大隊長のしっぽを確実にみて触りたがっているのを見て、アビグーア中隊長に大隊長には絶対に近寄らないようにお願いしにいった。
リアディリア・フォン・アーガスト伯爵令嬢
・さらさらな金髪碧眼。7~14歳。愛称はリディ。
・クロムフィーアの姉。母の【風】を引き継いでいて自分が一番に見てもらわないと納得できない高慢。しかし、それは構ってほしいがゆえのリアリディアなりの表現で、本人はわがままを言っているつもりはない。
自分がリード出来るだけなら堂々としていられるが、相手に先手をとられるとどうしても動揺して冷たい言葉を放ってしまうツンデレ。成人につれ母に手直しされて今では少し大人しくなった。
憧れは伯母のユリユア。凛として格好いい淑女を目指している。
ジェルエ・クーワン
・白髪混じりのオレンジで瞳もオレンジ。48~55歳。
・乳母兼侍女長。水属性でアーガスト伯爵家家臣の唯一の魔力持ち。クロムフィーアが産まれる前はクレラリアの侍女をしており、長年アーガスト家に使えるメイド。
旦那様と夫人のまとめ役で、同じぐらい務めているダリスとはいつも頭を悩ませながらアーガスト家を影ながら支えてきた。最近は腰が少し気になり始めている。
ダリス・メルソン
・白髪オールバックの黄色い瞳。54~61歳。
・執事筆頭。属性なし。グレストフの小さい頃からのお目付け役。結婚当初から執事となり、グレストフの右腕で日中夜とわず働く凄腕を持っていたりする。ジェルエと一緒にアーガスト家を影ながら支えて いる。
今でも主に振り回されていて、どうやればあの家族愛が爆発して突発的な行動にでるのか未だに把握しきれず、最近は抜け毛を気にして頭皮に気配りを。
ポメア・リスタンス
・軽くウェーブのかかった菫の髪と瞳。17歳。
・まったく気づかなかった土属性。クロムフィーアの侍女で出会う前は宛もなく放浪としていた。
街のごろつきにちょっかいを出された時にリアディリアとクロムフィーアに出会い、リアディリアの行為に甘えてアーガスト家のメイドとして配属。それからとんとん拍子に侍女に昇格して、今では忠誠を誓うほどクロムフィーアに尽くしている。
暗記力が高く、だいたいすぐに覚えられ気遣いが出来る可愛い侍女(クロムフィーア談)とたまにおっちょこちょい(ジェルエ談)。絶対に辞めない。辞めるときは主か私が死んだとき、といつも寝る前と起きた後に毎日、必ず、誓いを唱えるのがポメアの日課。
ワーナ
・茶色の髪と少し濃い瞳。属性なし。
・実家に旦那と息子を残して奉公にでたリアディリアの侍女。最初の頃はリアディリアのわがままにはいつも涙が出そうなくらい辛かったが、長年務めたかいあって5歳の頃あたりから少しは言うことを聞いてくれるようになった。
最近では丸くなったリアディリアにちょっと嬉しさが感無量してジェルエに報告するのが楽しくなってきている。
ボテガイラ・ソン
・ハニーミルクの髪にオレンジの瞳。20~27歳。
・アーガスト家の庭師。属性なし。いつもヨレヨレの服に酷い癖っ毛。髪は親の遺伝が強く、なにをしても髪の毛は自由に癖がつく。服のヨレヨレはどんなにピンとした服を着ても、土いじりをすれば泥はつくし木の間に入るし高い枝の隙間を通ったり、それを毎日するので結局のところ最後はヨレヨレになってしまうから。身だしなみを整えようにも本人はまったく気にしていないので、ピシリと服を着るさいは来客の前に出て紹介がある時だけ。庭師の実力はクレラリアが絶賛するほど。
親は離婚して母の家名を貰っていて、実は爵位持ちだった事はグレストフしか知らない。
マティス
・濃いめの金髪碧眼。
・トフトグルの侍女。影からこっそり支えるのがプロの侍女だと思っていて、いつもいるけどいない雰囲気を出すのが上手。
仕事はちゃんとしているのでトフトグルもあまり気にしていない。
マルセス
・焦げ茶の青い瞳。
・アーガスト家の専属料理人。前に率先して出る人ではなく、影ながら努力を積む人。いつも笑顔で料理を楽しむことが幸せ。
実は王宮からアーガスト家に移動した。窮屈より多少自由の効くアーガスト家が今の彼の居場所。
ウェルター・ロタンク上流騎士
・焦げ茶の髪に赤紫の瞳。36~47歳。
・城の城門を守る全身鎧の門兵。実は上流騎士で実力はある。平民だけど気さくなグレストフのおかげで喧嘩しあえるほどの悪友。小さい頃からなぜか遊び仲間で違う道を歩んだにも関わらず関係は消えない。
グレストフが結婚したので落ち着くと思ったが今度は家族愛を爆発させたため、なぜかグレストフの押さえつけ役に抜擢されている。
実は影でグレストフの処理に追われる代わりにいつでも交代できる、魔法棟から一番近い門兵を任されている。
ロノウィス・ポトルイ魔法師
・薄い金髪に薄い黄緑。23~29歳。
・【火】の属性で自由に広い交遊と早く高性能な魔法を出すグレストフに憧れを持ち、弟子の座をもぎ取った猫目の青年。
魔法の威力は並みより高いが、雑学が少し危ない。昔は『平民』とドトイルに喧嘩を受けていたが、今では一緒にパートナーを組んでグレストフの無茶ぶりに翻弄されている。
レーバレンス・ヘクト・ミュグダス魔術師(伯爵)
・腰まで放置している長い藍色の髪と瞳。25~32歳。
・伯爵の地位を脇に置きながら【闇】の属性を持っており、魔力はグレストフの次に持っている王宮筆頭魔術師。魔法具創りの天才で『創成の魔術師』と二つ名を持つ。あまり表情の変わらないことと、外見の黒っぽさから『黒の魔術師』とも呼ばれている。
最初は誰からも疎遠だったが、グレストフがずっとちょっかいを出したおかげで多少の交遊が広まり、創った魔法具も広まり、最終的に陛下の目に止まった事から王宮魔術師へとなっていた。
弾けた子どもは苦手だが、クロムフィーアの対応に少しだけ苦手意識が薄れてきている。今はハルディアスに手を焼いていて、仏頂面の子どもにどう対処すればいいか悩みが尽きない。
ドトイル・ブルク・ロンタクト魔法師(男爵)
・燃えてるような逆立ちの赤い髪にワインレッドの瞳。23~29歳。
・【火】の属性を持ち、ロノウィスと同じでグレストフに憧れを持っている男爵家の男。ちょっとキレやすく、自分の考えと異なることがすごく嫌い。平民も同じくらい嫌いで一番のりでグレストフの弟子に選ばれたロノウィスを嫌い、会うたびに喧嘩を売っていた。
今はロノウィスとパートナーを組んでグレストフの無茶ぶりが修行のようなものだと思い嬉々として挑んでいる。
ルナン
・茶色の髪に薄茶の瞳。
・ドトイルに遣える侍女。役目は果たすが、魔法棟の中で数少ない貴族のメイドなので回りの視線は痛い。
同じ仲間侍女と休憩するのが唯一の楽しみ。
ヴィグマン・マルセイン魔法師(魔学医/公爵)
・長めの白髪にモカの瞳。64~68歳。愛称ヴィグ。
・【光】を持つ魔学医。魔病を診る医者として王宮に仕えており、王宮お抱えの魔学医で国王陛下とは学友。十進魔法師の十の席。公爵家の者だが王宮に身を置いているため争いを少しでも減らすべくミドルネームは取った。一応は公爵の一員。
クロムフィーアの魔力の高さと、研究対象として公爵家に率いれようとちょっと考えていた。娘っ子と呼んでひ孫気分を味わうのが最近の楽しみ。
ガストレア近衛騎士隊隊長
・青髪と瑠璃の瞳。
・近衛騎士の隊長で、十進魔法師と隔たりがない人。魔法棟にたまに引きこもるヴィグマンの伝言係。たれ目のせいで威厳が損なわれているのを気にしてちょび髭でおじさんの威厳を取り戻した。本人はそのつもりでも回りには全然伝わっていない事を、彼は知らない。
コデギス近衛騎士補佐
・光を跳ね返す輝く頭部に瞳は飴色。
・ガストレアのパートナー。大柄で筋肉質。大雑把な性格でいつもガストレアに小言を言われているがそれを素直には聞かない。
ヴィグマンの部屋を訪ねた時に、クロムフィーアを抱き上げていた。本編で顔さえ出ていない人。
アビグーア中隊長
・ツンツンとした薄い金髪と紺の瞳。43~47歳。
・左頬に十字の古傷。伯爵の地位を持っているが、子どもを絶対に泣かせてしまう顔面凶器のせいで家族から微妙な距離と騎士棟の兵士もとい騎士から距離を置かれている。そのおかげでちょっかいを出されない事をいい事に剣に集中した結果、上流騎士で中隊長まで上り詰めた人。
子どもは比較的好きな方で、怖がらないクロムフィーアをいい事に肩に乗せて喜ばせる事によって満足している。
ウォガー・ジグム大隊長(教官)
・純黒の毛並みに赤い瞳。51~54歳。獣人年齢で31~34推定。
・黒狼族の獣人。高い身体能力を活かして大隊長まで登り詰めた純粋な剣の試合なら城一番の強者。
獣の血が濃いために全体的に狼の体。剣がなくなれば爪で接近戦に挑む。毛並みは手が空けばいつも毛繕いしているのでちょっと自慢。クロムフィーアにしっぽを狙われてから最近、背中に隠すようにしっぽを守っている。
ユリユアとは同じ訓練兵の時に知り合い、馬が合えば息も合うし思考も似たり寄ったりなのでお互い気苦労しない相手だと思っている。
アルトライト・ラグニル見習い騎士
・短い純白の髪に灰色の瞳。
・白狼族の耳と尻尾を持つ青年。黒狼族のウォガー大隊長に憧れて騎士団に入団。フレンドリーで誰とでも交流するが嫌みや種族を気にする貴族はあまり好きではない。トフトグルは気にしないし普通と変わらない態度で取ってくれるので友達関係。
3歳のクロムフィーアにしっぽを撫でさせた犠牲者で被害者。二度目でトラウマになり、クロムフィーアが騎士棟に顔を出すたび隠れるように距離をとって気配を消している。
ニアキス
・栗毛と茶色の瞳。
・クロムフィーア付きの侍女として入ってきた女。クロムフィーアの事を調べるために潜り込んだスパイ。
不審がられている事は気づいていたが、元々乗り気ではなかったために適当にあしらっていて結果、捕まって抹消された。
ユリユア・ピヌ・キムスン公爵(元王妃近衛隊長)
・腰ぐらいの長い紺色の髪と瞳。42~46歳。
・髪は長く、キリリとした立ち。振舞いと言動で男性に見間違えるほどの美丈夫。『濃紺の鉄壁』の二つ名をもった元王妃近衛隊長。女性でありながら剣の腕は確かで、騎士のなかで5本の指に入る女性騎士。あるきっかけで引退してしまったが、その腕は衰えていない。
クレラリアの姉で7歳年上。公爵家の長女で家は男らしく引退後に自分で建てた。静かな場所を好み、実家の使われていない土地のおかげで勘当されたクレラリアと優雅にお茶が飲める事に至福を得ている。
世の貴婦人方には『陶酔の貴婦人』と呼ばれるほど。貴婦人だが余所では男でも人気が高く、彼女を誘うお茶会は接戦である。
マルカリア・ラート→結婚後マルカリア・マーニャ・ウェケニー侯爵夫人
・波打つような長い髪をポニーテールにした濃いめの水色の髪と瞳。33~35歳。
・【風】の属性持ち。十進魔法師の五の席で孤児院を取り仕切る女性。だいたいは孤児院に自ら足を運び、子どもたちに魔法を教えている。
グラムティア王子の側室に当たり、宰相の一人娘。子どもは好きだが、子どものための政治がほとんど改正されない苛立ちから国政を掴もうとグラムティアの息子の双子王子にわざわざ自分は結婚して娘を(クロムフィーアを養子にして)押し付けて牛耳ろうとした。
しかし、計画は失敗に終わり世界から抹消され、旦那のウェケニー侯爵は彼女の尻拭いのため孤児院を必死に支えてる状況。
セレリュナ
・金髪碧眼。
・グラムティアの正室としてあげられたとある侯爵の娘。息子である双子のアーグラムとローグラムを産んでからもグラムティアへの愛は変わらず、姿が醜かろうと支えてきた女性。
他の側室たちとは馬が合わなかったがマルカリアとは話がよく合い、息子たちの世話をよく手伝ってもらっていた。子どもを産んでも名前がもらえなかったが、グラムティアの側に要られるならと、むしろ自分の名前さえも隠すように後宮で静かに過ごしていた。
アーグラムが恋をしたことは知らない。ただ手首のリボンから連想はしていて、言ってくれるのを待っている。
アーグラム・ロスト・フェルニ・サファリナ第一王子
・銀髪の紫水晶。8~15歳。
・ローグラムの双子の兄の第一王子。【光】の属性を持ち、根は優しく純粋な真摯。真っ直ぐで回りがたまに見えない時もあるが、そんな時は弟のローグラムが助けてくれる。なんとなくで双子の気持ちが伝わる。
クロムフィーアに一目惚れしてそのままプロポーズまでいくが、ある事件がきっかけで玉砕。今後どうするかローグラムにずっと相談を持ちかけていてまだ立ち直れていない。
ローグラム・ロスト・フェルニ・サファリナ第二王子
・銀髪の紫水晶。8~15歳。
・アーグラムの双子の弟の第二王子。【光】の属性を持ち、兄のアーグラムと頭脳、技能もほぼ一緒のため自らアーグラムの引き立て役に。面倒見がよく、アーグラムが困ったら手助けが基本。アーグラムは自身の片割れだと信じ、汚れ役は進んで被る。なんとなくで双子の気持ちが伝わる。
クロムフィーアに一目惚れをしたアーグラムを支えるべく少しは奮闘するが、まだ自分は成人もしておらず幼すぎる8歳年下との恋愛にこの時はさすがに双子でも理解ができなかった。よくて妹としか見れず、どうすればいいのか悩んだがすぐに止めた案件。これだけはどうしてもアーグラムが分からないと人生初めて見限った瞬間だった。
アトラナ・ロン・セチェフ若魔法師(子爵)
・水色の髪に緑の瞳。7歳。
・【火】で癇癪持ち。発達障害と勝手に予想をたてられた娘。本編に登場するがそもそも異世界にその病名がないので言うことをまったく聞かない子どものままの自分勝手な娘たとしか思われていない。
エモール・ポルナ魔法師(伯爵)
・ピンクのM字髪にレモンの瞳。30~37歳。
・【水】の十進魔法師の九の席の人。伯爵で人懐っこいグレストフが貴族らしくないと毛嫌いしていて、どことなく不機嫌が板についた人。何をやってもグレストフの名前が上がるので、最近ではその名前を消せるように努力に努力を重ねている。
クロムフィーアの先生となった人。『先生』と呼ばれることでグレストフに言わせていない優越感に浸れた事が自慢になり、これでしばらくグレストフを長年の苛立ちと共にぶつけて発散させていた。
ゴーデ・ロバック魔法師
・緑の髪に灰色の瞳。
・【火】で十進魔法師の四の席の人。十進魔法師により準男爵へ昇格した元平民。その功績はグレストフの次に成した凄腕の人。
少し細かいことが気になる人で髪もピッチリしていないと苛立つ。七三は成り行き。
ヒアニス
・栗色の髪と瞳。
・ニアキスの姉。女性だが口が悪く態度もよろしくない。マルカリアに助けられてから付き従うようになり、裏の仕事も数多く手を出していた。
マルカリアの考えた計画は一から協力しており、すべて片付いた時にはこの世界から消された。
バーダス・フォド・ドミヌワ(伯爵)
・金髪碧眼。42歳。
・幼少時からグレストフが憎く、なにをやっても勝てない事に負の気持ちをどんどん膨らませていった。
丸々と太って脂ぎった見た目が豚の格好から嫌われているのだが、本人はそれをまったく気にせずこの丸みこそが美だと思っている。
マルカリアの件に乗ったのは天才で可愛らしい魔力の高い娘が養子になり、それがグレストフに一泡吹かせられる理由から手を組んでいた。
今は平民と同じく暮らしているが慣れない生活に慣れない環境と人の態度に違いがありすぎて生きているか不明とされている。
アルグレット・ロスト・フェルニ・サファリナ国王陛下
・白に紫水晶の瞳。71歳。愛称はアル。
・【光】の属性。能力的には高いが今はほぼ使われていない現国王陛下。息子のグラムティアが負傷してから憔悴し始め、今は孫だけでもなんとか王に近づけるように努力している。
アルグレットが王となってからすでに50年近く玉座に座っていて、他国から『傲慢の王』と言われている。本人はさっさと玉座を明け渡したいが、憔悴した息子とまだ未熟な孫に交代できるほど技量が備わっていないため退けれずに心労が日々増えていく。
心の支えはただ一人愛した王妃のティルリエだけだと本気で思っている一途な男。
強力な結界魔法具を常に身に付けているため、魔力が光って見えるクロムフィーアは未だ拝顔したことがない。
ティルリエ・ロスト・フェルニ・サファリナ王妃
・薄い金髪にオレンジメッシュ入りと朱色の瞳。70歳。
・【光】の属性で十進魔法師のニの席。本当は一の席につく予定だったが王妃が公に陛下を捨て身で守る事が問題となり、一をグレストフに譲った事でなんとか収めた結果がニの席。本来は陛下と一緒に護られるべき存在なのだが王妃が頑なにそれを拒み、陛下に直談判しに行ったらすんなり話が通ってしまった。
今は城の結界維持に自ら携わり、陛下とサファリナ国を護っている。
グラムディア・ロスト・フェルニ・サファリナ元王太子
・銀髪の紫水晶の瞳。42歳。
・【光】を持つ、元王太子。ある戦争で仲間に裏切られ、顔と体半分に火傷を負った王子。今では父の配慮で王位を息子に託し、国政に携わって息子たちの教育をしている。
ベルック・オル・ラート宰相
・水色の髪と瞳。50歳。
・サファリナ国の宰相を勤める眼鏡の男性。いつも陛下を支えながら執務をこなしている。
娘を王子の側室にやったのもベルック。わざわざ側室に選ばせてもらったのだからとミドルネームを抜き取って帰ってこさせないようにした張本人。ある事件によって娘を側室に入れなければよかったとすごく後悔した。
ウィル・アスナー魔法師
・襟足の短い赤褐色の髪と水色の瞳。27歳。
・【土】の十進魔法師の八の席。淡々とした物言いで少し固いがグレストフによくからかわれる眼鏡が素敵な(クロムフィーア談)お兄さん。先の戦争で平民からなりあがった準男爵。ほぼ使っていない屋敷は今では物置化としている。
眼鏡がないとほぼ見えない。そのため眼鏡を外されるとまったく見えず、必死に見ようとしてしかめっ面になる。
サーフェン・アマンツェ魔法師
・草色の髪に青の瞳。
・【水】の魔法師。子どもが大好きで休みの日は城下町の子どもをよく観察している。見るだけで幸せ。遊べたら幸福。食事ができたら至福だと歓喜する。家族も同様でまだ幼い娘が可愛い。
幸せを感じると顔が緩んで変質者となる。故に城で魔法院に入る子どもを観察していたらよく通りすがりの誰かに通報されて騎士棟でお説教されるのが日常化してるとも言える。
ジジルニア若魔法師
・ショートカットの蜂蜜髪にエメラルドグリーンの瞳。7歳。
・【光】の属性持ち。クロムフィーアが初めて友達になった、途中から入った魔力が高い子ども。しっかりものでクロムフィーアの唐突な言動によくはらはらしてる。
ケヤン・ワント若魔法師
・薄めの赤にスカイブルーの瞳。8歳。
・【風】でクロムフィーアと同じ特異質で魔法院へ。気弱で怯えがちが弱いイメージを強くするのだが、怖いものは怖くていつも回りを気にしてる。
ハルディアス若魔法師
・黒髪に黒目。7歳。
・【闇】持ちの孤児。クロムフィーアと同じ特異な性質を持った魔法院の子ども。特異のせいと日々の態度から孤児院では嫌われていた。仏頂面は常で嫌いなものは嫌いとはっきり言うタイプ。
ルルチナ・ホエリク若魔法師
・群青色の髪で灰色の瞳。10歳。
・【光】の属性。しっかりもので面倒見がいい。穏やかな性格で滅多に声をあげたりしない。何かあればだいたいルルチナに任せられる。
ムルセクト・ウィソル・マグワード医師
・黄色の髪にオレンジの瞳。30歳。
・寝癖が酷い医者。間延びした物言いだが手の動きは熟練されたそれで迷いはない。
相談役として若魔法師や見習い魔法師にはよく話を聞いてあげてる。
ブドウェル・キルツ・ヒルブレイド元若魔法師
・金髪碧眼。10歳。
・【火】。クロムフィーアの敵で名前すら覚えられなかった侯爵三男。魔法具で魔力を偽っていた事から魔法師の除名を受けた。
ベリーメル・アウル・クォンティーレ若魔法師
・カーキーから薄くグラデーションしていく髪と新緑の瞳。10歳。エルフ推定年齢80歳
・【風】。実はエルフだけど長い髪で隠れていてあまり目立っていない。魔法師を目指していて、毎日勉強に励んでいる。
クリミア・アマンツェ若魔法師
・モスグリーンの髪にスカイブルーの瞳。7歳。
・【水】。内気すぎて押しの強い父との会話はあまり成り立っていない。
ベラーナは思い出が深く、大好きな花でいつも肌身離さず髪に付けている。
魔法師を目指している訳ではないのだが、父に押されて魔法院へ。しかし、大勢の中にいる事ができないとわかっているので個別指導に移っている。指導はほぼ父だがたまに知らない人が来ておじけついている。
ベルルク・ロッソ若魔法師
・チョコレートの髪にオレンジの瞳。
・【土】。クリミアの従者。サーフェンに拾われて年が近いことからクリミア付きの従者となった。
いつももじもじしているクリミアを気にしつつ、害あるものは守る忠実な従者。彼の服の内側にはいくつか武器が隠されているのだが、クリミアはそれを知らない。
デルダータ魔法師
・魔法師。一日だけクロムフィーアたちの授業をしにきた。理論が好きで、追求するのも好き。言い会える人がとくに好きで、何かについて訪ねてくる人も好きな変人である。
アテンネ・マーチ・パデイック侯爵令嬢
・金髪碧眼縦巻きドリルロール。15歳。
・クロムフィーアに逆恨みした侯爵令嬢。親の企みもひっちゃかめっちゃかにして破れ、砂漠のとある貴族の元に嫁いでいった迷惑な貴族令嬢。




