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遠い記憶の守人  作者: 名波 笙
成長記録
65/99

家出少年と兄1 おまけに魔術師




 孤児院の新入りが、近所の悪童たちに目を付けられるのは、いつもの事だ。それが綺麗な顔立ちのひ弱そうな少年なら、尚の事。







 彼らはレグルスの長い髪がお気に入りのようである。毎度掴んで引っ張ってくるので、間違いない。

 しかしそんなに引っ張られて、いつか禿げたら困る。身内に艶やかな頭皮を晒している人物は今のところ見受けられないが、自分だけがその栄誉に与る可能性はなくもない。

 きれいに編みなおしてもらった髪を、ローブの中にしまう。


「大丈夫?頭は痛くない?」

「大丈夫です。ありがとうございます」


 編みなおしてくれた女性は、心配そうに頭を撫でてくれる。近所のガキ大将に絡まれているところを助けてくれたのも彼女だ。

 足元に置いた籠を抱え、レグルスは彼女を見上げる。


「あとは帰るだけですし、お家もすぐそこです」

「気をつけて帰るのよ?」

「はい」


 笑いながら答えて、玄関の扉を開ける。吹き込んだ冷たい風に、体が強張る。籠を抱えなおした。もう一度中を振り返り、女性に礼を言って、家を後にする。

 空はどんよりと曇り、辺りに人気はない。

 レグルスは細い道を足早に進んだ。






 孤児院の生活は、レグルスにとって新鮮なもので、それ程苦にはならなかった。

 掃除も洗濯も料理も、家事と呼ばれるものは初めてだったが、皆親切丁寧に教えてくれて、今では一人でもそれなりにこなせるようになった。野菜の皮むきはまだまだ精進が必要のようだが。

 服は誰かのお古だったが、それは皆同じ。ちゃんと洗濯されて清潔だし、ほつれや穴は見受けられない。あったとしても丁寧に補修され、どこかわからなくなっている。

 お風呂は三日に一度。けれど、毎日お湯で体は拭けるから、汚くはない。誰かが本当に全身汚れてきた場合は、お風呂の日じゃなくとも用意される。

 だから何も困ったことはない。

 ただ一つ、近所のガキ大将に絡まれる以外は。




 孤児院に戻ってくると、前庭で何人かが雪遊びをしていた。近所の住人たちが積もって固まった雪を使い、滑り台や雪洞を作ってくれているのだ。

 彼らはレグルスが帰って来たのを見つけると、一瞬だけ動きを止めた。すぐにまた遊びだす者と、出迎える者と二つに分かれた。


「お帰り。遅かったね?」

「そうですか?でも、ちゃんとおつかいはできましたよ?」


 籠を上げる。行きは司祭や女の子たちが作った、レース編みや刺繍を施した小物がぎっしり入っていた。今は銅貨の入った袋が一つ入っているだけだ。

 レグルスより年上である少年は少し考え、それから笑ってレグルスの頭を撫でた。


「お疲れ様。司祭様なら、今は二階の部屋にいると思うよ」

「はい。行ってきますね」


 籠を抱えなおして、レグルスは建物へ入る。玄関でローブを脱ぎ、急いで二階へ上がった。司祭の部屋の前で立ち止まる。

 ノックは二回。中から返事が返ってくるを待って、扉を開ける。

 司祭はレグルスの姿を認めると、ふわりと微笑む。


「お帰りなさい。どうでしたか?」

「お店のお姉さんが全部買い取ってくれました!」


 レグルスは籠を差し出す。

 司祭は受け取った籠をテーブルに置き、銅貨入りの袋を確かめる。そして僅かに目を見張った。


「また値上がりしましたか?」

「司祭様のレースはあんまり数が出回らないので、どんどん高値になっているって言ってました」

「ありがたいことです…が、量産するにはなかなか……」


 司祭が苦笑いで銅貨を金庫にしまう。

 レース編みや刺繍は女の子の仕事だ。後々就職に役立つし、花嫁修業にもなるからだ。これらも丁寧な仕事が評価され、売り上げを伸ばしている。

 だがやはり一番は司祭のレースだ。細い糸を細かく編むため、まるで蜘蛛の巣のように繊細で柔らかな品なのだ。それに高価な金糸銀糸で刺繍を施せば、貴族たちの手にする高級品に匹敵する。まだ孤児院の生活が困窮していたころは、それで生活費の大半を賄っていたという。

 司祭はレグルスに向き直ると、顔を覗き込んだ。すっとこめかみ辺りに手を添える。


「赤くなってますよ」

「…寒かったからです」

「こんな所だけを?器用ですね」

「不思議ですね」


 微笑む司祭に、レグルスも負けじとにっこり笑う。そのまま暫し見つめ合う。

 孤児院の子供たちがこの場にいたら、「何の勝負?」と突っ込んでくれただろう。

 司祭は小さく息を吐き、手を放した。戸棚の中から薬を取り出し、赤くなった部分に塗り込む。

 ガキ大将に髪を引っ張られて振り回された際、どこかにぶつけた。レグルスは大したことがないと思っていたが、どうやらなかなか酷い事になっているようだ。

 僅かにかかる髪が赤い部分を隠しているから、司祭も最初は気づかなかった。


「どなたに髪を直してもらいましたか?」

「……三軒隣の奥さんです」


 それは隠せなかった。痛いところを突かれて、答えざるを得ない。

 渋々答えたレグルスに、司祭はヨシヨシと頭を撫でる。


「レグルスは良い子ですね」


 黙ってやり過ごすことも出来たのに、受けた恩を無かったことも出来ない。

 レグルスはそっぽを向く。

 司祭はくすくすと笑いながら、レグルスの頭を撫で続けた。


「…我慢し過ぎは良くありませんからね」


 本当は、レグルスは決して弱くない。やられたらやり返せるようにと、グランフェルノ家の騎士たちに喧嘩の仕方を教えられている。

 反撃の仕方を知っていても、行使しない。司祭は不安も感じていた。相手を増長させている気がするのだ。

 けれどレグルスは首を左右に振った。レグルスが反撃に転じれば、別の子が報復を受ける。今はまだ、自分が我慢するだけでいい。


「これでも、子供を守るくらいの力はあるんですよ?」


 再びレグルスは首を振る。そしてにっこりと笑う。


「大丈夫です。今に見てろ、なのです」

「おや、怖い。ですがそれなら今はまだ見守りましょうね」


 司祭も微笑み返し、話は終わりになった。

 司祭の部屋を出ると、レグルスは前庭に向かった。勢い良く扉を開け、外へと飛び出す。


「僕も入れてくださ~い!」


 庭で遊んでいた子供たちは快く、それを迎えたのである。








 雪洞や滑り台で仲良く遊ぶ子供たちを、遠眼鏡を使い眺める不審な男がいた。

 場所はこの地区を守る憲兵隊の詰所の塔の上。詰所はその特性から高い塔を備えている。そこから孤児院の庭が良く見えるのだ。

 男の後ろでは、従者と憲兵隊の地区隊長がいる。従者が申し訳なさそうにぺこぺこと頭を下げ、隊長は首を左右に振って気にしていない意を伝える。

 男は遠眼鏡を覗いたまま、ピクリとも動かない。孤児院の庭に釘付けである。


「シェリオン様、もう帰りましょうよ~」

「先に帰ってろ」

「そういう訳にはいかないんです~」


 従者が口を尖らせる。隣に並んで様子を窺えば、真剣な表情で遠くを見つめている乳兄弟がそこにいる。肩を竦めて首を振る。


「もういっそ、会いに行ったらいいんじゃない?」

「父に接触厳禁を言い渡されている」

「憲兵さんに迷惑かけるのはいいの?」


 シェリオンは不満そうに遠眼鏡から目を離した。お仕着せ姿の乳兄弟に視線を移す。


「そもそも、なんでお前がついてくる」

「だって今のシェリー、すっごい視野が狭いんだもん。何するかわかんないじゃん」

「お前に言われたくない」

「っていうような事を、兄ちゃんとクリス爺に言われた。シェリーから目を離すなって」

「…それなら、シードルでもいいだろう」

「シー君は隠密行動できないじゃん」


 クレオは頭の上で両手を組んだ。へらへらと笑っている。

 何となく腹が立ち、軽く蹴り飛ばそうとすれば、さっと避けられる。苛立ちが募る。この乳兄弟、なんだかんだ言ってもグランフェルノ家の暗部の人間である。

 シェリオンは不機嫌を隠そうともせず、後ろを振り返った。


「邪魔をして済まない。また明日、時間が出来たら寄らせて欲しい」

「はっ!お待ちしております」


 ピシッと敬礼で応えた隊長に、後ろでクレオが溜息を吐くのが聞こえた。

 塔を降り、大通りに待たせていた馬車に乗る。クレオも乗り込み、御者が扉を閉める。

 馬車が動き始めると同時に、先ほどの会話の続きが始まる。


「明日も行くの?お仕事は?」

「もちろん済ませてからだ。これから王宮に戻る」

「…いい加減にしなさい」


 クレオが兄に瓜二つの笑顔を作った。

 シェリオンが眉を寄せる。小さい頃から面倒を見てもらっているマリスは、頼りになるが同時に怒らせたら厄介な相手でもある。普段のクレオならまず間違えないが、意識的にマリスに似せられると反射で緊張してしまう。非常に不本意なことに。

 クレオもわかってやっている。相手を騙すまでは出来ないが、一瞬の表情や雰囲気くらいなら作れる。

 すぐに元に戻して、それでも説教をする。


「来ても見れない日の方が多いでしょ?王太子様もこっちの事情を汲んでくれて何も言わないけど、それに甘んじてちゃダメでしょ。シェリーはグランフェルノなんだから」

「……わかってるよ」

「ならもう来ちゃダメ」


 厳しい口調で言われ、シェリオンは不貞腐れた様子でそっぽを向いた。




 あの日、いつも通り仕事から帰ってみれば、眠り続けていたレグルスは既にいなかった。母に聞けば家出したという。行先はわかっていたから連れ戻そうとすれば、母に止められた。

 父も、それを止む無しと承諾した。しかも冷徹に突き放した。


 グランフェルノ家を捨てるかもしれない人間にかまけている暇はない。


 それが父の下した判断だ。




 突然、甲高い悲鳴が聞こえた。馬車が止まる。


「どうした!?」

「子供が…!」


 御者の悲鳴に近い声が帰ってきて、シェリオンは馬車から飛び出す。後ろからクレオの制止の声が聞こえたが、無視した。

 横道から光が漏れている。耳鳴りのような音は、魔法陣が発動している時に発せられるものだ。

 魔法の詠唱の時間はなかった。魔力の塊をそのまま地面に叩きつけた。辺りが揺れ、地面を亀裂が走る。

 音が止んだ。

 急いで横道に入れば、泣きじゃくる子供とその母らしき人物が抱き合っていた。ほっと息を吐く。


「無事か?」


 泣きあっていた母子はびくりと肩を揺らした。こちらを見上げる。


「怪我はなかったか?私も慌てたものだから、乱暴な手を使ってしまった。すまない」


 舗装された道路を割り、魔法陣を破損させて発動を止めた。破片が当たれば、結構な怪我になる。

 母親が首を左右に振る。地面に座り込んだそのままの態勢で、頭を下げる。


「あ、ありがとう、ございます。あの、これは、最近頻発しているという……」

「恐らくは。どうだろう、立てそうか?」


 手を差し出せば、母親ははっとしたように目を見開いた。大きく首を左右に振る。一人で立とうとするので、苦笑と共に手を引っ込めた。

 代わりにクレオが子供を抱えて、立ち上がらせてやる。母親はすっかり恐縮した様子で、何度も頭を下げる。

 その間に、通り沿いの家から住民たちが続々と集まってきた。先ほど後にしたばかりの詰所からも、憲兵たちが駆けつけてきた。

 シェリオンは足元の魔法陣を見る。ほとんどが雪に埋もれて、見えるのはほんの僅かだ。それも真っ黒に焼け焦げて、魔法陣を構成していた文字は読み取れない。

 舌打ちが漏れる。


 転移の魔法陣を使った誘拐事件。最近多発しているが、未だに解決に至らないのはこの黒焦げの魔法陣だ。発動するとその後真っ黒になって、転移先が読み取れない。街のあちこちに種が撒かれているらしいのだが、発動するまでどこにあるかもわからない。

 従って、全てが後手に回っているのが現状だ。

 宮廷魔導士達も奮闘しているが、状況を打破する有効な手段は見つかっていない。魔術協会の不老の魔術師たちにも協力を仰いだが、彼らも唸るほど厄介な事件になっている。


 憲兵に続いて魔導士たちも現れた。

 彼らはシェリオンに気付くと、深く頭を下げる。


「すまない。魔法陣の破壊で発動を止めるのが精一杯だった」

「左様で…発動中の陣はご覧になれましたか?」

「いや。音と光だけだ」


 後ろに控えていた若い魔導士が、大きな溜息を吐いた。が、先輩魔導士の鋭い視線を受け、慌てて姿勢を正す。

 シェリオンは気づかないふりをして、見慣れない魔導士がいることに気付いた。いや、魔術師か。協会から派遣された者だろうと当りをつける。

 黒髪の魔術師はじっと足元を見ていた。大きく亀裂が走っている。


「ああ…地面ごと壊したのか」


 ぼそりと呟いて、顔を上げる。琥珀色の瞳と視線が合う。

 東方民族の血を継いでいるのだろうか。独特の顔立ちをしている。

 魔術師はシェリオンに微笑みかけてきた。


「良い魔力を持っている。これは君が?」


 どういう対応をしていいかわからず、頷くに留めた。視線を逸らして、宮廷魔導士に目を向ける。彼は一礼した。


「こちらは魔術協会の長殿で……」

「会長代行ね。ノクターン・ジェズだ」


 魔導士の言葉を遮るように、彼は言った。

 協会長代行ならば、彼もまた不老の魔術師であるはずだ。見た目は若いが、実年齢は三桁を超えているのだろう。

 膨大な魔力を持ち、その魔力で肉体の加齢をも止めてしまった不可思議な存在。

 シェリオンも大きい魔力を持っているが、不老の魔術師には遠く及ばない。


「シェリオン・グランフェルノです」

「うん、多分そうだろうと思った」


 ノクターンは笑いながら言った。父公爵に既に会ったのだろう。

 思わずシェリオンからも笑みが漏れる。


「似てますか?」

「うん。少し線が細いけど、若いころの父君に瓜二つだ」

「昔の父をご存じで?」

「とんだ悪ガキだったよ」


 にっこりと笑うが、背後のどす黒いものを感じた。何をしたのかは聞かず、シェリオンも同じように笑みを返す。

 不意に彼は笑みを消し、再び足元に視線を落とした。


「大して情報は得られないだろうけど、仕事しないと」

「大してどころか、まったく得られないと思いますが」

「そんな事ないよ?君のお陰で、今回は被害者がこちらに残った」


 彼らの後ろでは母子が憲兵に保護されている。知り合いだろう女性を交え、状況を話していた。怯えた様子は残るが、しっかりと話をしている。子供も泣き止んでいた。


「魔法陣が読み取れない以上、対処策を探すしかないんだ。取りあえず魔法陣が物理攻撃で壊れるのはわかったからね。この先は宮廷魔導士たちが策を出すでしょう」


 リスヴィアの宮廷魔導士の質の高さは、魔術協会も認めるところだ。その場にいた宮廷魔導士たちは力強く頷き、必ず有効策を見つけると請け負った。

 シェリオンはその場に残ってもやることは見つからないと判断し、王宮に戻ることにした。馬車まで来ると、つんと後ろに微かに引っ張られた。振り返れば、先ほどまで泣きじゃくっていた幼子がシェリオンのコートの裾を握っていた。

 子供はにこおっと笑う。


「おにーたん、あい」


 そう言って、小さな手に握った何かを差し出してくる。

 シェリオンが屈んで手を広げると、その中に飴玉が落とされる。


「くれるの?」

「ん。おれえ」

「いいの?坊やのおやつじゃないのかい?」

「もいっこあんの」


 子供はポケットに手を突っ込み、同じ紙に包まれた飴を取り出す。母親に呼ばれ、子供はすぐに飴をポケットにしまう。そしてシェリオンに小さな手を振った。


「おにーたん、あんとね。またね」


 そう言って、母親のもとに駆け戻る。母親が深々と頭を下げていた。

 再び馬車に乗り込めば、クレオの小言が降ってきた。それを聞き流しながら、飴の包みを開く。砂糖の甘みが口の中に広がる。

 ころころと転がしていると、クレオの眉間に皺が寄った。


「……シェリー、聞いてるの?」

「聞いてる聞いてる」

「聞いてない!全く聞いてないよね!?」

「わかったわかった。これから聞くから」

「聞くつもりもないってどういうこと!?」


 クレオが両手で顔を覆った。








 公爵令息が立ち去った後、入れ替わりにやって来た少年がいた。

 ノクターンは黒焦げの魔法陣をなぞっていた。線がくっつき、不格好な図形にしか見えない。


「長様!」


 名を呼ばれて顔を上げる。彼は苦笑いを浮かべた。立ち上がり、ローブの裾を払う。


「来てくれたのはありがたいけど、無理だよ」

「そうですか…」


 少年はがっかりして肩を落とす。その後ろにはノクターンと共に来た魔術師もいる。

 魔術師は慰めるように少年の肩を叩いた。


「仕方ない。発動中を何とか捉えないと」

「はい」

「本当に厄介」


 ノクターンは険しい顔で呟いた。少年も頷く。

 傍に立っていた憲兵に、ノクターンは訊ねた。


「この辺りって、子供は多い?」

「新しい住宅街ですので比較的若い夫婦が多く、小さな子供も多いかと。近くに孤児院もあります」

「あ~…それは狙われるなぁ」


 リスヴィアは昔から誘拐事件が多い。色素の薄い色白の子供は、南の方の国で高く売れる為だ。

 僅かに首を傾け、何かを考え込む。しばらくして小さく頷いた。


「取りあえず、孤児院の院長に注意を促しておいてくれる?リュカ、しばらくこの辺を中心に見回るように」

「はい」

「でも、一人では駄目だからね。必ずギードかお父上を連れて行って」


 何故か子供のみに反応する魔法陣。成人前の少年も、一人では巻き込まれかねない。

 溜息を吐き、辺りを見回す。


「父様が知ったら、何て言われるか…」

「あの人でも難題だろうよ」


 遠く失われたはずの人を想い、彼らは顔を見合わせ、首を振った。






誤字脱字の指摘、お願いします。




以前活動報告に書きましたが、ここでも補足を。

魔導士:国家やそれに準じる組織に所属する魔術師

魔術師:魔法に関する事を仕事にしている魔法使い

魔法使い:高位魔法を使える人たち


なので、シェリオンは魔法使い。エミール先生は魔術師です。

魔術協会の魔法使いたちは皆、魔術師です。たまに兼任で魔導士をしている人もいます。

リスヴィアには、ものっそい魔力を持ってるのに普通に商人とか、ただの主婦やってる人も多かったりします。

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