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遠い記憶の守人  作者: 名波 笙
成長記録
50/99

年越しの宴~当日







 既に屋敷内が仄かに酒臭い。


 庭に出たとたん、レグルスの柳眉が不愉快そうに寄せられた。大広間にあった酒樽が、既に幾つか開けられたのだろう。

 レグルスはそっと溜息を吐き、日課の散歩に出た。

 奥庭をぐるりと回ったらもういっぱいいっぱいだった、四か月前とは違う。最近は邸の周囲を走り込み出来るようになった。護衛騎士たちが三周する間に、やっと一周だが。

 雪の上に出来た細い道を、さくさくという足音を立てながら歩く。

 外は相変わらず寒くて、雪が覆っている。吐く息も白く、視界の全てを白で覆い尽くされて、時折自分が何処にいるのか見失いそうになる。空を覆う厚い雲のせいで、陽光も届かない今日のような日は、特に。

 その内また雪がちらついてくるだろう。冬のリスヴィアはそんなものだ。

 道に沿ってぼんやりと歩いていると、邸を囲う柵が見えてきた。柵沿いに進めば、大きな門扉へと辿り着く。グランフェルノ家の騎士が交代で門番をしている。


「おはようございます。今日の当番はフェリクスとマクシムですか」

「レグルス様。おはようございます」

「お、おはようございますっ」


 フェリクスが軽く頭を下げれば、隣の青年は深々と礼をする。マクシムは北の開拓地からユハが連れてきた青年だ。年は兄達とそう変わらないと聞いている。

 レグルスはにこりと笑った。


「今から当直なら、夜の宴には参加できますね」

「いえ…今日はこの後、一度バジルとキーランの二人と交代します」

「そうなのですか?二人は宴に参加しないのですか?」

「オレとフェルさんは、あんまり飲めないんです」


 酒豪の多いこの北国で、それは珍しいとレグルスは目を瞠った。マクシムは恥ずかしそうな様子で、頭を掻く。


「先輩たちに勧められて飲んだら、コップ半分で目が回ってしまって……」

「体質に合わないのですね。ダメですよ。無理して飲んだら、体を壊してしまいます。フェルもですか?」


 フェリクスは顰め面で頷く。

 レグルスはクスクスと笑った。


「お酒の似合いそうなお顔なのですけれど…意外です」

「よく言われます」

「それで体よく、当直を任されてしまったのですね」


 二人は頷いた。どうやら毎年の事らしい。他にも当番で二人ほど、こちらは交代で犠牲が出る。

 今日は客も多いし、何より無礼講だ。そして今年は奥方と未成年のお子達がいる。何かあってはいけない。

 それでも警備は四名だけ。他から見れば、薄いにもほどがあるだろう。

 だがレグルスは知っている。その裏にあるものこそがグランフェルノ家の真価だと。


「ふふっ。じゃあ今日は、夜に遊びに来ますね」

「だ、だっ、駄目ですよ!表は酔っ払いの巣窟なんですから!」

「二人は素面でしょう?なら、大丈夫です」

「駄目ですよぅ。ここに来るまでに面倒な酔っ払いどもに絡まれちゃいますから……」


 何故かマクシムが涙目で止めようとする。フェリクスに視線を移せば、彼も深く頷く。

 レグルスは片手を口元に当てた。


「どんな惨状が待っているのですか……」

「……阿鼻叫喚、地獄絵図です」


 フェリクスがぼそりと呟く。

 それって公爵家に在っていいことなんですかという言葉を、レグルスは遣る瀬無く飲み込んだ。

 何とも言えない表情になったレグルスに、マクシムが焦った様子で捲し立てる。


「そ、それよりも!レグルス様、お散歩の途中でしょう?あと半分、残ってますよ!」

「そうですね。お仕事の邪魔をしてすみません」

「いいえ!」


 マクシムは勢い良く、首を左右に振る。

 彼は若干上がり症で、話し出しにどもってしまう。突然話しかけると緊張して、パニックを起こす事もある。それで騎士が務まるのかと心配になるが、実戦では一切起こさないから不思議なものだ。恐らく、喋るのがもともと不得意なのだと思う。

 レグルスは二人と別れ、再び雪道を歩き出す。寒い中話し込んだせいか、体が冷えはじめていた。少し速足で歩く。

 針葉樹の木立を抜け、大庭園へ出た。


「う」


 漂うアルコール臭。レグルスは顔を顰めた。

 普段なら庭園奥の温室を見に行くのだが止めておこう。そう決意すると、そそくさと逃げるように木立へ逃げ込んだ。

 奥庭に戻ってくる。普段よりだいぶ早い。物足りなさを感じ、レグルスは奥庭内をクルクルと歩き出した。

 歌を口ずさみながら。

 黄昏の塔の中で、彼が歌ってくれた。遠い彼の故郷の歌。異界の歌。だからこの世界の誰もがこの歌を知らない。

 優しい旋律は淀んだ心を清めてくれるような気がして、レグルスは彼の歌をよく口ずさむ。

 少しぼんやりし過ぎたのか。レグルスの足はいつの間にか道を外れていた。


「あうっ!?」


 不意に足を取られ、深い雪の中に体が沈んだ。足の付け根まで埋もれる。慌てて引き抜こうとしたが、ますます沈んでいく。胸の辺りまで沈んで、完全に身動きが取れなくなった。


「や~!!マリスー、助けて下さいぃ~!!」


 手をばたつかせて、助けを呼ぶ。その間も、体はどんどん雪に埋もれていく。

 ざくざくと雪を踏み分ける音がした。暫くして、唖然とした声が降ってくる。


「お~…何やってんの、坊ちゃん?」

「…?マリス……?」


 いつも丁寧な従僕の、砕けた様子。彼は苦笑いを浮かべた。


「坊ちゃんも間違えんのな。そんなに似てる?」

「…クレオの方ですか?」

「そうそう。で、坊ちゃんは何してんの?」

「……ハマっちゃったのです。出してほしいのです」


 両手を差し出せば、クレオはくっくっと笑いながら腕を取った。引っ張られれば、ずるずると抜けていく。

 そうやって何とか雪から抜け出せば、体がすっかり冷えていた。くしゃみが出る。ついでに鼻も出る。袖で拭った。


「坊ちゃん…綺麗な顔が台無し……」

「誰だって、寒ければ鼻くらい出ます」

「はいはい。部屋に戻りましょうね~。新年早々寝込むとか、笑えないっしょ」


 背を押され、自室に戻らされた。そこにはマリスがいて、びしょ濡れのレグルスは大急ぎで着替えさせられた。

 暖かいミルクの甘い香りに、レグルスはふにゃりと顔を緩める。


「子供だねぇ」

「こどもですよ~」


 甘いミルクはレグルスの好物だ。だが普段はあまり甘くしてもらえない。帰ってきたばかりの頃は、おねだりすれば作ってもらえたのに。最近のマリスは厳しい。

 ほくほくしながらカップを傾ける。


「寒い日のミルクは最高なのです」

「坊ちゃん、親父臭い……」

「あまり飲むと、お腹壊しますよ」


 同じ顔と同じ声で、全く違う表情と違う口調。

 何だかおかしくなって、レグルスはクスクスと笑った。すると同じ表情で顔を見合わせるものだから、危うくミルクを噴き出すところだった。

 一頻り笑ってから、何故か当然のように部屋にい座るクレオに訊ねる。


「今日はクレオもお仕事、お休みですか?」

「いや?今日はお邸の警備」

「ただのドンチャン騒ぎなのにですか?」

「悪い事をする輩に、どんちゃん騒ぎは格好のスキだよ」

「クレオは参加しないのですか?」

「ん~…暇があれば少しは」


 ちらりと兄を見、冷やかな一瞥を喰らって体を縮こまらせる。

 マリスは溜息を吐いた。レグルスに視線を戻す。


「また、どうして雪に埋まったりしたのです?」

「埋まってません。お酒臭いと思いながら歩いてたら、いつの間にかはまったのです」


 レグルスが不満そうに、頬を膨らませる。

 マリスは小さく笑った。


「今朝樽を下ろす際、一つ割ったと聞きましたが…そのせいでしょうか?」

「大きなお庭は匂いが凄くて、近づけませんでした。今日は温室行けなくて、しょんぼりです」

「坊ちゃんは下戸かぁ」


 必ずしもそうとは限らないが、匂いもダメとなると今夜は辛いだろう。

 レグルスは一つ、溜息を吐く。いつの間にかカップも空になっている。名残惜しそうに中を覗くが、ミルクはもうすべて腹の中だ。マリスにカップを渡す。

 ふと思い出して、クレオに訊ねる。


「バロッグは?いないのですか?」

「親父なら、夕方に来るんじゃないの?」


 二人の父は、かつてグランフェルノ家の暗部を纏めていた。今では引退しているが、度々公爵に呼ばれてやって来る。それは後進の指導だったり、ただの飲み会だったり…理由は様々であるが。

 それでも、レグルスが戻ってから一度も顔を合わせていない。

 来るのが夕方からでは、希望は叶えてもらえないだろう。レグルスはつまらなさそうに、ラグマットの上で寝転んだ。ころんころんと、その上で転がる。

 椅子に腰かけていたクレオが立ちあがった。レグルスの前にしゃがむ。


「どしたの?坊ちゃん、親父に用だった?」

「またお話聞かせて下さいって、前にお願いしたのです。でも、ちっとも来てくれないのですよ」

「…伝えてはあるのですが……」

「忘れてんじゃないの?最近ボケてんからな~」


 カラカラと笑って、クレオはレグルスを起こす。丁度向かい合うように座り、両手を取る。


「あと、坊ちゃんに合わせる顔がないって思ってんのかもね」


 声の調子が変わった。悲しそうな、苦しそうな…笑顔に悲哀の色が混ざる。


「どうしてですか?」

「矜持の問題、かな?坊ちゃん、見つけてやれなかったじゃん」


 レグルスは首を傾げる。

 クレオは握った手を軽く上下に振った。


「グランフェルノ家の裏方の長まで務めた男がさ、子供一人見つけられずに五年も放置したなんて…プライドが許さんわけよ」

「でも、無事に戻ってきましたよ?」

「だから余計にさ。生きてたのに見つけられなかった、見つけてやれずに苦しませた。遠くに連れて行かれたならまだしも、国内…しかも王宮から出てなかった。それを見つけられなかった己の無能さを悔やんでる奴は多いよ」

「……見つからなかった方が良かったですか?」

「何てこと言うの、坊ちゃん。怒るよ」


 レグルスは眉を下げる。じっと振られる手を見つめた。

 クレオは困ったように笑う。


「言ったっしょ?矜持の問題だって。どんな結果であれ、見つかった良かったって喜べばいいのに」

「…ぼくは……」

「坊ちゃん、おかえんなさい」


 レグルスの言葉を遮ってクレオが言った。

 顔を上げれば、満面の笑顔があった。手が外れ、ギュッと抱きしめられる。


「あ~、ほんもんの坊ちゃんだぁ」

「クレオ?」

「ホントに生きてんだモンなぁ…連絡受けた時はタチの悪い冗談だって思ったけど、いるんだもんなぁ……」


 クレオはしみじみと呟く。

 顔が見えないから、どんな表情なのかは分からない。背に手を回して、ポンポンと叩く。


「ただいまです」

「うん」


 体を離し、クレオはへらりと笑った。つられてレグルスも笑う。


「クレオはぼくが戻って来てうれしいですか?」

「そだよ~。だから来たんじゃん」


 戻ってきたのが夜中だった為、報告は翌朝に回した。終わる頃にはレグルスは勉強の時間で、その後すぐに公爵に連れられて外出してしまったので、会う事は出来なかった。

 今日は警備の仕事がてら庭に出たら、何処からともなく子供の声が聞こえてくる。向かってみれば、レグルスが雪に埋まっていたというわけだ。

 今度はレグルスがクレオの手を取り、軽く上下に振りはじめた。


「ぼくもクレオが会いに来てくれてうれしいです」

「お?」

「皆薄情なのです。来てくれもしないのです」


 幼い頃は、暗部に務める者たちが公爵への報告がてら、遊んでくれに来たものだ。けれど戻ってからは一切そういう事はない。顔すら見ない。勿論五年で引退した者もいるだろうし、レグルスを知らない者もいるだろう。だがそれ以上に現役は多いはずだ。

 レグルスは口を尖らせる。


「きっとうれしくないのですよ。自分たちが見つけられなかったから」

「そんな事は無いって」

「本物じゃないって思ってるのですよ」

「坊ちゃん、何でそんなに後ろ向きなの?」


 クレオが訊ねれば、レグルスは口を閉ざす。するりと手を引き抜いて、クレオから距離を取った。顔を伏せる。

 クレオは兄を振り返る。マリスは首を左右に振るだけだ。クレオは首を傾けた。空いた手を伸ばす。頭をぐしゃぐしゃと撫でた。それから立ち上がる。


「しょーがねーなぁ……」

「クレオ?」

「ちょっと家に帰るわ。兄ちゃん、いいかな?」


 マリスはおざなりに手を振る。行けというサインだ。

 クレオが部屋を出て行き、レグルスはマリスを見上げる。


「ぼく、悪いこと言いましたか?」

「いいえ。レグルス様は何も」


 マリスはレグルスを椅子へ座るように促した。

 暖炉の前で、冷えた体も十分温まった。レグルスは素直に従った。

 普段なら勉強の時間だが、今日は休みで、これといってやることも無い。


「そうです!昨日父様に買ってもらった、ご本を読むのです」


 ポンっとレグルスが手を打つ。

 昨日立ち寄った本屋で買った、最新作の本だ。レグルスの好きな冒険物で、店主の話だと人気の作家のものらしい。続き物ではないというので、おねだりして買ってもらったのだ。

 昨夜は疲れて夜も早々に寝てしまい、一ページも捲ることが出来なかった。

 寝室に置いたままの本を取りに行こうと、椅子から飛び降りる。その間にマリスにお茶を頼んだ。

 マリスが小さく笑う。


「ミルクでなくてよろしいのですか?」

「ミルクは冷めてしまったらおいしくないのです」

「お茶も冷めたら、味が落ちるのですが……」

「冷めたお茶も、ぼくは好きですよ」


 レグルスの問題発言に、マリスは少しだけ肩を落とした。







 クレオが戻ってきたのは、レグルスが兄二人と昼食を摂っていた時だった。

 食堂の扉が乱暴に開かれたと思ったら、髭のおっさんが入ってきた。


「れぐるずぼっぢゃま~!!!」

「バロッグ?」


 厳つい面が涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっている。流石に腰が引けたレグルスだったが、逃げる暇も無く抱きつかれた。呆気にとられて、兄達も阻めなかった。


「も、もうじわげございまぜん~!まさか、坊ちゃまがそんなに悲しんでおられるとは、このバロッグ微塵も思いませんで……!!」


 ぎゅうぎゅうと抱きしめられて、レグルスは意識が遠のきかけた。

 バロッグは息子たちに殴られて、シェリオン達に窘められて、ようやくレグルスを離した。ふらふらと足元がおぼつかなくなったのは、致し方ない事だ。上着もしっとりしている。

 巨体を小さく縮め、ボロボロと涙を零す。


「レグルス坊ちゃまにお会いしたかったのは、こちらも同じです。ですが、どうしても来ることが出来なかった…哀れなお姿になられた坊ちゃまに、向き合う勇気がなかったのです……」

「でかい図体して、意外と小心者なんだよな~、父ちゃんは」


 クレオがからかえば、バロッグは目を吊り上げて睨んだ。似た顔つきだが、齢を重ねた分迫力がある。

 レグルスはまだ半ば放心状態だ。焦点の定まらない目でバロッグを見ている。

 後ろから支えていたシェリオンが、心配そうに顔を覗き込む。ハーヴェイが小さく笑う。


「お前、クレオに何を言ったんだ?」

「…またお話を聞かせて下さいってお願いしたのに、会いに来てくれないって言っただけです……」

「それだけじゃなかったデショ~。坊ちゃん、ネガティブ思考なんだもん」


 クレオが肩を竦める。


「坊ちゃんがそんなに後ろ向きだから、皆会いに来辛いんじゃない?」

「ぼくのせいですか?」

「半分くらいね。半分はそこの爺みたいに意気地がないだけ」


 クレオがカラカラと笑えば、バロッグがのっそりと立ち上がった。クレオは慌てて兄の後ろに逃げ込む。

 シェリオンがレグルスの頭を撫でた。


「困った子だね。父上に言われたことを引きずって……」


 ぎくりと身を強張らせたレグルスに、シェリオンは目を瞠った。


「まさか、気付かれてないとでも思ってたの?」

「父上が何か言ったのか?」

「何のことです?」


 ハーヴェイとバロッグが訊ねる。

 レグルスがシェリオンを止めようとしたが、遅かった。


「最初にこの子に会った時にね、また偽物じゃないかって疑ったんだよ」


 ピシリ――場の空気が凍った。

 レグルスはあわあわと、口を開閉させる。シェリオンが後ろからレグルスを抱き締めて、そっと息を吐く。


「勿論、父上はすぐに後悔なさっていたけれどね。この子は未だに自分を疑っているんだよ」

「へえぇぇえ」

「それはそれは……」


 使用人たちの目が据わった。ハーヴェイが視線を泳がせる。

 レグルスは慌ててフォローに回る。


「ダメです!父様をいじめないで下さい」

「ははは。勿論ですよ。主を苛めるなど、なんて恐れ多い」

「夜もダメですよ!父様いじめたら、もう皆とお口ききません!!」


 きっちり釘を刺せば、使用人たちが一様に舌打ちを洩らす。何をするつもりだったんだとは聞けない。

 レグルスは眉を寄せた。そして昼食が途中だった事を思い出し、席に戻る。


「バロッグ。お昼ご飯が済んだら、お話の続きを聞かせて下さいね」

「続きですか?」

「はい。ええと…攫われた女中を助けに南の国へ行ったお話でした。無事発見したけれど、敵に見つかって…これからっていう所で、執事の爺やに『お休みになる時間ですよ』って言われてしまったのです」


 バロッグが目を瞠った。

 確かにその話はした。だが、五年以上前の事だ。ここまで鮮明に覚えているとは思ってもみなかったのだ。

 固まったバロッグにシェリオンは笑う。それを見たクレオがこれでもかというくらい目を見開いた。


「うっわぁ…シェリーが笑うの、久しぶりに見たわ」

「……」


 シェリオンはすっと笑みを消し、乳兄弟の背に蹴りを入れた。






誤字脱字の指摘、お願いします。


まだ書き終わらない、だと……www

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