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遠い記憶の守人  作者: 名波 笙
成長記録
24/99

失われた時の意味 2





 ふと、レグルスが顔を上げた。時計はもう昼を過ぎている。

 そっと家庭教師の様子を窺えば、彼は無表情にこちらを見ていた。目が合うと、彼は首を傾げた。


「…どうされました?」


 ぐ~きゅるるるるる~……

 レグルスが返事をする前に、お腹が勝手に声を上げた。

 家庭教師は小さく噴き出した。慌てて咳払いで誤魔化して、手にしていた教本を口元に当てる。

 レグルスは腹を押さえた。


「ごめんなさい……」

「こちらこそ気付かずに申し訳ございませんでした。昼食にしましょう」


 耳まで真っ赤なレグルスに対し、家庭教師は身を屈める。教本を置き、レグルスの様子を窺う。


「正しく食事をするのも、今のレグルス様には大切な務めです。すぐに用意して頂きましょうね」


 家庭教師はそう言って、傍らに置いたベルを鳴らす。現れた女中に昼食の用意を頼むと、教材を片付け始める。

 レグルスも書き取りをした紙をかき集め、机の上に纏めておいた。

 椅子から飛び降りれば、扉が開かれ、室内にいい香りが漂う。再度、レグルスの腹が鳴った。


「なんでこんなに・すなおですか?」


 自分の腹に向かって問いかけるレグルスに、家庭教師は柔らかい笑みを浮かべる。


「今日は朝から頑張りましたからね。お腹もご褒美が欲しいのでしょう」

「う~…はずかしいのです……」

「健康な証拠ですよ」


 両手で顔を覆うレグルスに、家庭教師はクスクスと笑いながら答えた。

 テーブルに向かい合って座る。

 本来なら、レグルスと彼は共に食事を出来る立場ではない。家庭教師は、グランフェルノ公爵家に仕える魔術師でしかないのだ。

 一人で食事をするのを嫌がるレグルスの為、共にできる家族がいない時は、使用人の誰かが相伴に預かる。家庭教師の他にも護衛を務め、何かと傍にいる事が多いエミールが主だっているのは仕方がない。

 今日の昼食はサンドイッチに魚介のスープだった。パンはふわふわで、スープはよく煮こまれてトロトロである。

 レグルスはスープを口に運び、目を細める。


「きょうのごはんも、おいしいです」

「料理長が喜びますね」


 給仕を務める女中も嬉しそうに笑う。


「デザートに果物もございます。食べ過ぎないようにして下さいませね?」

「はい!」


 元気良く返事をするも、きっとお腹がいっぱいで苦しくなるまで食べるんだろうなぁと、家庭教師と女中は顔を見合わせ苦笑した。

 そして家庭教師は、午後はまず運動して頂こうと予定を組むのだった。

 





   ◆◇◆◇◆◇






 馬車が止まった。

 シェーナとアルティアを下ろし、馬車は専用の車庫へと戻される。御者の手によって馬が馬車から離され、厩に連れていかれる。

 辺りに人気がなくなり、暫く立った頃。

 馬車の後部にある荷物入れが開いた。中から少年が一人、辺りを窺いながら出てくる。

 彼は周囲に人がいない事を確認して、車庫から建物の陰へと移る。そして小さく舌打ちを洩らす。

 以前この屋敷に連れられてきた時は、大人に言われるがまま従うだけだった。だから、構造が全く解らない事に、今気がついたのだ。

 何処に行けば目的に出会えるのかも分からない。

 少年はとりあえず、屋敷をぐるりと回ってみる事にした。

 相変わらず大きな屋敷だ。だが、あちこちから人の気配がする。それも建物内部からで、外側はそれほどでもないようだ。

 窓から見られぬよう、身を屈めてそっと奥へと進む。

 そうやって少年は、屋敷の奥庭までやってきた。この庭は公爵一家の為の私的な場所で、極親しい者を除けば客人が通される事もない。

 ここまで来て、少年は気付いた。目的を果たす為には、屋敷の中へ入らねばならぬのではないか、と。しかし、中に入れば一瞬で見つかる自信がある。

 人気のない庭の隅っこで、少年は頭を抱えてうずくまる。


(オレのバカ…!)


 勢いだけで馬車に潜り込んでここまで来てしまったが、それだって不法侵入で犯罪だ。

 ようやく頭が冷えてくる。

 ルオーは立ち上がった。このまま帰るにしても、どうやって屋敷を出ればいいのか解らない。

 グランフェルノ公爵邸は、敷地をぐるりと高い塀で囲んでいる。外へ出る門は通常閉ざされており、傍には番兵がいた。使用人たちが利用する裏口もあるが、そこにも見張りが常駐している。

 どのみち、見つかって怒られるのは確定だ。怒られるだけで済めば良いが……


「放り出されたら、どうしよう……」


 ポツリと呟いて、鼻をすする。

 両親のいない彼には、もう帰る場所はない。孤児院を追い出されたら、行く場所がないのだ。

 改めて己の愚かさに気付き、顔を歪める。

 途方に暮れる少年の耳に、小さな悲鳴が届いた。庭の奥の方から子供が言い争う声が聞こえる。

 孤児院では、子供同士のケンカも日常茶飯事だ。反射的に「止めなければ」と、そちらへ向かってしまった。


「気持ち悪い色だな。シェリオン兄上とは、大違いだ」

「きもちわるいなら、さわるなです!はなせです!!」


 子供らしくなくでっぷりと太った子供が、ガリガリに痩せた子供の髪を引っ掴んでいた。

 太った子供は力任せに髪を引っ張った。

 痩せた子供は踏ん張る事も出来ず、そのまま転ばされる。


「やめろよ!」


 走り出したルオーは、太った子供を突き飛ばしていた。






   ◆◇◆◇◆◇






 昼食後、レグルスは家庭教師と共に庭へ出た。


「さて、お散歩しますか?それとも、弓の練習をしましょうか?」

「ゆみがいいです!」


 レグルスが勢い込んで答えると、家庭教師は微笑んで頷いた。

 侍従に頼んで支度を整える間、レグルスは一人で散歩する事になった。この庭なら人は来ない。

 レグルスも苦しいお腹をこなす為、準備運動も兼ねて少し速足で庭の散策を始めた。

 腕を回したり、少し走ったりしながら待っていたのだが、家庭教師も侍従も戻ってこない。

 一回戻って様子を聞いてこようと、レグルスは屋敷へ向かった。


「お前がレグルス?」


 知らぬの声に、レグルスは身を竦ませる。

 何処から現れたのか、丸々と肥え…否、体格の良い少年がそこにいた。

 この展開は、大変よろしくない。嫌な予感しかしない。

 レグルスは僅かに頷きながら、相手から距離を取る。

 少年は不躾な視線をレグルスに送ってくる。その目は珍しい珍獣でも見るかのようだ。


「あなたは、だれですか?」


 慎重に訊ねれば、大柄な少年は鼻で笑った。

 レグルスはくるりと背を向ける。少年から逃げ出そうとすれば、重そうな体に反して俊敏に少年が動いた。長い髪を掴まれる。


「はなしてくだしゃい!」

「『くだしゃい』だって!赤ん坊みてぇ!!」


 少年は馬鹿にするように笑う。

 レグルスは少年から離れようと、頭を押さえながら引っ張る。だが、しっかり掴まれた髪を取り戻す事が出来ない。

 少年は掴んだ髪をまじまじと眺めた。


「気持ち悪い色だな。シェリオン兄上とは大違いだ」

「きもちわるいなら、さわるなです!はなせです!!」


 レグルスは怒鳴りつけた。

 少年は自分の思い通りにならないレグルスに腹を立てたのか、掴んだ髪を思いっきり引っ張った。

 突然の事にレグルスはよろけて転んでしまう。またすりむいた。

 レグルスの顔が歪む。涙は出ないけれど。


「やめろよ!」


 そう言って少年を突き飛ばしたのは、やはり見た事のない少年だった。

 突き飛ばされた太った少年は、その場に尻もちをつく。

 レグルスはポカンとしていた。見上げた先には、青銀の髪。短くされているが、紛れもなく自分と同じ色。

 振り返ってこちらを見る瞳は、レグルスよりずっと深い青。

 手が差し出される。


「大丈夫か?立てる?」


 レグルスは頷いた。手を借りて立ち上がる。

 すると青銀の髪の少年は、すかさず衣服に着いた泥を払ってくれた。

 目を丸くして見つめていると、少年ははっとした様子で体を強張らせた。


「うわあああぁん!!!」


 大きな泣き声に、二人は肩を竦ませる。振り返れば、太った少年が泣き喚いていた。

 レグルスは顔を顰める。


「ひとのことはへいきで・けがさせて、じぶんがけが・したら・おおなき・ですか。いい・ごみぶんです・ね」

「わあぁん!おじいさまぁ!!」


 レグルスの声も届かないのか、ますます声は大きくなる。

 二人が顔を顰めていると、中から使用人たちが飛び出してきた。


「レグルス様、ご無事ですか!?」

「おそいのです」


 レグルスはすりむいた両手を広げて見せる。

 使用人は慌てて手当の道具を取りに、屋敷へ戻った。

 女中に濡れた手巾で傷口を拭いてもらいながら、ふと隣を見上げる。


「あなたは、だぁれ?」

「…っ」


 青銀の髪の少年は答えなかった。代わりに彼を呼んだのはいつ戻ってきたのか、姉の叫び声だった。


「ルオー!どうしてここにいるのっ?」

「ジョルジュや、どうしたんだね?」


 続いて老人の声。太った少年は立ち上がり、老人へと駆け寄る。

 顔を涙でぐちゃぐちゃにしながら、彼は祖父へと訴えた。


「あいつが僕を突き飛ばしたあ!」


 そう言って指差すのは、ルオーという少年。

 顔を強張らせるルオーに、老人は怒りで顔を真っ赤にした。すぐさま怒鳴り出す。


「キサマ!どこから忍び込んだ!?」


 足早にルオーの前まで来ると、怒りのまま、手にしていた杖を振り上げる。

 普段だったら避けれた。だがルオーは自分がしでかした事に怯え、足が竦んで動けない。

 恐怖を和らげるため、せめてもと硬く眼を閉じる。が、いつまでたっても衝撃は来なかった。


「…ったぁ……」


 そんな声に恐る恐る目を開けば、蹲っていくレグルスがいた。

 振り上げられた杖が殴ったのは、ルオーではない。レグルスが間に割って入ったのだ。勢い良く振り下ろした杖を、老人は止める事は出来なかった。

 母と姉の悲鳴が聞こえる。


「レグルス、大丈夫!?」

「何てことを…!お父様!!」


 使用人が打たれた個所を確認しようと、上着を脱がせれば、シャツに血が滲んでいた。

 家庭教師の魔術師が呼ばれ、治癒魔法が施される。


「レグルス様、まだ痛みますか?」


 エミールに問われ、レグルスは首を左右に振った。けれど表情は晴れない。

 母に責め立てられる老人を険しい表情で振り返った。


「…い……」

「レグルス様?」

「きらい!きぞくなんてきらい!!だいっきらいっ!!」


 あらん限りの声で叫ぶと、レグルスはおもむろにルオーの手を掴んだ。引っ張って屋敷の中に駆け戻る。

 後ろから聞こえた呼び声は全て無視だ。レグルスは眉根を寄せ、近づこうとする使用人をヒステリックに叫んで撥ねつけた。

 自室に戻ると、乱暴に扉を閉めて鍵をかける。

 レグルスは肩で荒く息をしていた。


 一方、未だ状況を把握できていないのはルオーだ。


 目の前で息を乱している子供が、あの行方不明だった公爵令息だというのは理解した。あの老人から助けてくれたのも。

 それから何故、自分がその子の部屋にいるのだろう。

 今その子は、鍵をかけた扉に更にバリケードを築いている。重そうな椅子を引っ張り、扉の前に置く。更に椅子の上に重そうな――但し彼でも持てる――物を積み重ねていく。

 外から扉を叩かれれば、持っていた本を扉に投げつけて応えにした。

 椅子の周りにも色々と置いて籠城用のバリケードを作ると、レグルスはベッドに飛び込んだ。

 ルオーはしばらくその様子を眺めていたが、レグルスがピクリとも動かないのを確認して、ベッドの端に腰かける。

 ここは彼の寝室らしく、ベッドにドレッサーやクローゼットなどが並んでいる。だが座る場所が他にない。唯一の椅子であるドレッサーの付属品はバリケードに使われ、上に本やら玩具やらが積まれている。

 ルオーは、枕に顔を埋めたまま動かないレグルスの頭を見る。


「さっきは、ありがとな」


 ぼそりと呟けば、僅かに身じろぎした。だが返事はない。

 ルオーはレグルスを観察する。

 後ろ姿でも解る、貧相な体。自分と同い年だと聞いていたが、どう見ても三つ四つ年下の身長くらいしかない。

 髪の色は同じだが、先程見た瞳の色は自分よりずっと薄かった。公爵様と同じ色だと聞いていたが、それよりずっと優しい雰囲気がする。

 最初は泣いているのかと思っていたのだが、泣き声は聞こえてこない。鼻をすするような音も。ただしっかりと、枕を握りしめている。


「…レグルス様?」


 声をかけるが、今度は身じろぎもしなかった。

 恐る恐るベッドに上り、体に触れる。軽くゆすってみたが、完全に眠ってしまったようだ。全く起きる気配がない。

 ルオーはもう一度声をかけ、起きない事を確認すると、このままではまずいだろうと靴を脱がせにかかった。

 足を曲げても引っ張っても、本気で起きない。何で自分を連れてきたんだと問いたいが、見事に起きない。少しばかり脱がせ方が乱暴になったのは仕方ない。

 靴をベッドの下に置き、再び端に腰かける。廊下は最初のノック以外、静けさを保っている

 退屈に足をぶらつかせて、深く眠っているレグルスを振り返る。


「…お前も貴族のくせに、嫌いも何もないだろ……」


 先程の言葉を思い出して、呆れてしまう。

 それでも口に出てしまうほど、助け出されてから僅かな間に嫌な思いをしたのだとは解る。この見た目を「まともな」お貴族様は嫌悪したのだろう。

 無駄に長い髪が背に散っている。男なんだから切ればいいのにと、事情を知らないルオーはそんな事を考えた。


 扉がノックする音がした。恐る恐ると言った様子でレグルスの名を呼ぶ声がする。


 ルオーはレグルスを見た。揺すってみるが、やはり起きない。

 しばらく悩んだ末、ルオーはベッドから降りた。

 レグルスが一生懸命作ったバリケードだが、所詮は力のない子供が作ったもの。決して大柄な方ではないが小さくもないルオーにさえ、簡単に除ける事が出来た。

 本を下ろして、椅子を退かす。扉の鍵を開け、取っ手を引いた。

 廊下に顔を覗かせれば、ずらりと並んだ人の群れ。思わずぱたんと扉を閉じてしまった。


「いやいや!閉めないでよ!!」


 焦る侍従の声に、ルオーは我に返る。覚悟を決めて、もう一度扉を開く。


「…レグルス様は?」

「寝ちゃいました。ぐっすりです」

「そう。その椅子と本は……」

「レグルス様が自分で扉の前に置きました。開けるために今、どかしたんです」

「そっか……」


 使用人たちは肩を落とす。

 ルオーが困っていると、侍従が力なく笑った。


「ごめんね。申し訳ないんだけど、レグルス様が目を覚ますまで、傍にいてくれる?出来れば、扉の前も元通りにして」

「…わかりました」

「ありがとう。そうだ、お腹は空いてない?多分長時間籠る事になるから、退屈になると思うんだけど…大丈夫?」


 ルオーは軽く頭を掻いた。何か間違っている気がする。


「あの……」

「うん、何?必要な物があれば、用意するよ」

「いえ、あの…そうじゃなくて……」


 言いにくそうにもごもごとしていれば、何処からか現れた執事が言った。


「君が何故この屋敷にいるかとかは、後で聞きます。今はレグルス様の方が大事なのです」


 背の高い執事は膝を折り、ルオーに目の高さを近づけた。


「お昼ご飯は食べましたか?」


 ルオーは首を左右に振る。馬車に忍び込む隙を見つけるため、ずっと張り付いていたのだ。何かを食べる暇などなかった。

 執事は頷き、女中たちに急いで食べるものを用意する様に言いつけた。数名がその場を離れる。


「常温でもおいしく飲めるものも用意します。水差しはレグルス様の枕元へ。お目覚めになれば、必ず喉が渇いている筈ですから」

「わかりました」

「飲み過ぎれば手洗いに行きたくなりますから、気をつけて。それとも、今の内に行っておきますか?」

「そうさせてください」

「では先にそちらへ。その間に食事も用意できるでしょう」


 執事はすっと背を伸ばす。

 ルオーは溜息を吐いた。少しだけ、自分がみじめに思えてくる。

 出すものを出して戻ってくれば、部屋に押し込められた。ベッド脇に小さなテーブルが運び込まれていて、その上に食べ物も飲み物も用意されている。

 ルオーは閉められた扉を前に、まずはバリケードを構築し直す。彼ならもう少し補強も出来たが、それはしない。それからテーブルに向かった。

 乗っていたのはサンドイッチ。それに串に刺した唐揚げなど。

 空腹を思い出し、ルオーはそれらを摘まんだ。さすが公爵家。どれも素晴らしく美味しい。

 食事はあっという間に平らげた。残りはお菓子だ。クッキーを一つ口に放り込み、その甘さを噛みしめる。

 グランフェルノ家の援助を受ける孤児院は、決して生活には困っていない。食事も十分に与えられるし、おやつだって毎日ではないが食べられる。

 それでも、貴族の家のお菓子に比べれば簡単で素朴な味わいのもの。こんな風にチョコレートが練りこまれるようなものは、なかなか口に出来ない。


(皆にも食べさせてやりたいな……)


 一人で食べる虚しさを感じ、それ以上お菓子には手をつけなかった。

 退屈しのぎに、レグルスが積まなかった本を持ってくる。少しだけ文字の多い絵本だったのだが、少し読んだだけで眠気が襲ってきた。

 欠伸を一つ、噛み殺す。


(…一緒に寝ちゃダメだって、言われなかったよな……)


 頼まれたのは、傍にいる事だけ。

 後、お菓子は全部食べないで、レグルスに少し残しておくようにと注意されたくらい。

 ルオーは靴を脱いで、レグルスの隣に横になった。目を閉じる。


(起きたら、何から話そう……)


 そんな事を考えながら、ルオーも眠りに落ちた。






誤字脱字の指摘、お願いします。


一話あたり五千字で、前後篇くらいで終わるって思ってた。

無理だ。予想以上に長い、この話。

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