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背伸び

作者: マスヨーニ

背伸び


あの街へ遊びに行く人がいる

あの街へ働きに行く人がいる

あの街へ電車で乗り換えなしで行ける街が多い

あの街は何でも徒歩で間に合う

あの街は時間を超越した生活ができる

あの街は外国人旅行者も多い

あの街には大きな繁華街があり観光地でもあり 週末の夕方は歩道が渋滞し

肩がぶつかるほど人が多い

あの街の夜は 光の帯が縦にも横にも重なり合いとても明るく 空は黒いピンク色だ

遊び疲れた朝は 灰色の空が向かえる

あの街に憧れる


実家は閑静な住宅街で 駅前には交番 バス停 タクシー乗り場がない

駅から降りる人も少なく 道路を3回渡ると 誰も見かけなくなる

車がないと生活できない地域で 昼間でもほとんど人を見かけない

買い物は 県道をまたいだ場所にコンビニが1件あるだけだ


実家へ帰る 自宅へ帰る どちらも帰るだが この街の明かりを見上げ

雑踏に紛れると 帰ってきた気になり 安心する

この街に遊びに人が集まる

この街に働きに人が集まる

この街の人々は他人に興味がない

この街は何度失敗しても再チャレンジが許される

この街に住んでいるとプラス思考になる


年に一度 実家に帰るのが面倒だと感じ始めている

この街では 背伸びしてでも頑張らないと生きていけない

いつのまにか 背伸びする事を意識しなくなった

この街の人間になれたのだろうか


昨日より素敵な明日に出来ますように



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