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■プラチナ河銀河系水たまり帝国皇帝チャゲオアネス・飛鳥
男系男子一子相伝の暗殺皇帝皇位継承者。
太古の昔に星々を渡り歩いてテラフォーミング中の世界に降水量を齎したと言われる祖先を持ち、蛙やアメンボ達に選ばれて水たまり帝国の帝位に就いたホモ・サピエンス人類の末裔。
56歳男性。
近習の者達に合わせていつもは蛙仕様の出で立ちをする。
唐草模様のマントと長い褌と高下駄だけの高貴な姿で町中を闊歩し、褌に挿して持ち歩いている扇子や尺を振り回して水辺のいきものに号令する皇帝。時折扇子を広げて高笑いする。
建坪120平米の平屋に住み、皇帝として米を作っている。
腹を立てると炊きたてのご飯(品種・むげんぴりか)がいっぱいに詰まった炊飯器を円月状の軌道で振り下ろして脳天を直撃する攻撃に出る。
兄が一人居た。
●外見(初期)
身長150センチメートル40キログラム。
頭頂と左右外耳部に長いアンテナ状の「半生体機関」が装着され突き出ている。
目に全く光がない。
宇宙移民時代の人類は長距離移送に必要なエネルギーコスト削減のため宇宙船内が全て小さく高密度に造られておりまた船内での移動可能距離も短かったために種族として体格が小型化した。
宇宙空間での無重力下での活動時にも物体としての人体の強度に対して運動エネルギーが低く衝突時の衝撃が少なくて済み、移動にもエネルギーを使わずに済み有利。
祖先は宇宙開拓初期時代にテラフォーミング技術の一環として降雨誘導技術を開発しており、歴史に名を残している西暦36世紀の科学者。当時の科学者は公的人工知能との直接対話に耐え得る知能を何十年にも渡る段階的精神拡張改造とそれに適応するための訓練を経て身に付けていた、そのため彼の映像はバイオメカスーツに全身を覆われたサイボーグとしてのもので、「対論者639614」という職業名が記載されている、非常に高度な訓練を積んだ選ばれた人々の一人であった事がわかる。公的人工知能の能力を引き出してその内容を人類の役に立てる許可が下りるのは「対論者」だけであり、人類の科学は彼らを通してしか先に進めない所まで来ていた。
「対論者639614」は、後に地球生物が開拓惑星に移植されて生じた新たな生態系の中で進化の中心になる事を許された両生類系統の人類の一部で宗教的崇拝の対象化した、百億年以上後の宇宙では、人類の地球脱出史は複数の銀河系に生命をもたらした歴史の始まりの神話だった。
「水たまり帝国」は、水生生物系人類の一部がノリで始めて宇宙国家として出発し、元祖であるホモサピエンス種人類の宇宙国家アスガルディアからの承認を得た、これは「神の承認」に等しい権威があった。
また、地球人類が初めて惑星規模の情報統合を得た「始原の時代」の文化的モチーフから多くの意匠や概念を得てそれらを受け継ぐべき文化とした。
稲作のためによいとされる「落雷(稲妻)」を感知するために電気的感応性を高める脳改造をし、雷雲の下では言っている事がおかしくなり、近くに落雷があるとショック死するようになった。その時は傍仕えの神代御蛙が蘇生薬を注射する。
その他、あまりに高い所や危険な所の傍に放り出されるとフラフラと引き寄せられて飛び込もうとする癖(目が密な渦巻きになる感じで)があり、そういった環境で目を離すのは危険であると警戒されている。杭打機や快速の通る踏切も危険。
普段田んぼの作業を終えると生活用スライムの中に沈み込んで無気力に生きているが、蛙やその他家臣が怪我などすると治療しようとし、また看病する。
何もない広い所と高い所と地下と閉所と暗い所と大きな音のする所とを嫌がり、階段の上にしゃがんでものを言うのを好む(おじいさん的口調になる)。外では大き目のスライムに沈み込んで虚ろな目で空を見上げているのが標準的な姿。
帝国の執政は蛙たちによって行われており、そのための超高密度情報素子が皮下に形成されている、移動式中枢。
本人の公務は半径三キロ圏内の蛙人やアメンボ人に関するこまごました処理。
高い所をあまりにも嫌がるので50センチもある高下駄を履かされており、今では足首を第二の膝関節のようにして歩く、高下駄を履いているので走るとものすごく速い。
ある殺人事件により死亡。享年56。
※帝位に就く事を決定づけられた事件。
二十歳ごろ、自宅で過ごしていた飛鳥は突然蛙集団の訪問を受ける。
それらは暗い黄色の体をして二足歩行していた。
「我々はあなたをずっと見守って来ました」
「あなたは我らにとって現人神です」
「その行為一切を見届けるのが我々の役目です」
突然の事に驚いて通報しようとした飛鳥に対し、一匹が前に出て言った
「我々はあなたの全てを見て来たのです、今現在も、無数の通信波がこの惑星内にも、外にも発信され、我々の仲間の所へ飛んでいる。勿論、他の開拓惑星へ届くのには十年単位の時間が必要ですが、必ずそれは到達し、更に拡散され共有されます。この連鎖は一千億年経っても終わらないでしょう、あなたの全ては永遠に宇宙を飛び交い続ける。そして…」
その蛙は手元にスクリーン投射装置を取り出し、飛鳥と蛙集団の間に、立体映像を投影した。
「これが昨夜のあなたです」
立体映像は、何らかの走査技術で撮影されていた。
飛鳥の全身が着衣のない状態で表示され、それはある行為をしていた。
「男系男子の継承は常にスムースです…自ら行われる行為を【公正】に記録するのみで事が運びますので。心配なさらずとも全て【面白い】ですので人権問題などは存在しません」
その後、思想教育などを強制的に施され、電磁場に高感度で感応する脳インプラント(脳活動を精細に監視し続ける目的がある)の埋め込みとその外部拡張機関の装着手術が行われ、帝位が広く宣言される。
飛鳥本人は特定の生理機能を抑圧する薬品を一生涯服用する判断を下した(そのため常に倦怠感がある)。
また、この事件は決して公にはならず、根本的無力感と希死念慮を植え付け、全てにおいて消極的な行動の原因となっている。
銀河団の一千億光年に満ちる日まで、その情報が複製を増して飛び交い続ける。
■神代御蛙
「プラチナ河銀河系水たまり帝国」の中枢を占める、内裏の貴族階級。
●フミマロ(緑色)
皇帝チャゲオアネス・飛鳥とほぼ同い年の蛙。
常に同居で仕えており、かいがいしく世話をしているはずだが無神経ぶりが目立つ。
滑らかな男性テノールの声で話し、落ち着きがあるが行動は上品でない。
主である飛鳥の「玉体」を踏み潰して死亡させる。