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Boy Can…  作者: Techthrone
7/9

第七章~闘い←→出逢い~

 闘いの火蓋が切られた。

 まずは、苦手な国語。とりあえず、漢字の穴埋めからやってみる。

 良い感じ。問題の長文……

 内容は、古代遺跡が関係しているらしいが、論説文が途中までしか読めない。

 とりあえず、埋められるところは埋める。

 時計を見る。あと30分だ。読み直せる。

 僕は賢明に読み直した。すると、点と点が線になった。

 最後の記述も完成させることができ、一安心。

 次は算数、典型問題がずらりと並ぶ。ここら辺は手際よく処理をしていった。

 解いていて一番気持ちが良いのが算数だ。そして、難問にさしかかった。

 グラフを書いてみる。ダメだ。線分図で図式してみる。

 いや、もはや二つ見比べてみよう。

 法則性は…… 見つけた! ベン図が役だった。

 残り時間40分、見直しも終わりやることがない。

 ボロボロの体はさすがに疲れ寝てしまった。

「やめっ! 」

 合図と共に起きた。

 算数の後は弁当だ。唐揚げを母親が作ってくれた。

 ウマイ! エネルギーを蓄えるため、アクエリアスを飲む。

 午後は、社会・理科と続いた。

 試験が終わった。

「今から遊びに行く? 」

「おー! いいよいいよ! 」

 友達同士受けに来たらしく、そんな会話が目立った。

「あの……」

 知らない女の子に声をかけられた。

「はい? 」

「日能研に入塾して居るんですか? 」

「いや、してないけど……クラス決めるために受けたんだ。でも、なんで? 」

「いや、休み時間余裕顔だったから、私ビックリしちゃって……いま、真ん中の2組ってとこに居るんだけど、私より算数出来そうだね? 」

「え? いやいや、そんなことないよ。っていうかなんて言う名前? 」

宇田川千春うだがわちはる

「宇田川さんか。僕も日能研はいるから、同じ組になったらよろしく! 」

「こちらこそよろしく! 名前は?? 」

「堀内孝弘だよ。」

「一緒に受験頑張ろうね! 」

 そう言って、彼女は手を振り、人の波に消えていった。

 帰宅し、自分が何処のクラスか真剣に考えた。

 やったことはもう変えられないから今更仕方がないが、確実に言えることは、宇田川さんは2組。そして、自分の算数のテストの計算処理の速さなどに驚いたと言うこと。つまり、他の3科目がよほど酷くない限り、推測として、1組は有り得ないわけで、2組か栄冠組に絞られる。

 どっちだ……?

 気になる……

 そんな想いを抱きつつ、次の朝を迎えた。

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