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9.宿屋とお金

街の入り口から見て噴水広場を右に進み、途中本屋の誘惑に打ち勝ち、宿屋がいくつもある一角にたどり着いた。ヴィンさんがオススメの宿は......ここだな。枕の誘惑亭。わかる。睡眠って大事だよね。名前のチョイスから気に入った。



《カララン》



扉を開けると、少し高くて重い音が鳴る。見上げると割と大きいドアベルがついていた。



「いらっしゃいませー!」



声に振り向けば、受付カウンターの奥から12歳くらいの女の子が出てきた。ーーー頭に耳が生えてる女の子だが。ーーやばい、耳触りたい。



「こんにちは。」

「.............」

「お嬢さん?」

「.............」

「おーい。」

「は!い、いらっしゃいませ!ご、ご飯だけですか!宿泊利用ですか!」

「宿泊で。」

「え、えっと、宿泊は素泊まりで大銅貨5枚で、朝食夕食つきで大銅貨8枚です!あと、桶とお湯が必要でしたら別途小銅貨5枚になります!」

「桶とお湯?ーーあ、身体拭くの?」

「そうです!あ!あと!こちらも別料金になりますが、大銅貨1枚で私がいる時でしたら生活魔法洗浄がかけられます!」

「ーーーーへぇ。生活魔法使えるの。」

「はい!私は着火と洗浄魔法が使えます!洗浄魔法はお客さんに使ってるからレベル4もあって多少の泥汚れなんかもピカピカになるんですよ!」

「ーーーへぇ。それは凄い。あ、じゃあお願いしようかな。えーと、朝食夕食つきの宿泊と、お嬢さんに洗浄魔法かけてもらうから大銅貨9枚だね。」



小銀貨1枚を出してみる。銅貨も500円なかったから、きっと半分単位はないとみた。

予想通り、大銅貨1枚が返された。

ふむ、小銀貨は1万円か。え、じゃあ大銀貨は10万円?金も大小あるから、白いの1億円?出番なさそー。


「わ、私、猫獣人のニコって言います!お兄さん、すっごい綺麗だから、緊張しちゃう!」

「あっはは。ニコちゃんね。顔ね、そのうち見慣れるよ。失敗したとしても怒んないから、そんなに緊張すんなー」



成る程、俺の顔に緊張してどもってたのか。

美の女神のかーちゃんなので、そりゃしゃーないわ。


その後、宿泊名簿に記入して、これからすぐ出かけるから、鍵の受け取りと洗浄魔法は帰ってからしてもらう事にして、宿屋を出た。

図書館は貴族街らしいし、魔法の勉強しよう。生活魔法ってのもあるらしいし。レベルとか言ってたし。さて、本屋、本屋♪


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