裏切日和!ー天敵の急襲ー
前回投稿から3日後に
「よーし今日中に投稿するぞー」
っと思って『きょう』ってタイトルをつけて新規小説作成して書いてたんですよ。
しかしです。
今日の投稿日は?
そう!!!!3月9日!!!!!!!
はい、本当に申し訳ありませんでした。
呑気なドグを回収した俺は、取り敢えず一階層である不死者の階層の様子を確認しつつ、会議を行う事にした。
階層のクリア条件は徘徊する階層守護者の討伐。
守護者だけはメイトやその部下が出すと認識されないので、俺が個人的に出している。
その名はガゼー。超高度な魔法展開を得意とする驚異度6の強い魔物だ。
主な攻撃手段は多彩な魔法と不死者召喚。
そう簡単に倒されないと思いたい。
「会議って言ったって運任せ以外の何が出来るのよ」
「ええい、うるさい!仕方ないだろこんなに早く来るとは思わないんだから!大体お前が仕留め損なわなければ……」
「まだ言う!?ほーーん、いいわよ受けてたつわよ!」
うるさいクレセイノの事は無視し、画面へと向き直る。
なるほど少数精鋭と言うのも頷ける。大男と華奢な男が魔法と大剣で押しきって、その細かな補助を若い男がやっている。力業甚だしい。
不死者の手足頭があちらこちらに飛散し、地下の殺風景も相まって、残酷無比な情景を織り成していた。
「ありゃあ無理そうだな……」
言ったそばから狼の屍達が一掃されていた。
撃墜できるものなら撃墜したい。戦力的にも多分、不可能じゃない。
ただしこのダンジョンを作るのにほとんどのDPを使ってしまったし、魔力が無いので帰れない。
下手に撃退すると前回の二の舞になってしまうから簡単に撃退もできない。
ある程度完成した後なら緊急避難も出来るので踏破させるのも考えたが、今はその選択肢を取れない。
「はぁぁぁ。どうにか帰って貰えないかな……」
「まぁ、無理だろうな」
難なく……とまでは言わないが、そこそこ安定した戦闘でガゼーを討伐した彼等は、地下二階への階段で休憩をとっていた。
作られたてのダンジョンにしては強敵が多いことに驚いているらしいが、問題ないと判断したようだ。
メイトでも、三人相手に勝てるか怪しいそうだ。
ブロとドグ二人なら勝てるだろうが……。
ドグ一人じゃ無理だろうな、確実に。
「くっそ、うてる対策がマジで何もねぇ……」
二階層、水の精霊達の棲家に到達した彼等を眺める。
二階層の階層突破条件は地下へ向かう階段の発見である。
水の精霊なんかの力で上手く隠しているのだが……かるーく見破られそうで怖い。
迷路のように入り組んだ階だからそう簡単にはいかない……はず。
紙を片手に地図を書いていく彼らをながめて思う。
「精霊さん精霊さん」
「なんでしょう」
「あの人たち撃退できる?」
「……厳しいと言わざるを得ません。しかし……」
少し言い淀んだ精霊さんをせかす様に先を促す。
「しかし、一人だけ異常に精霊に嫌われているものがいます。あなたと同じ様に……」
「!?主、避けろ!」
急に飛んで来た水の斬撃をかろうじて避ける。
とっさに対応できたのは運が良かったとしか言いようがないが、しかし裏切り?ダンジョンマスターに対して?
あり得ない出来事に驚きを隠せないでいる俺に、精霊は声をかける。
「避けられるとは思っていませんでしたが……仕方ありませんね。誰にでも運の悪い日というものはあるのですから」
「っざけんな。なぜお前が裏切れる?てか、なぜ裏切った?」
俺の質問に君の悪い薄ら笑いを浮かべながら精霊は答えた。
「裏切る?最初から仲間などではないですよおバカさん。神があなたを殺せと仰せだったので、わざわざあなたの元に降りて来たのですよ」
「……神?混沌の神か?」
「まぁ、私に殺されてから考えることですね!!」
鈍い金属音が周囲にこだまし、耳が破裂しそうになる。
見ればメイトが俺への攻撃を剣で受け止めていた。
狂った様に精霊から放出される大量の水の斬撃を全て捌くメイトに、大声で語りかける。
「勝ち目、あるか!?」
「はっきり言って、ない!相手は神直属の精霊。審判スキルを持ってる可能性も十分にある!」
「審判スキル?」
「簡単に言えばッッ!!」
メイトは魔力を体から放って精霊の猛攻を抑えると、思い切り精霊に切り掛かって言う。
「大罪の天敵だ」
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投稿ペースが上がります。確約しましょう




