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ダンジョン日和!ー最強のダンジョンに至るまでー  作者: 波風 多子
第3章 人里日和!ー騒動の始まりー
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虚飾の覚醒

 「ぬおおぁぁぁあああ!!!!!」


 俺が触れたところから身体が溶け出すようにこちらへ流れ出す。全力で抵抗しているようだが、力は構わず溢れ出し、また俺へと入ってくる。


 「ッッッ!!?」


 俺の中に入ってくるさまざまな感情の押しつぶされそうになって気持ち悪い。更に、激痛。


 「想定…外……だ!この力がッここ…まで強いとはな!!??」


 「おいおい。何が起こってんだスタピラー。これはお前の魔法か!?」


 「違う!俺にもなにもわからん!」


 待て、全員混乱してる。混乱してる頭を整理しなければ。畜生気持ち悪くて堪らない。俺の体に無理矢理()()()()()をねじ込まれる感覚。ぐちゃぐちゃにされていく感覚。自分がなくなってしまいそうだ。


 「くそぉぉおおお!!こうなっ…たら!みんな殺してやる!全部全部壊してやるぅ!」


 半錯乱状態にある奴は、おそらく自爆とかそういうたぐいの魔法を使う気なんだろう。そういえば奴は魔力暴走という特殊能力をもって……ッッ


 「なっ!?や…め」


 ほんとに力が入らない、あいつはまだ動けるようだが俺は無理だ。体が言うことを聞かない。まるで俺の中にいる俺とは別の化け物(ナニか)が甘美な味わいに喜び、俺を奪おうとするような?ああ、でも痛いし苦しいし気持ち悪いし、これがちょっとでもやわらぐなら……



 もういい、くれてやるよ。どうせこの町にそこまで愛着はない。言い訳じみてるが、俺の命はどうせ終わる。










































































 『…本当に?』




















































 ……………え?


 『本当にこの町を捨てていいの?』

 

 誰だ?


 『僕に体を預けていいの?』


 その声は嫌味とかじゃなく、単純な疑問を投げかける幼子のように純粋だった。

 

 「ああ。いいんだ。いいんだよ。」


 叫びや、俺の名を呼ぶ声がひどく遠くで聞こえる。クラスの姿が嫌に遠くて、冒険者たちは見えない。やがて俺は真っ白な空間に一人、ポツンと座りこんでいた。

 

 『俺から見たらあんたはこの町を少なからず守ろうとしてたようん見えたけど?』


 「どうでもいいだろ、そんなの。」


 どんどん時間が引き延ばされていく感覚だけが俺にある。世界が終わるような、そんな……。

 

 『あたいに預けたら全部なくなるよ?』


 時間が止まる。  


 「嫌だ。」


 『……。』


 「なんで俺がこんなことに巻き込まれなきゃいけなんだよ。俺が何をしたっていうんだよ。」


 『命を奪ったのぉ』


 「そうか、だけどみんな自分が生きるために魔物を動物を…人を 殺すじゃないか。」


 『ならば運が悪かったのであろう』


 「それだけでなんで…」


 『世界の不条理に文句を垂れても仕方ない。』


 「じゃあどうしろって言うんだ!?」


 『あなたのやるべきことをやってください』


 視界が元に戻る。


 止まった時の中を眺める。俺を庇おうとするクラス。俺を殺そうと動く黒毛。苦しみながらも魔力を練る虚飾。よく見える。


 あぁ。やってやるよ。そうだ、俺はまだやれるはずだ。


 全力で抗ってやるよ。この糞くだらない世界にも、こいつの殺意にも、そして…



   てめぇからも。


 『ふふふっ。良い狂気(かお)だね。そう、殺しとは本来狂気であるべきなんだ。そんなあなたが大好きだよ。』


 「気色悪ぃな。」


 『しばらくのお別れだ。じゃあな!』


 いろいろ言いたいことあったし言おうとも思ったがやめにしよう。まずは一発殴ってやる。黒毛も、虚飾もだ。


 そう思い、俺はすべてをぶちまけた。


 「くそったれがぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーぁ!!!!」


 時はそうして、動き出した。


明日辺りに投稿する。多分


「止まるんじゃ…ねぇぞ」とか「面白い」とか「つまらん」とか、感想ください。もはや暴言ですらモチベーションに変えられる気がします。


 ところでpt評価という昨日をご存じですか?ええ、あのご近所で噂のあれです。

 すごいらしいですよ…。なんかね、つけるだけで更新スピードが上がるんですって!!


 マァマァ奥さまなんてこと!それじゃあさせていただきましょうかね。








私は遂におかしくなってしまったようです

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