襲撃日和!ー襲われるギルド漂う死臭ー
投稿したつもりで投稿してませんでしたすいませんでしたァァァァァアアアア!
「……え?危険度12???」
「そうだ。ってまさか知らねえとは言わねえよな?超一級の犯罪者だぞ?しかも大罪スキル持ちだ。ゴブリンの里で見たんだ間違いない。公式危険度は11だが、俺は12はあると見たね。」
「うそ………だろ?」
そうして俺が少し呆けているとクラスがあきれたように言う。
「おいおい。危険度もわからずあんな誇らしげな顔してたのかよ?」
「……。」
そんなことをいっていると、突如組合の戸が破壊される。唐突な出来事に驚きつつも、戸の方を向く。
「噂をすれば、だ」
「ここは臭いな。ローズ、掃除しろ。」
入ってきたやつらの言っていることはジャムサードと大体同じだが、あの時とは違い入ってきたやつらの目には、人は映っていなかった。そこには2人の姿。小柄で黒い毛の魔物と、もう一人は、そう。武器屋で会った大罪スキル所持者。
「は!」
そう答えて黒い毛の魔物がこちらを向く。
「おいおいこの腕で連戦はちときついな…。」
もちろんこいつらがただの清掃業者なわけがあるまい。他の冒険者もそう感じ取っているようで隙なく身構え、にじり寄る。そこへ、小者臭のする冒険者が無造作に近づいていく。
「おい。掃除だと??必要ねぇよ。むしろお前が消えろ!!」
「おいまて!勝ち目がないぞ!」
彼はそう言うクラスの制止も聞かず、大剣を振りかぶった。ドシャっと音がなり、大きい衝撃を組合へと与える。木の床が抜け、埃が舞う。
「ゴホッゴホッ!クソッ!埃が目に入った。だが手応えはあったぞ!?やったか??」
寝言を言う冒険者に、魔物は即座に反撃した。
「『モータル』」
「…………ッッッ!!??」
声にならない叫びをあげ、いやあげる間もなく闇に吸い込まれる冒険者。闇魔術だろう。闇魔術は『ジュウリョク』や『インリョク』、『セキリョク』などといった、反発や吸引などを生み出すのが主な魔法だ。
仕組みはよく分からんが、つまり冒険者が消えた近くの地面が剥がれまるで円のように消え去ってる事から、あそこら辺だけに『インリョク』を発生させたという事だ。
…並大抵であり得ないな。とてつもない魔法制御力を持ってるんだろう。そんなことを考察しつつ彼らを見据える。やはり能力値が高い。魔法を使っているのは黒い毛のほうか。
くそ、今日は何もないからとメイトやブロ、ドグを宿に置いてきている。おそらくこの中で一番戦闘力が高いのは俺だ。クラスは疲弊しているし、勝ち目はない。冒険者たちには悪いが…逃げるか。
そう思い一気に駆け抜けようと戸を目指そうと足を動かし…ッッッ!?
「逃がしませんよ?私の狙いは最初から最後まであなただ。」
「チッ、クソ」
目の前に斬り跡が出来た。
こいつ、俺を狙っているとは言ったがおそらく逃げたら殺されるな。生け捕りできたらいいが、それはあくまで出来たら、ということらしい。恐らく逃げようとすれば躊躇なく殺しに来るだろう。しかしこいつ魔術スキルを覚えていないが……?
「今の攻撃が不思議ですか?」
心を読んだように言う虚飾持ち。
「種明かしをしてしまうと、私のスキル魔暴走で、魔力を暴走させ、それを即座に制御する、という"技"です。」
なんて離れ業をやってのけるんだ。暴走する魔力を制御するなんて。
「余裕そうだな。」
「余裕そうではなく余裕なのですよ。」
何とか抵抗し続けている冒険者たちだがしかし、不可視のかまいたちに斬られ、黒魔術でつぶされ、といろんな攻撃をしており、冒険者たちは防戦一方だった。しかしだいぶ高性能だなあの黒毛。欲し……くはあんまりないけど。
「そろそろ頃合いですかね、単刀直入に言います。私に取り込まれなさい。記憶のみですが、生き続けることができるかもしれません。」
あほな提案をする奴に対し、俺は目をまっすぐ見て言った。
「俺はごめんだな。そんな生き方の何が楽しい。」
「いい提案だと思ったのですがね、残念です。」
そう言って奴は全く残念そうじゃなく目を閉じ……待て。何か違和感があるな。目??あいつから視線を感じない。気味悪いな。
「おい!こいつと知り合いか!?止めてくれよ、こっちももう限界だ!」
「ん?まだ残っていた方がいらっしゃいましたか。…と、あなたですか。お久しぶりです。と、いうか今朝ぶりです。ローズ、下がってよろしい。」
「は。」
全く息を切らした様子なく戻っていく黒毛に対し、冒険者たちは満身創痍だ。中にはすでに殺されたものもいた。
「申し訳ございません。一人なかなかに手の立つものが。」
「いいよ。彼は別格だ。けど君も気づているだろうクラス。その力の危険性に。大丈夫ですこれ以上彼らを傷つけないと約束しましょう。」
「ちっ!」
そう言って舌打ちして魔力を戻すクラス。彼もこの場は一度従うしかないと理解はしているのだろう。その場はおとなしく従った。
「さあて。死臭漂う屋内。少しばかりのギャラリー。準備は整いました。これで少しはみられる場所になりましたかね?」
そう言って彼は面の皮をはがした。文字通り、顔の皮をべりべりと、きれいにはがし、面の下には美しく芸術的なまでに整った顔が映し出された。
「今まで、外を全く視認せずにいたのか?」
俺の質問に答えるため口を開ける奴は、心底嬉しそうに……
「ええ。ですがもう、」
「目を開けました。」
嗤った。
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