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ダンジョン日和!ー最強のダンジョンに至るまでー  作者: 波風 多子
第3章 人里日和!ー騒動の始まりー
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ゴブリン日和!ー魔法を使えたたリーさんー

アニキ!空からた、んこ落ちて来やしたぜ!


ああ、あれは小説を書き終わって達成感に満ち溢れた私だよ。


へー、そうなん…え!!!???ドッペルゲンガ…ええぇ!!??

 「おや、一般人かと思いましたが…違うのか。なかなか()()()スキルを持ってらっしゃるようで。」


 直感で分かる。大罪スキルのことだ。ゲルニッカはおそらくこれのことを言っている。ゲルニッカの持っている大罪スキルが、俺の下位互換だった場合、負ける道理はないが、どちらでもない場合、ステータスで負けてる俺が勝てる道理もまた、ない。


 「…知らないな。」


 効果なんてないだろうが、あくまでしらを切り通すしか無いだろう。そもそも、勝てない戦いはしないのが生まれて間もない俺の信条だ。


 「いいでしょう、今回は見逃しますよ。やりたいことがあるんでね。」


 やりたいことが何かは知らないが関わらないほうがいいだろう…。そのまま去ろうとした俺は腰をあげると、場の空気が緩和する。やはりこの男、何かしていたな。


 「貴方は何者だ。」


 と、ここで。魔剣の魔力から開放されたブロが問う。平時なら間違いない対応だが、今回は時と場合が悪かった。


 そもそも鑑定紙など使わずとも実力差は歴然、それこそ火を見るより明らかである。にもかかわらずゲルニッカに話しかけたのは、忠誠心ゆえか。しかし今回それが裏目に出そうだ。焦った俺はブロを止めようと…


 「そ、そうよ!私のスタピラーに何の用よ!このへんてこ!ね、ブロ!」


 馬鹿野郎があああああああああ!!!!!!!なぜ火に油を注いだんだよおいいいいい!!!!そしていつから俺はお前のものになったんだよ!!


 「ほうほう。」


 ゲルニッカが何故か感心したように頷く。


 「随分慕われているようですね、特に一人…いや、なんでもありません。しかしヘンテコですか。面白い。」


 殺意をみなぎらせて立ち上がる店員。やばい、逃げなきゃやばい!!!生唾を飲んで後ずさる。


 そこへ、ドグとリーがやってくる。き、来ちゃダメだ…


 「ふむ。やはり、今雌雄を決するのはあまり面白くないです。いいでしょう。暫くしたら、私から連絡するとしましょう。この剣は欲しかったですが…ね」


 た、助かった…のか?


 そして、ゲルニッカは空気が動くかの如く、自然にその姿を消した。






○○○


 不安ながらも次の日を迎え、リーと集合し、ゴブリン討伐に向かった。


 「結局あの人は、何だったんです?」


 とリーが聞いてくるものの、


 「知り合いだ。」


 思考の中で頭をかかえる。ぶっちゃけ大罪スキルの正体がわからなすぎる。苦悩を味わうだの何だの。今のとこはそういうのはないけどちょっと怖い。


 とそんなことを思っていたら、ゴブリンが現れた。一応購入しておいた魔力なしのレイピアを構える。正直魔法も剣術も使えない俺って役立たずだよな。


 と、ここで一つ思いついたのだが、DPでスキルを取得できないかという事だ。


 ちょっと試してみよう。スキルには初級、中級、上級とあるらしいのだが、まぁ、中級でいいか。上級はDPたかそうだからな。


 「《取得中級細剣術》」


 あ、出来た。うまく形容できないが、スキルを取得したということが漠然と分かるみたいな。そういう感覚がうちから湧き出してきた。


 なるほどこういう感じね。


 その状態で再びゴブリンに相対する。…本当に小さい人間みたいだな。奴らは見た目も醜いが、より醜いその性格より忌避される、()()



 俺が構えたのを見て、リー達も構える。そして俺たちが構えた音でゴブリンも気付いたのか、こちらに飛びかかってきた。そこから繰り出される技は、ゴブリンの魔物として認めさせるには充分な威力だ。が、


 『創火双乱舞(エル·キスエルカ)


 と。リーの放った魔法によりもはや地獄のように、目の前が赤に染まり、ゴブリン達を包み込む。まあ、そのゴブリンにとって間違えなく地獄だったろうが。てかリーさん魔法も使えたんですね…。


 しかしこんなところでゴブリンがいるか?と思いリーに質問したが、おそらく狩りに来たオスだろうと言われた。なるほどそれなら納得なのだが、が。


 「なんでゴブリンが農耕してんだ?」


 これ、思った以上に辛そうだ…。


最近読者さんに100pt超えて喜んでおります!


みなさんのおかげでございます。ということで、


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