美女日和!ーシンデレラの如く水とキスー
はい。肩を折りました。左鎖骨、逝きました。
全治3ヶ月だそうです。
痛ィ…
投稿頻度はおちるけど今回ほどじゃないです。痛くて書けなかっただけです。許して
気絶してる美女を背負ってしばらく歩く。ずいぶん歩いて夜が来た。
とは言えずっと気絶したままにしておくわけにはいかない。まだ町も見えない状態だし、野宿の最中になんとか起こして負担を減らしておきたいのだが、困ったことに全く起きる気配がなかった。
「おい。あんた。大丈夫か?起きろ。」
「…」
「だめだ、うんともすんとも言わない。死んでるんじゃないの?」
「そんなはず無いんだけどなぁ…」
「まだ呼吸してますし…」
クレセイノとブロが首をかしげる。
なかなか起きない美女にしびれを切らしたのか、クレセイノが美女に水をぶっかける。なんだろう。服が透けてとても眼福だ。クレセイノ、ナイス。
「おうはぁ!」
突然美女が大声をあげる。
跳ねるように起きた美女がこの状況を把握しようと努てめる。まだ混乱しているのだろう。しかし、自分が濡れているのにきづいた瞬間、美女は一言口にした。
「変態?」
「ざけんな。」
もう一度オトしてやろうか。
○○○
「知らなかったとはいえ失礼しました。あと助けていただきありがとうございました。」
説明にはさして時間がかからなかった。物わかりのいい人だ。水を人にぶっかけるばかと違って。ま、結果的には成功だったのだが…。ドヤ顔がとてもウザい。
「私は、ケバビーの中級冒険者、エミリーです。リーと呼んでください。」
なぜリー?と思わないでもなかったが、それは後で聞くとして、なぜあそこで倒れてたのか聞きたいんだが。そんな俺の気持ちを代弁するように、ブロが口を開く。
「なぜあんなところで倒れていたんだ?」
「それが…ゴブリン討伐の依頼だったので森に向かうと報告の数倍の数のゴブリンが現れたんです。苦戦しつつもしばらく交戦していたら、ワーウルフが現れ、ゴブリンを蹴散らしていったんです。それはよかったんですが、ワーウルフから逃げ去ったところでルウルと思われるモンスターに眠らされました。」
「ルウルってなんだ。」
「ルウルは獲物を眠らせて、ほかのモンスターに狩らせた後に骨を食らうモンスターね。人型の。」
「じゃあルウル自体には戦闘能力は無いのか?」
「ほとんどないわ。」
まじか…。クレセイノはいろんな知識を持ってるからお役立ちだな。話が進む。
「しかし…人形と思って油断しました。不覚です。」
悔しげに下を見つめるリー。あまり触れない方が良さそうだ。
「まぁ、今日はここで泊まってっていいけど…何処にいくんだ?」
「私はケバビーに帰ります。」
「んにゃ、ちょうど良いや。俺たちもケバビーに向かうところだし案内してくれよ。」
道がわからなかったところだ。案内役がいると心強い。
「そうなんですか?わかりました。それでお役に立てるなら。」
二つ返事で了承するリー。良かった、これで無事たどり着けそうである。
「ちなみにケバビーの面積は?」
「1440トロム(約8000平方キロ)ってとこですかね?」
うっへへーい。人間舐めてたわ。どんな規模の都市造ってんだよ。
「ケバビーは、世界有数の大都市で、陸地の所とかは、10メートル近い壁があるんです。」
可笑しいだろ。ちょっと何言ってるか分かんない。人間舐めてたわ。
「で、俺たちはどっちに向かうんだ?」
「とりあえず夜が明けたら東に向かいます。到着したら私は農業地区の冒険者組合ですね。身分証明できるものありますか?」
「…ない。」
「じゃあ組合か役所で身分証明書を作って貰うのが普通ですね。組合の方が安くてお得ですよ。」
「なるほど、じゃあそっちにしよう。しかし農業地区の?まだあるの?」
「ええ。ありますよ?主街、都市、農業西、農業東地区とあります。そういえば、あそこの森のスットーク川上流に、新しいダンジョンで来たの知ってますよね?」
「あ、ああ。知ってるよ。」
不自然に顔が引きつる。それ俺のや。絶対俺のや。
「あそこのダンジョンが危険だって知らせたのが西農業地区です。一番外に近いんです。有名な冒険者でいうと、金猫のペルシャとか!」
めっちゃ知り合いだ。よし。そこに行こう。
「じゃあ農業西地区の組合まで案内して。」
「わかりました」
そんなこんなで夜が明けて。2日ほど歩いて、ケバビーの城門へ辿り着いたのだった。
…遠いわ!
男女比が傾き始めてる。誰か殺さなきゃ…(使命感)




