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ダンジョン日和!ー最強のダンジョンに至るまでー  作者: 波風 多子
第2章 バトル日和!ー始めてのダンジョンバトルー
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ゴーレム日和!ー中型ゴーレムと妖精たちー

言い訳はしません。ごめんなさいでした。

 「潜入する。周囲の警戒を怠るな。」


 「わかってるよー。」


 「ならばよろしい。」

 

 二つの影は声を潜めて会話する。ここは森のダンジョンの地下二階層、大樹の根。ピッゲマンモやレムスリーが住む階層。


 足早に次の階層へと進む2つの影…ブロとドグ。いくら敵が来ようともその脚は止まることは無い。俊足…否神速(しんそく)。そう形容するに相応しく、彼女らが去っていったあとに一陣の風が通り過ぎる。


 難なくニ階層を走破したブロたちは、三階層へと駆け下りる。三階層、エレメルなどの、木や水の妖精が楽しそうに舞い踊る。その美しい姿に、二人も一瞬目を奪われる。…そして妖精とブロトドグの目が合う。


 直後繰り出される魔法の雨。妖精。下位の精霊であるにもかかわらず、それぞれの属性を持つ特殊な精霊であると言われている。だが、単体では存在を保てない。だから妖精たちは何かに憑くのだ。付喪神というのはつまり妖精のいたずらなのだと言われている。つまりこの妖精の量から鑑みるに…そこからなされる結論は…。


 「階層ごと敵か!」


 ブロが声を上げる。つまりこの階層は階層であって階層ではない。階層ごとモンスターだと考えなければならなかった。そして。


 「うわーーーー!」


 「えぇ!?」


 二人して4階層に落ちる。あまり高さがなくて助かったものの、ドーム状になった四階層はまるで階層自体と戦えと言っているようだった。


 「ぐおおおおおおお!」


 響くような声が聞こえる。直後上から降ってきた大量のゴーレムと精霊たち。その数100は下らないだろう。その後ろには巨大なゴーレムが控えている。


 「こ、これは」


 「やっかいだねー。」


 二人は顔を見合わせ、


 「じゅっぷん」

 「十分」


 刹那ブロとドグに紫電が走る。もともと雷を司る黒き狼。その速さは…。先刻の比ではない。ゴーレムが行動開始すると同時。ブロとドグの側にいたゴーレムが行動を停止していく。


 もはやそれは蹂躙。しかしそれをあるゴーレムが止める。


 「破壊行動ノ停止ヲ推奨。繰リ返ス。破壊行動ノ停止ヲ推奨。破壊行動ノ停止ヲ推奨。」


 それは一体で二人の斬撃を受け止めた。そして顔と思しき部分から光を放つ。青と、緑。それを動かすのは二種類の精霊だった。


 二人の攻撃は重なり、ぶつかり弾かれる。


 「ドグ。手強いぞ。」


 「まっかせてー!」


 ドグは棍棒に銅の球体を嵌める。するとドグの棍棒が赤く光り、メタリックな輝きをその身にうつし出した。


 ブロも弓に黒い球体を嵌める。ブロの弓が漆黒に染まり、その存在感をさらに強める。


 棍棒を構えたドグ。弓を構えて、ゴーレムの胴を狙うブロ。これが本来の彼女らの通常ならゴーレムに矢は通らない。が、闇をまとった雷がゴーレムへと放たれる。ゴーレムはそれを一瞥し、脅威とならないと判断したのか避けなかった。


 バキ


 ゴーレムの左腕が砕ける。何もなかったように次の矢をつがえるブロにゴーレムは学習した。あの矢はもう受けてはならないと。


 ヒュン。


 飛来した矢をゴーレムは地面に同化して回避。ブロが次々に撃ってくる矢をゴーレムはしばらく回避する。


 しびれを切らしたゴーレムがブロの元へ駆ける。

 

 「いい事を教えたげる。」


 ブロが余裕の笑みを浮かべて矢を放つ。


 『エクセリー』


 ブロが矢を放つ。結果、おおはずれ。


 「残念。」


 機械のような声でそう言うとゴーレムは右こぶしを構え、矢を撃ったブロを見据える。しかしそこにブロはいなかった。どこに行ったのかと周囲を見渡すゴーレム。


 が、直後右手が砕ける。驚いて後ろを見るゴーレム。そこには…


 「どうかはねー?」


 「あんたたちの専売特許じゃないのよ。」


 そこには、雷をまとった矢に同化していたドグ。


 そのままドグは棍棒を横に払い。


 「理解。プログラム停止。スリープ」


 ゴーレムは両腕を失い、倒れ伏した。


 「うわ、もう1時間経ってるよ。」


 「まだ厄介そうなのが残ってるのに…。正直なめてたわね。」


 そしてブロとドグは一言相手を励まし、目の前の巨大ゴーレムに対峙する。


 「「いくよ!」」


 

 ダンジョンバトル開始から10時間

なんかもう、次早めに投稿しますって言っても守れない気がしてきた。






















明日投稿します。

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