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【短編】ガードマンの予知夢

作者: 儚月

あるところに世界に広がるとても大きな会社がありました。

彼は日本支部の社長でこれからアメリカの本社である会議のために出張の準備をしていました。


彼は準備をしているといきなり部屋の扉が力強く開け放たれます。

そこには扉の前で警備をしていたはずのガードマンが焦った表情で立っています。


「どうしたんだ。扉を開けるときはノックぐらいしろ。それで、強盗でも入ったのか?」


彼はガードマンにそう問いかけますが、ガードマンは首を横に振ります。


「違うんです。私は今、予知夢を見ました。それはあなたが出張に行くはずの飛行機が墜落してしまうのです。」


「ただの夢だろ。それがどうかしたのか?」


彼は夢がそんなに焦ることなのかと思い、問いかけました。

ガードマンは早口でまくし立てるように、


「私は小さい頃から予知夢をよくみるのです。それらは必ず現実になります。その飛行機に乗ってはいけません。お願いです。私の言うことを聞いてください。」


彼はガードマンがあまりにも必死に言うので、彼は不安になってしまいます。

もともと彼は信じ込みやすいところがあったのです。


「わかった、使う飛行機を変えよう。それでいいな」


ガードマンはその言葉を聞くと安心したように「はい」と答え、部屋の外にでていきました。


ーーーー当日ーーーー


彼はガードマンの言葉を信じ、本来より使う飛行機を早めて出発しました。


彼が本社に着いた時ニュースを確認すると、本来乗っていたはずの飛行機が海に墜落したといっています。彼はとても驚きました。そしてガードマンが自分に伝えてくれたことを心底感謝したのでした。

人を信じることは身を救うということを実感したのでした。


彼は安心して会議に行ったのでした。


ーーーー後日ーーーー


彼は何事もなく会議を終えて日本に帰ってきて、自分に危険を伝えてくれたガードマンのことを考えていました。


そこで彼は会議で忙しく気づけなかった、ある恐ろしい事実に気がついてしまいます。

彼はすぐに伝えてくれたガードマンを呼び出して、こう伝えました。


「あなたを解雇します」


そう言われたガードマンは愕然をした表情で


「なんでですか! 私はあなたの危険をしっかり伝えましたよ!」


それからガードマンは自分は何もしていないこと、ただ予知夢を見ただけのことを説明し、必死に彼を説得しました。

でも、彼は一通り聴き終えた後でピシャリと言い放ちました。


「あなたは仕事中に寝ていて夢を見た。それが理由です。」





お読みいただきありがとうございます。


もしよろしければこの作品が何のジャンルに入るかまだ作者自身、分かってないので教えてください。

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