幸せとティナス
第2章なんとか今日中に始まりました
まじょがマヤ、マヤ・アレグルになって、半年も過ぎた。
マヤは最近少しずつ、ティナスに言葉と文字を教えてもらっている。文字は読めた方がいいし、ユウくんに教えてもらったことだけじゃ、言葉も知識も全然足りないんだって。
他にも『厄災の魔女』や紫眼、翠眼について、もっとたくさん教えてくれる。
だからマヤ、眼の色を変えて見せる魔法を覚えたの。これを見せたらティナス、これなら近くの町にでも行ってみるかって、言ってくれた。
でも、マヤの眼、ティナスとお揃いの緑色にしてたのに、ティナスが似合ってないて言うの。だから、今は黒色にしてる。
ティナスはたまに森の外に行って、いろんなものを持って帰ってくる。牛乳とかお米とか、他にも知らない道具がたくさん。この前はマヤにかわいい服をくれたの。プレゼントなんだって。
紫色のワンピース、マヤ初めて見た。今日はこれを着て、初めて町に行くの。
ティナスに、マヤは村には行っちゃダメだけど、町は行っていいのって聞いたら、ティナス困った顔した後にすごく優しい声で、眼の色を変えていれば村だって、町だって行っていいって、ただしティナスと一緒に行くこと、だって。
マヤ、町に行くのすごく楽しみ。今日行く町は魔族の町で、いっぱい魔族がいて、たくさんのお店があって、地面がほとんど赤茶色の石でできてて、床みたいに平らなんだって。
「マヤ、準備できたか?」
「うんティナス、早く町に行こう。」
「その前に、町に行くときの注意すること三つと約束一つ、ちゃんと覚えてるか?」
「うん、注意すること一つ目が、眼の色を紫に戻しちゃダメ。二つ目がティナスと離れちゃダメ。三つ目がティナスのことはお父さんって呼ぶこと。約束は欲しい物、わからないことはティナスにすぐに言うこと。だよね。」
「ああ、覚えてるな。じゃあ行くか。」
「ティナス、おんぶー。」
ティナスにおんぶしてもらうと、景色が高くてあったかくて、落ち着くの。
「いいぞ。それじゃあマヤ、荷物を頼めるか。」
「わかった。入れ。」
マヤの魔法はすごいから、小さな袋でもたくさん入れられるの。
「じゃあ、しゅっぱーつ。」
マヤ、ティナスといるのすっごく幸せ。ユウくん、いつになったら会いに来るのかな?ユウくんの言った通り、ここに来たからマヤは幸せなの。ありがとうって言いたいの、ティナスみたいに、ユウくんにも大好きって言いたいの。
ティナス大好きって言ったら、ティナス笑顔になるの。ユウくん、あの後ちゃんと笑顔になったのかな?マヤ、ティナスとユウくん大好き。
ユウくんが会いに来たら、ティナスみたいに一緒に住んでくれたらいいな。
…
「おい、着いたぞマヤ。」
「うーん。」
ティナスの声?ここどこ?
「ティナス、おはよう。」
「こら、ティナスじゃなくて?」
うん?ティナスはティナスだよね。
「…あ、町。ティナ、お父さん。」
「マヤ、しっかり起きたか?これから町に入るから、ちゃんと気を付けろよ。」
「うん、起きた。大丈夫、マヤちゃんと気を付ける。」
「じゃあ行くぞ、マヤ。ここが森に一番近い魔族の町、ライムスだ。」
ちょっと区切り悪いけど、切らないと長すぎるし多分今日中に書けない(すみません)
マヤの成長速度がわからない
そしてティナスは親バカかな