朝ごはんとティナス
インフルエンザを治してやっと後処理も終わりました。
予防接種はちゃんと受けないといけませんね、かかったときが辛い。
更新かなり長く滞ってしまって申し訳ないです。
「フィオナさんおはよう。」
「…」
「フィオナさーん、朝ごはん食べよう。」
フィオナさん、返事ない。
「マヤ、フィオナはおそらくまだ寝ている。朝ごはんを食べてから出直さないか?」
「マヤ、ちゃんと早起きしたよ。フィオナさんとお話いっぱいできるよね?」
「それはだな…マヤ、魔法でドアの鍵を開けられるか?」
「うーん、やったことないけど多分できると思う。」
「よし、それなら最終手段だ。さすがに俺は入れないから、ドアを開けてマヤがフィオナを起こしてあげるんだ。」
フィオナさん、起こす。
「うん、わかった。マヤ、フィオナさん起こしてくる。鍵開け。」
あれ、なにも起こらない。
「どうして?開かない。」
「…まさかとは思うが」
ガチャ
「鍵、かかってない?」
「マヤ、行くぞ。」
「え、うん。」
ティナス、急に慌ててどうしたのかな。
「フィオナ、居るか?居るなら返事をしろ。」
まだフィオナさん、返事ない。
「フィオナ、居る…か?」
「うう、後5分…むにゃ。」
フィオナさん、居た。フィオナさん、お寝坊さん。
「フィオナさん、おはよー。もう朝だよ、朝ごはん一緒に食べよう。」
「うーん。」
「お父さん、フィオナさん全然起きないよ?」
「…何事もなかったことを喜ぶべきか、微妙なところだな。布団を頭まで被って、全くだらしがない。マヤ、俺は外に出ているから、布団を剥がして起きなければ鼻をつまめ。そしたら確実に起きる。」
「わかった。布団剥がして、鼻をつまむ。」
「そうだ、じゃあ俺はドアの前で待っている。起こしたら一緒に来なさい。」
「はーい。じゃあ、布団浮け。」
「う、んー。寒いですー。」
「フィオナさん、起きてー。」
布団剥がして起きないから、鼻をつまむ。
「…」
「ん、く、ぷはぁ。」
「あ、フィオナさん起きた。」
「え、マヤちゃん?」
「おはようフィオナさん。マヤ、早起きしたから朝ごはん一緒に食べよう。」
「…ああ、そういえばそんな約束をしていましたわね…しっしていたなっ。さ、先に着替えを済ませるから、ちょっと外で待っていてくれるか?」
「?うん、わかった。外でお父さん待ってるから、一緒に待ってるね。」
フィオナさん変な喋り方してる。まだ眠いのかな?
「ああそれと、さっき鼻を押さえていたのはアルの入れ知恵か?」
「うん、そうやったらすぐに起きるって言ってたの。」
「そうか、じゃあアルと一緒に待っていなさい。」
「はーい。」
フィオナさんと一緒に朝ご飯。
「お父さん、フィオナさん起きたよ。着替えるから外で待ってて、だって。」
「そうか。」
ティナス笑ってる?
「お父さん、何か楽しいことあったの?」
「…別になんでもない。」
「いや、そんなことはないだろう。何が楽しかったのか教えてもらえないか?」
「あ、フィオナさん来たー。」
「おはよう、アル。」
「おい、痛い痛い痛い。」
フィオナさんニコニコしながら、ティナスの鼻引っ張ってる。
「フィオナさん、お父さんいじめちゃダメ。」
「マヤちゃん、マヤちゃんに私の鼻を押さえさせたアルの鼻に、たまたまゴミが付いていたから取ってやろうと思っただけだから、心配はいらないよ。」
「そうなの?」
「いやフィオナ、それに関しては鍵を開けっ放しにしていたお前にも非はあるだろう。くうっ。」
あ、フィオナさん手を放した。
「だからといって、人の部屋に入らせる奴が…まさかアル、お前も部屋に入ったんじゃないだろうな。」
「…仕方がないだろう。昨日の今日だ、マヤを襲った奴がお前を狙う可能性がないとは言い切れん。俺はお前の身を案じていただけだ。」
「そ、それは…」
フィオナさん、顔赤い?
「ねえ、朝ごはんまだ食べに行かないの?」
「あ、ああ、そうだな。マヤちゃんがお腹を空かせている事だし、この件はアルが朝ごはんを奢ることで水に流すとしよう。」
「どうしてそうなる…はあ、まあ構わん、とにかく行くとするか。」
「ごはーん。」
「ちなみに私の朝食はパン派だ。」
「俺はご飯派だ。」
「マヤはどっちも食べるよ。」
「「…」」
「マヤ、今日はどっちの気分だ?」
「マヤちゃん、宿の近くのパン屋はクロワッサンがサクサクふわふわで、焼きたてがとても美味しいんだ。」
サクサク、ふわふわ。
「マヤ、パンがいい。」
「フィオナ、それはずるいだろう。」
「ふふ、こればっかりは譲れないからな。さあマヤちゃん、パン屋さんに朝食を買いに行こう。」
「うん、行こー。」
「だとさ、アルは来ないのか?」
「…行こう。」
「よし、じゃあ朝食はクロワッサンで決まりだな。」
「マヤ、くろわっさん食べたことない。」
「そうか、じゃあ一緒にたくさん食べようか。アルの奢りで。」
「うん、食べるー。」
「…なんだろうな、この既視感は。」
展開とオチもなんとなくインフル中に想像してたんですが、メモを取ってなくて今必死に思い出してます。