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魔王と勇者と厄災の魔女  作者: いわなです
第2章 幸せとティナス
12/15

子供とティナス

すみません、更新かなり遅くなりました

ずっと主人公目線、解説が難しい

 フィオナさんとお別れした後、ティナスの言ってたお店に行ったの。

 そこで食べたご飯、マヤの見たことないものばっかりだった。ユウくんは生のお魚食べたらお腹壊すって言ってたのに、これは大丈夫なんだって。すごくきれいな色だった。

 他にも貝とか海藻っていうのも食べたの。

 どっちもマヤの知らない食べ物だったから、ティナスにこれ何って聞いたら、海っていう塩味の水で湖よりもずっと大きいところで採れるんだって。

 マヤがよくわからないって言ったら、ティナスがいつか連れていってくれるって言ってくれたの。それと、貝やお魚また食べに来ようって。

 お昼ご飯を食べた後、ティナスが公園に連れてきてくれた。

 公園は、子供たちが誰でも自由に遊べる場所なんだって。マヤ子供じゃないって言ったら、マヤと同じくらいの子もいっぱいいるから、一緒に遊んで来なさいって。


 …


「お父さん、もっと押して。」


「押してもいいが、手を離すなよ。」


「うん。」


 公園って楽しい。ブランコっていうの、ティナスがいっぱい押してれて、すっごく楽しいの。


「おじちゃん、俺も押してー。」


「いいぞ、それ。」


 ティナスも楽しそう。四人で遊んでるところにマヤ、混ぜてもらったの。


「マヤの父ちゃん、力すげーな。」


「うん、お父さんすごいの。」


「ほら、あんまりしゃべってると舌噛むぞ。」


「次ブランコ乗るの私ー。」


「わかったわかった。おい、もう少ししたら一人交代だぞ。」


「はーい。」


 ティナス大人気。マヤはティナスと一緒に来たけど、皆はいつも自分たちだけで来るんだって。だから、ティナスが押してくれるのいつもより楽しいんだって。


「お父さん、リースと向こうの滑り台行ってくる。」


「わかった、絶対に一人になるなよ。何かあったらすぐに呼べ。」


「うん、わかった。リース、早く行こう。」


「ああ。」


 マヤ、誰かと遊ぶの楽しい。ティナスと遊ぶのも、皆と遊ぶのも楽しい。

 ユウくんとも遊んでみたい。公園で遊ぶのも、ボールで遊ぶのも、家のなかで遊ぶのも、ユウくんとやってみたい。全部ティナスが教えてくれたの。


「マヤの父ちゃんって、過保護だよな。」


「過保護?」


「心配し過ぎってことだよ。公園くらいで一緒に付いてきたり、滑り台行くだけで超心配してさ。」


「お父さんはいっつも、マヤと一緒にいるよ。マヤ、お父さん大好きなの。」


「ふーん。」


「ちょっと良いかな?」


 大人の魔族?公園にいるから誰かのお父さん?


「おじさん誰?」


「いや、こんなところに人間の女の子がいるのは珍しいと思ってね。」


「おいマヤ、知らない人と話しちゃダメ、ぐっ。」


「え?」


 おじさん、急にリースのこと蹴った。


「お嬢ちゃん、ちょっと一緒に来てもらうよ。捕らえろ、対象は手足、動きを禁ずる。」


 魔法だ。


「マヤ、リースと一緒にいるから行かない。全部解けろ。」


「な、早い…っ、やはり。」


 おじさんの動き止まった。


 リース動かない、でも寝てるだけ。まずは悪いことしたおじさん捕まえる。


「落ちろ。」


「くっ。」


「マヤ、大丈夫か?」


「お父さん、おじさんリースのこと蹴ったの。だから穴に落として捕まえるの。」


「マヤ、いいから早く眼を戻せ。」


 眼?あ、魔法。


「ようやく見つけた、紫眼の魔女。」


 おじさん、もう穴から出てきた。羽で飛んだんだ。


「燃やせ、羽を。」


「お父さん、殺すのダメだよ。」


「そうはいかない。紫眼を見られたなら見過ごせん。」


「こちらとしても紫眼の者は見過ごせない。お前は俺と同じ翠眼だろう、厄災を呼ぶ紫眼をなぜ守る?」


「こいつは俺の娘だ。それにこいつは厄災を呼ぶことはない。」


「…そうか、紫眼の人間が翠眼の魔族の娘か。とにかく紫眼を特定できた。今回はそれだけで良いだろう。ここは下がらせてもらう。」


「待て。」


 すごい早さで飛んで行っちゃった。


「マヤ、あいつをどうして止めなかった。お前の魔法ならあれくらい、落とせただろう。飛んで追い付くことも…紫眼を見られたんだぞ。」


 ティナス、なんで怒ってるの?


「でもお父さん、あの人止めたら殺してたでしょ?殺したらダメなんだよ。それだけはユウくん怒るの。それだけは絶対ダメなの…殺すのダメなの間違ってる?お魚生で食べていいのと一緒?これはいいの?」


「それは…とにかくまずは眼の色を戻せ。」


「うん、黒くなれ。」


 ティナス、答えてくれないの?ティナスもユウくんも教えてくれないなら、マヤわからない。


「う、マヤ?」


「リース、大丈夫?起きた?」


「さっきのおっさんは?」


「ああ、俺が来たのを見て逃げていった。怪我はないか?」


「おじさん、うん大丈夫。マヤも無事か?」


「マヤはなんともないよ。」


「リースすまないが、俺とマヤは急に帰ることになった。他の子たちによろしく言っておいてくれないか?」


「別にいいけど、さっきのおっさんは大丈夫なのか?」


「ああ、ちゃんと追い払ったからな。念のため俺たちはもう帰るが、お前たちも気をつけて早めに帰った方が良いだろう。」


「わかった。じゃあな、マヤ。また今度遊ぼうぜ。」


「うん、リースまたね。」


 良かった、リース元気。

 ティナス、もう帰るのかな。今日、すっごく楽しかった。いろんなこと教えてもらったし、ティナスも楽しそうだった。また町に来たいなあ。

はい、このまま帰る訳ありませんね

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