序章
初投稿+見切り発車=無謀
千年前、紫眼の魔法使いがいた。
彼は人々に魔法を与え、世界はさらに豊かになった。しかし彼の死後、魔法は争いのために使用され、多くの死者を出すようになった。
九百年前、紫眼の魔王がいた。
彼は自らを魔王と名乗り、人間も魔族も多くを殺した。
八百年前、紫眼の姫がいた。
彼女は紫眼を恐れられ、国を追われた。彼女は紫眼の魔王を殺し、国を滅ぼし、大地をことごとく荒らした末に死んだ。
七百年前、紫眼の赤子が殺された。
六百年前、紫眼の巫女がいた。
彼女が祈れば種が芽吹き、花が咲き、実りをもたらす。しかし、紫眼を恐れた時の王により処刑され、彼女はそれを受け入れた。
五百年前、紫眼の赤子が殺された。
四百年前、紫眼の双子がいた。
姉は世界中をめぐり英雄となったが、妹は迫害の末に人々を殺した。姉は妹を殺し、自らもその命を断った。
三百年前、紫眼の魔族がいた。
彼は襲い来る者全てを返り討ち、全てを拒む黒き森に隠れ住む。
二百年前、紫眼の女がいた。
彼女は人を操る力を持ち、親を王を英雄を、紫眼の魔族さえも操り、殺し合わせた。
三十年もの間、人々は彼女に怯えて暮らし続けた。しかし終わりはやって来た。一人の人間が紫眼の魔族を殺した。翠眼の少年だった。人々は希望を持って紫眼の女に抗った。彼女を殺したのは魔族の、それも翠眼の青年だった。
紫眼の者は厄災を呼び、忌み嫌われる。
翠眼の者は厄災を祓い、英雄となる資格を有する。
厄災を許すな、殺せ。
厄災に備えよ、育め。
それが唯一、この世に生きる全ての者の、生きる術である。
そして今、産声を上げたばかりの赤子は眼を開く。周囲の人々の安堵と喜びは、一瞬にして恐怖に染まることとなった。
良く考えたら序章はバタバタ死んでる。
これってノーカンだよね。
段落一文字空けてないことに気付いて、投稿して5分で改訂
大丈夫まだ誰も読んでない(安心)