第一話 バイト
これは大学3年生の笹原康太が久しぶりに恋する話だ。
2025年6月15日AM8:00 スマホのアラームが鳴る。アラーム音を好きなアイドルが言った「おはよう」に設定しているため、毎日この「おはよう」から1日が始まる。僕はいつも朝4時に寝るため、毎日の睡眠時間は3時間半から4時間だ。僕は千葉の大学に通っていて今年で3年生、もうそろそろ就活が始まる時期だ。
「キンコンカンコーン」
大学のチャイムが鳴る。二度寝をしたため、今日も遅刻だ。埼玉から2時間かけて大学に行っている僕を少しは褒めて欲しい。僕は大学に友達は2人いる。ただそのうち1人は浅い友達である秋山はる、同じアイドルが好きという繋がりだけの友達だ。もう1人は気が合う有田陸。驚きなのが「有田」とかいて「ゆうた」と読むことだ。
「社会学的に電車に乗っている人が、、、」
今日も興味のない授業が行われている。睡眠時間が少ない僕からすると眠れる絶好のチャンスだ。
「おい、起きろ」
有田が僕に声をかける
「なんだよ」
起きると目の前には教授の顔が
「電車に乗る時に君はどこの席に座りますか?」
「あ、一番端の席ですね」
僕がそう答えると先生は教室前方に戻って行った。なぜそんなことを一番後ろの席にいる僕に聞いてきたのか疑問になった。
「お前ずっと見られてたぞ」
「あーなるほどね」
どうやら先生が僕に目をつけていたらしい。確かに僕は毎回寝ているため、怪しまれていてもおかしくない。
「てか俺彼女できたんだよ!」
有田に彼女ができた。どうやらサークルの後輩らしい。僕はサークルに入っていないため、出会いもない。バイトもスーパーで品出しをしているため、高齢のおばさん、若くても30歳ぐらいの女性しかいない。恋愛には興味があるが、出会いの場もないため、僕には無縁だと思う。有田は、僕より身長が低いが親しみやすく、明るいやつだ。そんな彼に彼女ができるのは当たり前だと思う。
PM17:00バイトが始まる。
「笹原君おはよう」
バイトのおばさんが明るく僕に挨拶をしてくれる。
「おはようございます」
「あ、笹原君さ今日新しい子入ったから、お仕事教えてあげて」
このバイトに新しい人が来るのは珍しいことであり、最後に入ったのは3ヶ月前に入った大学1年生の松井くんだ。
「こちら旭山由里さん」
「初めまして。よろしくお願いします。」
まさかの女子だった。このバイトに女子が来るのは珍しすぎることだ。また、話を聞くと女子高生らしい。今日はこの人と一緒にバイトをするんだと思うと謎の緊張感が出てきた。
「じゃあ飲料を出して行くんだけど〜」
僕が説明をしているときに彼女はメモを頷きながら取っている。仕事を教えるのは慣れているはずだが、毎回ちゃんと理解しているのかがわからなくて不安になる。
「じゃあやってみよう」
「えっとーこのオレンジジュースを出して〜あ、あ!」
彼女がオレンジジュースの箱を持った瞬間体がフラフラと揺れ、重さに耐えきれず落としそうになった。ここのバイトに元々いたおばさん達は軽々と荷物を持つため、彼女がフラフラしているときに普通の女子はこうなるよなと実感した。
「ふー助かりました。」
落としそうになったときすぐに僕が支えたため幸い落とさなくて済んだ。
「旭山さんって部活とか入ってるの?」
無言で黙々と働くのも良くないと思ったため話しかけてみた。
「あー入ってないですね」
「あ、じゃあ前のバイトは」
「前もやってないですね」
僕が話を展開しようとしたが全て遮られた。
「彼女とかいないんですか?」
次は彼女から聞いてきた。
「いないね。そっちはいるの?」
「いないですねー理想が高いので」
やっと話が進んだ。ただこの「恋愛」の話題で女子高生と話しているのは何か問題だと思う。
「理想は?」
「イケメンがいいですね」
僕は終わりました。まぁ女子高生を狙っているわけではないが、少し心の底で思ってしまった。
「まぁでもモテそうだよね」
「あ、モテますよ」
確かに旭山さんは華奢で可愛くて話しやすくそれはモテるはずだと思った。
「告白何回された?」
「えーっと今月は6人です」
今月は!?と思ってしまった。このとき「えーすご!」と言っただけだけど、ここが職場じゃなかったらもっとリアクションしたはずだ。モテるとは思っていたがどんだけモテるんだよ。
「お疲れ様」
バイトが終わり、彼女と一緒に職場を出た。
「本当に今日の説明で分かった?」
「はい!なんとか」
絶対分かっていない。もっとわかりやすく教えれるようにしなければと反省した。
「百合〜お疲れ!」
知らない大柄の男が百合に話しかけた。
この大柄な男と百合の関係は、、、?第2話お楽しみに




